曹丕(そうひ)得意の詩で蜀の調理法を斬る

2015年8月13日


 

曹丕 スイーツ

 

曹操(そうそう)の後継者の曹丕(そうひ)は王位継承争いの骨肉から

ダークな印象がありますが、意外にも曹丕自身は権力にしか

興味がないというようなネクラではなく詩も書けば囲碁も楽しみ、

武芸にも通じている趣味人でした。

 

そして、スイーツ好きの曹丕は食事にも並々ならない感心を持っていたのです。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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文帝、蜀の降将 孟達(もうたつ)に聞く

孫武 ゆるキャラ

 

曹丕は、元々、蜀将で関羽(かんう)を見殺しにして

魏に降った孟達を、特別に贔屓(ひいき)していました。

 

そんな中で、孟達は、蜀の事をあれこれ話をしたのですが、

その中に曹丕を萌えさせる話が出てきたのです。

 

 

 

蜀の料理はどれも薄味です・・なので

 

孟達は、曹丕にこのように言いました。

「新城孟太守道蜀[月者]肫鶏鶩味皆澹、故蜀人作食、喜著飴蜜、以助味也。」

 

翻訳:新城の太守、孟達は言いました。

蜀の料理は、豚も家鴨も鶏も羊も全部、味が薄いんすよ。

そんで、蜀の料理人は、肉料理料理には蜂蜜か飴をぶっかけて

料理をしているっす。

 

文帝 孟達の答えに衝撃を受ける!

曹丕 波田陽区

 

曹丕は、孟達と友達のような会話をして思わず出てきた情報にのけぞります。

「なんだと、蜀の肉は、すべて味が薄く、それを補う為に、

蜂蜜や飴をかけて味をつけるだとぉ!!」

 

スイーツ大好きな曹丕は、孟達の話に食いついて内容を書き留め

そして例のように詔(みことのり)を出して家臣に知らせました(笑)

 

文帝いわく、孟達が言うには蜀では肉に蜜や飴をかけるぞよ

 

魏文與朝臣詔云、新城孟太守道蜀[月者]羊鶏鶩味皆淡、

故蜀人作食、喜着飴蜜、以助味也

 

翻訳:文帝陛下が家臣に詔するには、

「おまいら、新城の太守孟達の話だと、蜀では、

豚も羊も鶏も家鴨も全部味が薄いんだとよ。

だから、蜀の料理人は肉に飴をかけたり蜜をかけたりするんだと!」

 

さて、こんな詔を聴いた司馬懿(しばい)達、

魏の重臣はどう返答したのでしょう。

 

「はあ、そうですか、そっすよね蜀の孟達がそう言うんですもんね」

 

位しか言えないと思いますが・・

 

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どうして蜀の鶏や豚、羊の味は薄かったの?

 

さて、どうして蜀では、鶏や豚、家鴨や羊の味が薄かったのでしょう。

確かな事は言えませんが、蜀が魏と違い生産力が弱いという事に関係がありそうです。

 

すなわち、国土が痩せていて貧しいので、家畜にも栄養豊富な餌を与えられない。

そこで、家畜には脂がのらず、いい意味ではさっぱり悪く言うと、

淡白な肉の味になってしまう。

そこで、飴や蜂蜜をかけて、脂肪分を補ったのかも知れません。

 

蜀の料理事情に曹丕はどうして喰いついた?

 

何でもない蜀の料理事情に曹丕はどうして喰いついたのでしょう?

これも記録がないので明確な事は言えませんが、スイーツ男子の

曹丕の事、びっくりする程に甘い肉料理を食べてみたかったかも知れません。

 

それから、もう一つ、今でも北京ダックは、蒸すまえにダックを

糖蜜でコーティングしますが、これには意味があります。

 

表面をコーティングして蒸す事で、ダックの表面には無数の見えない穴があき、

食べると皮がパリパリとして、食感の香ばしさが増します。

これを中国語では、浚(しゅん)というらしいのですが、

噛もうとするとホロホロと溶けてしまう食感を意味します。

 

曹丕も、この浚を愛好していたので、或いは、肉類に飴や蜂蜜を

かける事で、そのようなパリパリの食感が味わえるのを

想像できたのかも知れません。

 

もしや、蜀人は、それを知っていた?

 

或いは、蜀の肉料理では、蜂蜜や飴をかけるのも、

そのようなパリパリ感を味わう為だったかも知れません。

 

今でも四川料理として中華に花を添える蜀の事です。

意外に、それが真相だったりするかも知れません。

蜀人恐るべしです。

 

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

孟達と友達感覚で喋り、得た情報を詔として家臣に聞かせる曹丕

個人的には、孟達から、もっと聞き出す事はあるんではないか?

とは、思うのですが、美食家でスイーツ男子の曹丕には、

曹丕独特の感性があったのでしょうね。

 

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