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90話:張任によって龐統討たれる

張任と劉璋

 

涪水城が、龐統(ほうとう)の計略で落ちた事を知った

劉璋(りゅうしょう)は大慌てします。

こうなっては、成都城を守るのは、雒(らく)城のみだからです。

 

しかし、頼りにならない劉璋配下の武将の中には、

とびきりの名将が存在していました、それが張任(ちょうじん)です。

 

前回記事:89話:龐統、涪水関を計略で落とす

 

劉璋軍の名将:張任(ちょうじん)の策略

細い道 s

 

張任:「劉備(りゅうび)如き泥棒猫、何ほどの者でしょうや、、

この張任が、必ず討ちとってご覧にいれましょう」

 

張任は、劉璋に大見得を切ると出陣し、雒城の手前の

落鳳坡(らくほうは)という細い道に伏兵を仕掛けます。

 

劉備が白馬に乗っているのは調査済みなので、

白馬が現れた瞬間に矢の雨を降らせてしまおうというのです。

 

そして、劉備の白馬が通るや否や、伏せていた張任の兵は

雨あられと矢を放ちます。

 

張任:「やった、劉備を仕留めたぞ!!」

 

喜び勇んで、姿を現す張任ですが、ハリネズミになって、

落馬していたのは、劉備ではなく龐統でした。

 

何で龐統が劉備の白馬に乗っていたの?

三国志 白馬

 

実は、龐統の馬は、進軍の途中に足を挫いていて、

それを見た劉備が自身の白馬を龐統に貸していたのです。

 

つまり、龐統は、劉備の身代わりで戦死してしまいました。

亨年、36歳、ようやく鳳凰の片鱗を現し始めた矢先の死でした。

 

龐統が命を落としたのは、落鳳坡、皮肉にも鳳凰が落ちるという地名、なんとも皮肉な話です。

 

張任は、劉備を討ち取れなかった事で舌うちしますが、

軍師の龐統を討ったのをチャンスと攻勢に転じます。

 

龐統を失った劉備軍は大苦戦

炎 s

 

龐統を失い、また慣れない土地での戦闘という事もあり、

劉備軍は、一転して大苦戦します。

 

張任は勇猛ですし、劉璋軍は後が無いので死にもの狂いです。

 

幸いに、黄忠(こうちゅう)と魏延(ぎえん)が、踏みとどまり、

張任に対抗したので、劉備軍は、総崩れを免れ、何とか涪水城まで逃げのびます。

 

一息ついた所で、劉備に龐統の死が知らされました。

 

劉備:「ああ、何と言う運命のイタズラ、龐統はワシの身代わりに、

死んでしまったというのか、、」

 

劉備は声を上げて泣き、龐統の死を悼みました。

 

しかし、劉備に悲しんでいるヒマはありませんでした。

 

孔明は龐統の死を予感していた

孔明 司馬懿 役職

 

涪水城を包囲した、張任の軍勢を防ぎつつ、

劉備は、荊州の孔明に、龐統の死を伝えて、援軍を仰ぎます。

 

荊州にいた孔明は、北極星の下を巨星が流れたのを見て、

すでに龐統の死を予感していました。

 

劉備の使者・関平が孔明に龐統の死を告げる

三国志 邪悪

 

そこに、劉備の使者、関平(かんぺい)が現れ、

龐統が劉備の身代わりで死んだ事を報告

改めて、親友の死を知らされ、孔明は涙したのです。

 

孔明:「士元、、これから、これからという時に君は天に帰ってしまうのか、、

私は、片腕をもがれたような気分だよ、、」

 

ですが、今後、ただ一人で劉備を支える事になった孔明には、

尚更に、悲しむ暇はありませんでした。

 

こうして、孔明は荊州には関羽(かんう)を残し、

張飛(ちょうひ)と趙雲(ちょううん)を連れて劉備の援軍に向かうのです。

 

龐統の死が孔明の負担を重くした

断金の交わり

 

劉備の身代わりとして、龐統が死んだというのは演義の脚色ですが、

龐統が雒城の混戦で射殺されたのは事実です。

 

実質、用兵の才では孔明を上回っていた龐統が死んだ事は、

孔明の負担を重くしていく事になります。

 

もし龐統が死ななければ劉備はどうなっていたか?

秦 王騎

 

龐統が死ななければ、益州は、劉備、龐統コンビで攻略され、

荊州には、関羽のみならず、孔明も残り、その後の、

孫権関羽の軋轢も解消できたでしょう。

 

そうなると、劉備の夷陵での敗戦もなくなり、

三国志は、違った方向に動いたかも知れませんね。

 

耳で聞いて覚える三国志

 

 

次回記事:91話:張飛の大手柄 蜀将の厳顔を味方にする

 

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歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

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