中国の歴史には興味があるけれども、さすがに中国旅行へ
行くほどの情熱はない。治安も衛生も不安だし。
そんなふうにお考えの方に、
行ってみると、意外と楽しいですよと別の視点をお知らせする、
へなちょこ旅行記第4弾です。
ヘタレすぎてなんの参考にもなりませんが、
読まれた方に、勇気を与えられたら本望です。
前回記事:東方明珠のへなちょこ長江旅行記 その3
この記事の目次
11王朝の都、長安
献帝を手に入れた董卓(とうたく)は、洛陽で悪事の限りを尽くすと、
191年に長安へ遷都してしまいます。
菫卓亡き後は、今度は李傕(りかく)と郭汜(かくし)の悪政によって
長安は壊滅状態になってしまいます。
そんな長安に残っている三国志関連の遺跡は……ありませんよね……。
すみません。
長安=西安から行ける三国志関連の遺跡といえば、
五丈原(ごじょうげん)でしょうか。
五丈原(ごじょうげん)って何?
234年、諸葛孔明と司馬懿による五丈原の戦いが繰り広げられた遺跡で、
そこには諸葛孔明を祀った諸葛廟もあります。
五丈原(ごじょうげん)への行き方
五丈原へのアクセスですが、
西安からバスを乗り継いでいく方法と、
電車とバスを乗り継ぐ行き方があります。
所要時間はざっくりと見て2時間くらいといったところでしょうか。
これなら行けそうですね!
でも……行かれなかったのです。へなちょこなので。
秦俑博物館で美少女にナンパされる
やはり西安に来たので、兵馬俑は見てみたいという気持ちが強く、
まずはバスで秦俑博物館へ行きました。
バスを降りた場所がなぜかお土産屋さんのど真ん中で、
どこに行ったらいいのか迷っていると、
美少女に声をかけられました。
彼女は英語を勉強中の大学一年生。両親と西安旅行中だったけれど
両親は兵馬俑はもう見飽きたらしく、
一人で博物館に来たようでした。
心細いから女の子同士一緒に巡ろうと提案されました。
実は1人でじっくり見たいんだけど・・・(涙
いや私、兵馬俑とかマニアなんで、じっくり見たいんだけど……
という心の声をうまく伝える語学力のないヘタレな私は、
そのまま彼女と仲良く兵馬俑を見ることに。
想像以上にさらっと博物館を見て、一緒に出口へ出てくると
今度は美少女の両親とも合流しました。
関連記事:知らないと損する!始皇帝と大兵馬俑を100倍楽しむための外せないポイント
関連記事:【衝撃】秦の始皇帝陵は実は完成していなかった!壮大な地下宮殿と兵馬俑の謎
関連記事:戦術マニア必見!兵馬俑の戦車で2200年前の戦略がわかる!
関連記事:東京国立博物館の特別展「始皇帝と大兵馬俑」を楽しむ!秦の時代の武器(兵器)を徹底紹介!
美少女の両親と出会い、そして
「なに!? 女ひとりで中国旅行だって?」
「まあたいへん、旅は道連れ世は情けというから、
ぜひ我が家の娘として一緒に西安観光しましょう!」
と、家族の一員に引き込まれ、自家用車で西安を巡ることに。
すみません、私、これから五丈原へ行くんですが……
とは決して言えませんでした。
楊貴妃の美肌の湯を飲んでみる
あたたかいご家族の厚意で、ランチをご馳走になり、
寺院などを巡りながら、華清池(かせいち)へ。
ここは、中国四大美女のひとり、楊貴妃が
玄宗皇帝と愛をはぐくんだ温泉地です。
入園チケットまで家族料金でお父さんに買っていただいて恐縮でした。
華清池は緑が生い茂る美しい景観の観光地です。
途中、温泉が湧き出ているところで、
「これを飲むと楊貴妃みたいに美しくなれるのよ」
とお母さんにものすごくすすめられました。
飲むと美しくなる温泉湯・・・・
内心(これ飲んだらたぶんお腹をこわす……)と戦々恐々としましたが、こんなによくしていただいたのに、
ここで雰囲気を壊すようなことはできないと思い、笑顔で飲み干しました。
……その後のことは聞かないでください。
五丈原には行けませんでしたが、
西安旅行は、とても得難い素敵な思い出になりました。
次回はじっくり兵馬俑を見ることと、五丈原へ行くことが目標です。
シリーズ記事:東方明珠のへなちょこ洛陽旅行記 その1
シリーズ記事:東方明珠のへなちょこ黄河旅行記 その2