天下無双の武を持った呂布は劉備を討伐するため出陣を決めます。
呂布の軍師である陳宮(ちんきゅう)は、呂布が先陣に出て劉備軍を蹴散らすのではないかと
心配します。
呂布は陳宮の予想に反し、張遼(ちょうりょう)と高順(こうじゅん)を先鋒に命じます。
そのころ劉備軍は小沛近辺で水煙を上げながら兵糧を取っておりましたが、
敵襲の声を聴き、劉備は突如立ち上がり兵を迎撃の準備もせず、逃走を開始。
関羽と張飛も急いで劉備に付き従い、逃走します。
前回記事:【ネオ三国志】第8話:新たな人材と張繡軍との再戦【蒼天航路】
夏侯惇の挑発
夏侯惇(かこうとん)は逃げる劉備軍と追う呂布軍を小高い丘で軍勢を引き連れ、
眺めておりました。
夏侯惇は劉備を救うため、側面から呂布軍に攻撃を仕掛けるとともに、
呂布を挑発し、呂布軍の気をこちらに逸らそうとします。
しかし呂布は夏侯惇の挑発に目もくれず、
劉備軍追撃の手を緩めることはありませんでした。
陳宮は呂布が夏侯惇の挑発を受け流していることに感動し、
自ら軍を指揮して夏侯惇の軍勢に対応。
夏侯惇は自分の挑発を受け流し、
自らの軍勢に対応するような呂布軍に感心するも自らの軍勢に迎撃してきた
別動隊に猛攻を開始します。
関羽VS張遼
関羽はこのままでは呂布軍の追撃をかわせないと感じ、
自ら劉備軍の殿を務めるため、後方へ移動します。
そして関羽は劉備軍の後方に身を移すと、
呂布軍から青龍刀を持った若い一人の軍人が出てきます。
この若い軍人こそ、後年合肥の戦いで有名をはせた張遼です。
彼は軍勢に劉備追撃をそのまま継続するように伝え、
自らは関羽の足を止めるため一騎打ちを仕掛けます。
関羽は張遼に足止めをくらい、呂布軍の追撃の手を緩めることができません。
張遼も関羽の攻撃をはじき、受け流すだけで倒すことができません。
こうして両者は、一歩も引かないまま互いに激闘を繰り広げ続けることになります。
降伏を決める劉備
劉備は関羽が敵将と一騎打ちを繰り広げている事と
呂布軍の追撃が激しさを増していることを報告されます。
彼は逃げながら、曹操と呂布、二人の群雄の戦いに巻き込まれている事を知り、
呂布に降伏することを決意します。
そして張飛と共に呂布の陣営へ向かい降伏を願い出ます。
呂布は劉備の降伏を受け入れますが、彼を髠刑(こんけい=頭頂部をそられる刑)に
処し、牢屋にぶち込まれる事になります。
曹操軍徐州へ進軍
曹操は劉備救援に赴いた夏侯惇から「劉備が呂布に降伏した」と報告を受けます。
彼は呂布討伐の為、徐州へ侵攻を開始することを決意。
曹操軍の軍師である郭嘉(かくか)は徐州侵攻に猛反対します。
しかし曹操は郭嘉に「お前の仕事はなんだ」と尋ねられます。
郭嘉は「私の仕事は人材登用です。
しかし劉備がそれほどの人材だとは思えません。」と反論します。
曹操は「劉備を助けに行くのではない。
呂布が軍を率いている姿を夏侯惇から聞き、呂布を死ぬ寸前まで追い詰め、
彼がわが軍に編入できないか試しに行くのだ。」と告げます。
こうして曹操軍は呂布を討伐するため、徐州へ侵攻を開始します。
曹操迎撃作戦を進言
陳宮は曹操軍が軍勢を率いて、徐州へ侵攻を開始したと報告が入ると、
すぐに呂布の元へ向かいます。
陳宮は呂布に対して曹操軍迎撃作戦を提案します。
陳宮が提案した案は「まず呂布殿は四万の軍勢をもって下邳(かひ)城にいていただきます。
そして張遼軍を右翼に配置し、高順軍を左翼に配置します。
そして敵軍が攻撃を仕掛けてくれば、
それぞれの将軍に遊軍として曹操軍に攻撃を仕掛けてもらい、
殿には機を見計らって出撃していただきます。
このようにすれば迎撃すれば、曹操軍がすぐにわが城を手に入れることはできません。
どうか私にこの曹操迎撃戦を任せていただけないでしょうか」と力説。
呂布は陳宮の作戦計画を聞き、彼に曹操迎撃作戦を任せます。
こうして両軍の決戦の時が刻一刻と近づいてきます。
次回記事:【ネオ三国志】第10話:呂布の籠城戦VS曹操の水攻め【蒼天航路】
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この記事を書いた人:黒田廉(くろだれん)
■自己紹介:
横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。
■歴史人物:
■何か一言:
今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!