【春秋戦国時代の謎】どうして秦が天下統一することができたの?【法律編】

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どうして秦が天下統一することができたの(1P目)


第二次秦の法改変その1:度量衡の統一

 

商鞅(しょうおう)が秦に仕えた当初、重さや長さ、量などが秦の国のあちこちで異なっておりました。これは戦国時代の他の6国においても同様でした。そこで商鞅は長さ・重さ・量の全てを統一する法を制定して施行。この結果行政において混乱することがなくなり、スムーズに政策を行うことができました。この時商鞅は軽量などを公平にするため作った器を「商鞅升(しょうおうます)」と言われ、現在に残っております。


第二次秦の法改変その2:県を秦国内に設置

 

商鞅は上記の制度を施行した後、中央に権力を集中させるために秦国内の集落をすべて県として区分け。そして県となった地域に中央政府から県を統治する長官と長官を補佐する者二名をおいて、統治します。こうすることで力を持った貴族に権力が集中させずに、国家のトップである君主を権力の絶対的な者として君臨させる制度を制定します。また秦は以前から中原の諸国から軽蔑される文化がありました。それは親子・兄弟が共にひとつ屋根の下で生活していたことです。当時の中国では兄弟は成人になったら、親元を離れて一家を形成するのが当たり前であると思われていたのですが、秦の国では中原文化が浸透していなかったこともあり、成人した子供たちも一緒に親と住んでおりました。しかし商鞅は兄弟は成人したら親と一緒に住んではいけないと法を制定。このことによって秦も中原諸国の仲間入りを果たす事になり、戦場に駆り出すことのできる兵数も大幅にアップすることになります。


第二次秦の法改変その3:首都移転

 

商鞅は度量衡の統一・秦の国内に県制を制定・親と兄弟が一緒に住むことの禁止など第二次法改変も色々なことに着手します。そして商鞅の法改変における最大の山場といっても過言ではないものがありました。それは首都移転です。秦の首都は孝公の時代の首都は雍(よう)と言われる土地にありました。商鞅は中原諸国へ攻撃を仕掛ける際に不便であるという理由から、首都遷都を実施。彼は三国志の時代における長安のすぐ近くにある咸陽(かんよう)と言われる場所に、首都を移転します。当時首都を移転するのは非常に大規模な移動となり、首都を移転する前に城下の整備・宮殿の造営・民衆の家づくりなど色々なことをしなければならなかったので、重臣達は大いに不満を募らせておりましたが、商鞅に反対するほどの家臣はいませんでした。こうして首都の移転を完了して、全ての法改変を実施。すると秦の国は第一次変法の国力増強に加えて、第二次変法によって以前の秦とは比べ物にならないくらいの国力増強を果たし、戦国7雄の中で最強に近い力を手に入れることに成功し、秦が天下統一へむけての第一次段階が完了することになります。


三国志ライター黒田廉の独り言

黒田廉

 

秦は商鞅を向かい入れて彼の変法を取り入れたことによって国力は増加。ここから秦の天下統一が始まったと行っても過言ではないという歴史家がいるほど、彼が行った変法は画期的なものでした。皆さんも知っているとおり、商鞅は孝公の太子に恨まれてし復讐されることになります。彼は孝公の太子の復讐をかわすために、国外に逃亡を図りますが自らの法によって最後は処断されてしまうのです。こうして商鞅を失った秦は彼の死後も彼の法を採用し続けるのですが、商鞅が入ってきた当初のような画期的なものが生まれませんでした。しかし彼の死後秦の天下統一の第二段階へと導いた二人が出現。このふたりによって秦の天下統一はグッと近づくことになります。

 

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