編集長日記
李傕祭り

はじめての三国志

menu

はじめての変

曹丕(そうひ)得意の詩で蜀の調理法を斬る

この記事の所要時間: 33

曹丕 スイーツ

 

曹操(そうそう)の後継者の曹丕(そうひ)は王位継承争いの骨肉から

ダークな印象がありますが、意外にも曹丕自身は権力にしか

興味がないというようなネクラではなく詩も書けば囲碁も楽しみ、

武芸にも通じている趣味人でした。

 

そして、スイーツ好きの曹丕は食事にも並々ならない感心を持っていたのです。

 

関連記事:曹植の存在が曹丕を歪めた?何で曹丕はあんな性格になっちゃったの?

 

 

文帝、蜀の降将 孟達(もうたつ)に聞く

孫武 ゆるキャラ

 

曹丕は、元々、蜀将で関羽(かんう)を見殺しにして

魏に降った孟達を、特別に贔屓(ひいき)していました。

 

そんな中で、孟達は、蜀の事をあれこれ話をしたのですが、

その中に曹丕を萌えさせる話が出てきたのです。

 

 

蜀の料理はどれも薄味です・・なので

 

孟達は、曹丕にこのように言いました。

「新城孟太守道蜀[月者]肫鶏鶩味皆澹、故蜀人作食、喜著飴蜜、以助味也。」

 

翻訳:新城の太守、孟達は言いました。

蜀の料理は、豚も家鴨も鶏も羊も全部、味が薄いんすよ。

そんで、蜀の料理人は、肉料理料理には蜂蜜か飴をぶっかけて

料理をしているっす。

 

文帝 孟達の答えに衝撃を受ける!

曹丕 波田陽区

 

曹丕は、孟達と友達のような会話をして思わず出てきた情報にのけぞります。

「なんだと、蜀の肉は、すべて味が薄く、それを補う為に、

蜂蜜や飴をかけて味をつけるだとぉ!!」

 

スイーツ大好きな曹丕は、孟達の話に食いついて内容を書き留め

そして例のように詔(みことのり)を出して家臣に知らせました(笑)

 

文帝いわく、孟達が言うには蜀では肉に蜜や飴をかけるぞよ

photo credit: Bees via photopin (license)

photo credit: Bees via photopin (license)

 

魏文與朝臣詔云、新城孟太守道蜀[月者]羊鶏鶩味皆淡、

故蜀人作食、喜着飴蜜、以助味也

 

翻訳:文帝陛下が家臣に詔するには、

「おまいら、新城の太守孟達の話だと、蜀では、

豚も羊も鶏も家鴨も全部味が薄いんだとよ。

だから、蜀の料理人は肉に飴をかけたり蜜をかけたりするんだと!」

 

さて、こんな詔を聴いた司馬懿(しばい)達、

魏の重臣はどう返答したのでしょう。

 

「はあ、そうですか、そっすよね蜀の孟達がそう言うんですもんね」

 

位しか言えないと思いますが・・

 

関連記事:三国志の英雄たちの詩を調べたら司馬懿ヒドすぎワロタwww

 

どうして蜀の鶏や豚、羊の味は薄かったの?

photo credit: Duck via photopin (license)

photo credit: Duck via photopin (license)

 

さて、どうして蜀では、鶏や豚、家鴨や羊の味が薄かったのでしょう。

確かな事は言えませんが、蜀が魏と違い生産力が弱いという事に関係がありそうです。

 

すなわち、国土が痩せていて貧しいので、家畜にも栄養豊富な餌を与えられない。

そこで、家畜には脂がのらず、いい意味ではさっぱり悪く言うと、

淡白な肉の味になってしまう。

そこで、飴や蜂蜜をかけて、脂肪分を補ったのかも知れません。

 

蜀の料理事情に曹丕はどうして喰いついた?

 

何でもない蜀の料理事情に曹丕はどうして喰いついたのでしょう?

これも記録がないので明確な事は言えませんが、スイーツ男子の

曹丕の事、びっくりする程に甘い肉料理を食べてみたかったかも知れません。

 

それから、もう一つ、今でも北京ダックは、蒸すまえにダックを

糖蜜でコーティングしますが、これには意味があります。

 

表面をコーティングして蒸す事で、ダックの表面には無数の見えない穴があき、

食べると皮がパリパリとして、食感の香ばしさが増します。

これを中国語では、浚(しゅん)というらしいのですが、

噛もうとするとホロホロと溶けてしまう食感を意味します。

 

曹丕も、この浚を愛好していたので、或いは、肉類に飴や蜂蜜を

かける事で、そのようなパリパリの食感が味わえるのを

想像できたのかも知れません。

 

もしや、蜀人は、それを知っていた?

中華 p

 

或いは、蜀の肉料理では、蜂蜜や飴をかけるのも、

そのようなパリパリ感を味わう為だったかも知れません。

 

今でも四川料理として中華に花を添える蜀の事です。

意外に、それが真相だったりするかも知れません。

蜀人恐るべしです。

 

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

孟達と友達感覚で喋り、得た情報を詔として家臣に聞かせる曹丕

個人的には、孟達から、もっと聞き出す事はあるんではないか?

とは、思うのですが、美食家でスイーツ男子の曹丕には、

曹丕独特の感性があったのでしょうね。

 

関連記事:曹丕、女心を詩で歌う ごめんねディスしてキャンペーン

関連記事:そうだったのか!?曹丕はスイーツ男子。詩にスイーツの想いを込めちゃったよ!

関連記事:三国時代の料理と酒って何を食べてたの?英雄たちの宴が気になる

 

 

こちらの記事もよく読まれています

 

関連記事:曹丕の残忍さがよく分かる曹丕の妻、甄氏の悲劇

 

photo credit: Cóndor via photopin (license)

photo credit: Cóndor via photopin (license)

 

よく読まれてる記事:三国志怪奇談「曹丕、受禅台の怪」

最弱武将

 

よく読まれてる記事:張飛に怒鳴られて落馬して死んだ武将、曹丕の粋な計らい等、三国志を彩る変わった武将たち

 

 

この記事を書いた人:kawauso

kawauso

■自己紹介:

どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。
もちろん、食べるのはサーモンです。

関連記事

  1. 【三国志の素朴な疑問】蜀が北伐を止められなかった理由とは?
  2. 荀彧だけじゃない!?王佐の才と呼ばれた漢を紹介!
  3. 【井伊直虎の細腕城主一代記】婚期を逃した戦国女の意地とプライド
  4. 【新事実】三国志演義の孔明!実は絶大な人気を誇った天才軍師をモデ…
  5. 【軍師連盟】魏の名君・曹叡が長生きしたら司馬一族の天下取りは不可…
  6. 魏の名臣・荀彧(じゅんいく)はなぜ亡くなったの?【謎の死を遂げた…
  7. キングダム 525話 ネタバレ予想:朱海を翔ぶ鳳凰
  8. 実は大激戦だった!劉備の蜀獲りを地図で見ると意外なこともわかる!…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 中国の氏・姓の成り立ちをどこよりも分かりやすく解説!
  2. 三国志の英雄も楽しんだ?日本とは少し違う三国志時代の蝉取り
  3. 三国時代の船はどうなっていたの?三国志の海戦は目的別に船が用いられていた
  4. そんなカバな!!赤兎馬はカバだった?関羽は野生のカバに乗って千里を走った?(HMR)
  5. 永遠の副官 李典(りてん)の二番手人生を徹底紹介
  6. 呂岱(りょたい)とはどんな人?三国志第一の老将で孫権からのミッションを忠実にこなす異民族討伐隊長

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

司馬懿を追い落として魏の政権を握った者達はどんな国家を目指していたの? 意外!龐統は不細工では無かった?蜀志龐統伝には明かされていない龐統の容貌 ゴールデンカムイネタバレ予想 128話 新月の夜 義兄弟・張苞と関興はどこまでが三国志演義の創作なの? 黄権(こうけん)ってどんな人?劉備から絶大な信頼を得ていた人物 北方の雄・公孫瓚が滅びた原因は○○だ! キングダムの羌瘣(きょうかい)は実在したの?飛信隊の美女にはモデルが存在した! 曹純(そうじゅん)ってどんな人?曹操軍の騎馬隊長として戦場を駆け巡る

おすすめ記事

  1. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース18記事【5/15〜5/21】
  2. 三国志時代の医療はどうなっていたの?華佗以外にも治療を行っていた!
  3. 孫策を自分の息子にしたいと思っていた袁術
  4. 67話:孔明、博望坡で初陣を飾る。夏侯惇をフルボッコ
  5. 王昶(おうちょう)ってどんな人?治世に優れた優秀な政治家で、軍事面でも頼れる魏の武将
  6. 【シミルボン】三国志、冬の暖房、炉炭で暖まろう!
  7. 胡烈(これつ)とはどんな人?姜維と鍾会の夢を打ち砕いた晋の将軍【晋の将軍列伝】
  8. 133話:公孫淵の反乱と司馬懿の台頭

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP