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89話:龐統、涪水関を計略で落とす

この記事の所要時間: 22

夜 s

 

劉備(りゅうび)に蜀獲りを進めていた張松(ちょうしょう)の密書が、

兄張粛(ちょうしゅく)から劉璋(りゅうしょう)に漏れた事で、

劉備と劉璋の蜜月は、短期間で終わりを告げました。

 

前回記事:88話:劉備を大歓迎する劉璋だが張松の失策で崩壊する

 

劉璋は劉備に絶縁宣言

雷 三国志

 

劉璋は激怒し、益州の全武将に伝令を放って、今後一切、劉備と交わりを

持ってはならないと厳命します。

 

完璧な絶縁宣言であり、この状態で劉備と劉璋は完全な交戦状態になります。

 

龐統:「まあ、仕方がありません、いずれこうなる事は分かっていました。

では、早速、蜀獲りを開始しますか、、」

 

龐統(ほうとう)は、冷静に言うと、手近な涪水関(ふすいかん)を

計略で落す事を進言します。

 

天才軍師・龐統の計略

龐統

 

涪水関の守将は、楊懐(ようかい)と高沛(こうはい)という武将でしたが、

龐統は、ここに劉備の名義で手紙を出させます。

 

「劉璋殿に疑いを持たれたようなので、名残惜しいが荊州に帰ります

どうか別れの挨拶を受けて頂きたい」

 

演義では、これを聞いた楊懐と高沛は、別れの宴にかこつけて、

劉備を斬ろうとしたとありますが、実際には、

両名にそのような相談はなく、単純に

 

「帰ってくれるなら、戦争も避けられ有り難いことよ」

 

と素直に劉備一行を涪水関に呼んだようです。

 

しかし、実は、これは龐統が立てた罠でした。

 

龐統は、楊懐と高沛の両名を捕えて斬り、涪水城と守備兵を

丸ごと手にいれようとしていたのです。

 

零陵先賢伝に記されている劉備の卑劣な行動

劉備に足りないもの 三国志

 

「零陵先賢伝」という書物によれば、劉備は、宴もたけなわの時

楊懐の元に近づき、腰にある匕首を見せてくれと、何度も言ってきたようです。

 

楊懐が、仕方なく、腰から匕首を取って劉備に差しだすと、

急に劉備は顔色を変え大きな声で呼ばわりました。

 

劉備:「楊懐、高沛、貴様達は、宴にかこつけて私を斬るつもりだな!」

 

その大声で、あらかじめ伏せておいた劉備の兵が、

酔っている楊懐、高沛を抑えこんで縛り上げました。

 

「おのれ、騙しおったな劉備、何が仁君だ、

この泥棒猫めが!!今に神罰が降るぞ!!」

 

楊懐は、劉備が自分を騙した事に憤り、首を斬られる寸前まで

劉備を罵倒し続けたと言います。

 

劉備は、即座に兵士に命じて、楊懐と高沛の首を斬り落とします。

 

涪水関の兵士達は動揺するが劉備が落ち着かせる

劉備が眩しい 素晴らしい

 

突然に始まった血の粛清劇に、涪水関の兵士達は動揺しますが、

そこは修羅場をくぐり抜けた劉備、落ち着いています。

 

劉備:「兵士達よ、落ち着きなさい。

楊懐と高沛は、卑劣にも私を宴に呼び付け、

隙を見て殺そうとしたから、止むを得ず返り討ちにした。

しかし君達は何も知らないのだから、危害は加えない

安心していなさい。」

 

そう言って劉備は、兵士達に酒を振るまい、

日頃の働きを褒め称えたと言われています。

 

劉備:「兵士諸君、劉璋は、このように卑劣な手を使う君主だ、、

君達だって、無能な劉璋には、愛想が尽きていただろう?

ここは、私と共に立ちあがり劉璋を廃して

蜀を素晴らしい国に造り変えようではないか?」

 

涪水関の兵士達は、仕えてきた楊懐、高沛もすでになく、

劉璋にも、心服しているわけでもないので、

劉備の扇動に乗り、劉備軍と合流して、涪水城に入城します。

 

龐統の完全勝利

龐統 勝利

 

すでに涪水城には、殆ど兵士が居なかったので、

劉備は、悠々と無傷で、入城する事に成功したのです。

 

これは、劉備に策を授けて、楊懐と高沛を斬って兵力と、

涪水関を奪い取った龐統のあざやかな作戦勝ちでした。

 

耳で聞いて覚える三国志

 

 

 

次回記事:90話:張任によって龐統討たれる

 

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どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

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