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曹植の存在が曹丕を歪めた?何で曹丕はあんな性格になっちゃったの?

この記事の所要時間: 225

水鏡先生

今日は漢詩の時間です。

 

 

『七歩詩』 by曹植

曹丕 残忍

煮豆持作羹

漉豉以爲汁

萁向釜下然

豆在釜中泣

本是同根生

相煎何太急

 

これは、曹操(そうそう)の死により、

跡を継いで魏王(ぎおう)に即位した曹丕(そうひ)が、

同母弟の曹植(そうしょく)が自分の即位に不満を持つと疑って

出した課題の詩です。

 

「七歩歩く間に兄弟の歌をつくれ。

 できなきゃ叛意ありとみて殺すからな」

 

そう脅されて、曹植は上に上げた詩をつくりました。

 

「まめのスープが 飲みたいよ

まめがらつぶして だしにしよ

まめがらボウボウ 燃えていて

かまの中では まめシクシク

おんなじ根から 生えたのに

なんで一緒に 殺し合う?」

 

意訳してみればこんな感じです。

さすがの曹丕も、これには「ウッ」となり

曹植を殺すことをやめて、降格処分に留めました。

 

これだけを聞くと、

「曹丕、なんてやつ!」

と思ってしまいます。

ですが、実際のところ、曹植は単なる被害者なのでしょうか?

 

幼いころから比べられて育つ

曹丕 曹植

 

曹丕も曹植も、曹操の正妻、卞夫人の子供です。

年齢的には5歳違いで、二人の間にはもう一人兄弟がいます。

 

曹操は、たぐいまれな戦略家であると同時に、文学者でもありました。

曹丕も曹植も、その父の血を色濃く受け継ぎ、

文才に恵まれます。

 

そのためでしょうか。曹操は二人の文才に注目し、

弟曹植の方が優れているとして、肩入れをします。

 

しかし実際のところ、

曹植は文才には優れていましたが、私生活ではがさつなところがあり、

自由気ままに暮らしていました。

 

逆に曹丕は、曹操の後継者として早くから教育を受けていたために

儒学に深く通じ、武芸にも優れていました。

自己をおさえ、優等生の生活をして、帝王学をひたすら極めていきます。

 

それなのに、父は、文才だけを見て、曹植を高く評価しています。

曹丕としては、心にどんどん澱がたまっていったのです。

 

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なかなか後継者を決めない曹操

曹操 魏王

 

曹操は魏王に即位しましたが、

このときになっても、後継者を誰にしようか決められませんでした。

 

それではもう、争ってくれと言わんばかりの事態です。

 

曹丕は自分こそが跡継ぎに相応しいと思いつつも、

なぜ父は自分を指名してくれないのかと不安でたまりません。

 

曹植は、父に愛されているという自覚がありますから、

もしかしたら、自分が後継者かもしれないと期待してしまいます。

 

こうなると当事者二人だけの問題では済みません。

宮廷が、曹丕派と曹植派にわかれ、

側近たちから互いの悪口を、あることないこと吹き込まれます。

どんどん溝は深まるばかりです。

 

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調子に乗る曹植

photo credit: FallTree via photopin (license)

photo credit: FallTree via photopin (license)

 

曹植は、自由奔放すぎました。

父に愛されているという自信と、実の兄である曹丕がそこまで

ひどいことはしないだろうという甘えがあったのかもしれません。

 

ある日、外出のときに、

皇帝専用の道を通り、勝手に司馬門(しばもん)を開かせました。

この門は、曹操が諸侯の監視のために、いつも閉ざしていた門でした。

 

曹植のこの軽はずみな行動には、

自分が天子にでもなったかのような傲慢さがかいま見えます。

おそらく普段のふるまいのはしばしにも

こういった目につく行動があったのでしょう。

 

曹丕、曹植兄弟の争いは、

どちらが完全に悪いとは言い切れないものだったのです。

 

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photo credit: petals light via photopin (license)

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この記事を書いた人:東方明珠

東方明珠 三国志

■自己紹介:

はじめての三国志、

通称「はじさん」のはじっこライター東方明珠です。

普段は恋愛系のノベルやシナリオを書いています。

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