曹操孟徳特集
黄巾賊




はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

【真の将軍はあいつだ!!】漢の名将・周亜夫が命じた命令とは

この記事の所要時間: 228




陳平

 

高祖・劉邦(りゅうほう)が亡くなると漢帝国は呂雉(りょち)が握ることになります。

彼女がこうしてやりたい放題やったおかげで漢の国は内政が乱れ、

弱体化してしまいます。

 

陳平

 

そして彼女の死後、漢の功臣である周勃(しゅうぼつ)や劉邦の軍師としてその名を轟かせた

名軍師・陳平(ちんぺい)達の活躍によって

呂雉の一族を殺害して漢の皇帝が政治を行っていく時代となります。

そしてこの時の皇帝こそ漢の文帝と言われる人物ですが、

彼の時代に匈奴が攻め込んできます。

この時に将軍達を漢の首都である長安を守るために四人の将軍を長安の四つの門へ派遣し、

守備させます。

この時に守備を命じられた周亜夫(しゅうあふ)は部下達へあることを命じます。

今回はその命令が名言として残っているのでご紹介しましょう

 

前回記事:これは酷い!韓信、あっさりと親友鐘離昧を売る。韓信の性格に難あり親友はブチ切れ

関連記事:漢の400年は、たった8年の激しい戦いから生まれた?三国志の前哨戦、楚漢戦争!




劉邦が勝てなかった匈奴が攻め込んできた

炎 s

 

劉邦は天下統一後、北方の騎馬を主体とする異民族である匈奴が漢に攻撃を行ってきたので、

大軍を率いて戦いを挑みます。

しかし劉邦軍は匈奴軍に追い詰められて敗北。

そして漢は匈奴にかなり有利な条件で和睦することになります。

文帝が皇帝に即位した当時もこの盟約は生きており、

毎年多額の贈り物を匈奴へ貢いでおりました。

だが、この盟約に反して匈奴軍が漢の領土へ攻撃を仕掛けてきます。




首都・長安防衛を命ずる

 

文帝は漢の首都が匈奴軍の攻撃を受ける可能性を考慮して、

3人の将軍を呼び「将軍達に長安の城門守備を担当してもらう」と命令を下します。

この3人の将軍達はそれぞれ担当する城門に向かい、城門の強化を行い守備を開始。

文帝に命じられて城門を守備した四人の将軍は除厲(じょれい)、劉礼(りゅうれい)、

周亜夫(しゅうあふ)の三人です。

除厲は長安の北の門。

劉礼は長安の東門。

そして周亜夫は長安の西門を守備することになります。

 

文帝の巡察

 

文帝は3人の将軍が守備を行っている各門へ手抜かりがないかを確認するため巡察を行います。

北門と東門を守備していた将軍達は皇帝が来ることを知ると、

陣営内を綺麗にして将軍や将校達は全員騎乗して、皇帝を出迎えます。

文帝は彼らの迎え方に満足し、最期の場所である長安の西門の巡察へと向かいます。

 

西門は皇帝が来ても知らん顔

photo credit: Zweiweit via photopin (license)

photo credit: Zweiweit via photopin (license)

 

西門を守っている周亜夫は部下に「君たちは私の意見だけを聞いていれば良い。

皇帝陛下から詔(みことのり)がもし届いたとしても、その詔を聞く必要はない。

私以外の意見を聞いて軍律を乱すことは許すわけにはいかないので覚悟してもらいたい。」と

通達します。

このように通達していたため文帝が周亜夫が守っている西門に到着しても、

文帝を迎えることをせず、城門すら開けないといった徹底ぶりでした。

文帝の部下が城門を開けないことに激怒し、将校へ「キサマら。皇帝陛下自ら来ているのに、

なぜ城門すら開けないのだ。」と怒鳴ります。

しかし将校は「周将軍から言われたことを忠実に守っているだけです。」と反論。

文帝は仕方なく皇帝の使者の証である節を持たせて周亜夫へ

「将軍の陣営を見舞いたいと思ってきた」と述べさせます。

彼は文帝の使者の言葉を聴いてやっと城門を開いて、文帝を迎え入れることにします。

 

前漢ライター黒田廉の独り言

黒田廉

 

今回の周亜夫の命令を史記では「軍中では将軍の命令を聞かせ、

皇帝の詔を聞かず」として残っております。

この言葉は周亜夫がいかに軍律を重んじているのかを表しているエピソードであり、

文帝も周亜夫の陣営を出てから側近へ

「周亜夫こそ真の将軍である。他の二人とは比べ物にならない。」と周亜夫を褒めたたえています。

そして彼は景帝の時代に起きた呉楚七国の乱が起きた時にこの反乱を鎮圧するための

総大将として任命されることになります。

「今回の前漢のお話はこれでおしまいにゃ。

次回もまたはじめての三国志でお会いしましょう。

それじゃあまたにゃ~」

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

 



黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 顔良(がんりょう)ってどんな人?袁紹軍の勇将として名をはせた剛勇…
  2. 荊軻(けいか)とはどんな人?伝説の暗殺一家ゾルディック家もびっく…
  3. 三国同盟の終わりと武田信玄の危機
  4. 游殷(ゆういん)が的中させた人物評価が凄かった!ズバリ言うわよ!…
  5. 天下統一後の始皇帝が行った偉大な政策をご紹介
  6. 【姜維の北伐】実は「絹の道」シルクロードを奪って西域との貿易を考…
  7. 屈原(くつげん)とはどんな人?楚のために命を尽くす有能な政治家
  8. 【武帝の欲望】あの馬が欲しい!汗血馬を手に入れる為に・・・・

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 日本人にとっての『三国志』の原点……吉川英治『三国志』
  2. 【ネタバレ注意】キングダム540話 消耗戦 レビュー&今後予想
  3. 橋本左内ゆかりの福井県をナビゲート
  4. 【優劣対決】戦国武将小早川秀秋 VS 蜀の二代目皇帝劉禅一体どちらが優れていたのか。PART3
  5. 人材を使いこなす事で天下を取った劉邦
  6. 【光武帝の伝説の戦い】劉秀の評判がこんなにも高い秘密はここにあった!

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

海音寺潮五郎の小説『孫子』ってどんな作品なの?【はじめての孫子 番外編】 映画「空海−KU-KAI− 美しき王妃の謎」レビュー 今まで有難う趙雲!劉禅や姜維の感謝の言葉に感涙 孟獲(もうかく)はインテリ男子?南蛮征伐は孔明と孟獲のヤラセだった件 【はじさん運営報告】イベント・企画・アクセス数 実在した仙人?史実でも孫策に殺されてしまう于吉(うきつ) 色仕掛けだって立派な兵法、連環の計発動!! リアルな正史三国志の特徴って?ってか正史三国志は需要あるの?

おすすめ記事

  1. 【シミルボン】首絞め、兜取り、不意打ち何でもありの三国志時代の一騎打ち
  2. 世説新語(せせつしんご)ってなに?初心者にこそ読んでほしい小説集
  3. 【転職三国志】狙うなら一国一城の主編
  4. 曹操の北伐~袁氏の滅亡~
  5. 【新事実】漢の時代の市場はヤンキーの溜まり場だった!
  6. 【三国志の素朴な疑問】蜀が北伐を止められなかった理由とは?
  7. 漢の時代の役人はこんなに大変!貧乏になると首って本当だったの?
  8. 本職より美味いカボチャを作った農夫・孫権

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“邪馬台国"
PAGE TOP