三国志の英雄の一人である曹操(そうそう)。彼は亡くなる間際に誕生日を迎えることになります。当時の誕生日は元旦を迎えたら一歳年を取ることになっており、元旦を迎えたときに曹操は誕生日を迎える事になるのですが、
曹操の誕生日が過ぎてから数日後に呉の孫権(そんけん)から誕生日プレゼントとしてとんでもない贈り物と手紙をもらってしまうのです。
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曹操を脅かした樊城の戦い
曹操は最後の戦である樊城(はんじょう)の戦いが勃発すると于禁(うきん)に大軍を与え、于禁の配下に涼州の馬超(ばちょう)の配下であった龐徳(ほうとく)を付けて、樊城を救援するように命令を出します。
于禁率いる大軍は樊城の救援に向かいますが、迎撃に出てきた関羽軍の攻撃に遭ってしまったのと大雨のせいで降伏。魏国にとって最大の危機が訪れることになります。
この時、曹操の軍師の一員である司馬仲達の進言によって呉軍と同盟を結び、後方から荊州へ攻撃をしてもらうように要請します。呉軍は魏の要請によって関羽の本拠地である荊州の江陵(こうりょう)を奪取し、蜀が領有していた南荊州を奪うことに成功。
関羽は呉軍が同盟を破棄して荊州へ攻撃を仕掛けたことを知り、樊城の包囲を解いて退却していくことになるのです。
呉軍の攻撃によって関羽死す・・・・
曹操は関羽軍が樊城の包囲を解くと魏軍が関羽軍を追撃することを禁止します。その理由は二つ有り、関羽が大好きな曹操は自らの手で関羽を討ち果たしたくなかったことと関羽を追撃してもし討ち取ってしまったら、劉備軍が魏へ全力で攻撃を仕掛けてくる可能性があるためです。
しかし呉軍は関羽を討伐するべく麦城(ばくじょう)に駐屯していた関羽軍を追い詰めます。関羽はこのままではまずいと考え、夜になると闇に紛れて麦城から逃亡して蜀へ逃げようと計画。
だが呉軍の包囲は厳しく関羽の計画は失敗し、捕虜になってしまいます。呉の大都督として荊州攻略戦に参加していた呂蒙(りょもう)は関羽が捕虜になるとすぐに彼を殺害してしまいます。
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孫権のアイディア
孫権は関羽討伐に成功した呂蒙を褒め称えた後、劉備が怒り狂って侵攻してくるかもしれないと考え、すぐに関羽の首をある人のところへ手紙と一緒に贈ります。
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孫権からの贈り物
曹操は元旦の誕生日を諸将を集めて祝った数日後、孫権から祝いのプレゼントが届きます。彼は「小僧の癖に中々乙なことをしやがるぜ。中身は一体何が入っているのだ」と贈り物の箱を持ってきた部下に対して、箱の中身を尋ねます。
さて曹操が楽しみに待っていた箱の中身はなんと・・・。関羽の首でした!!曹操は唖然として口を開けたままでした・・・・。しかしすぐに彼は部下へ「関羽を諸侯のくらいで葬る。立派な墓と関羽の胴体を木で作らせろ。
木彫りの胴ができてから葬式を行う」と述べます。そして関羽の首が入った箱の中には孫権からの手紙が入っており、「魏王よ。さっさと皇帝の位につけよ」と皇帝の位に登るように促している手紙が入っておりました。曹操はこの手紙を見たときに「坊主め!!こしゃくな真似を」と苦笑いしたそうです。
三国志ライター黒田レンのひとりごと
曹操は何で関羽が敵であるにも関わらず諸侯の格式で葬式を行ったのでしょうか。レンの考察ですが、悪い意味で考えるならば劉備の怒りの感情を少しでも和らげようと考えていたのではないのでしょうか。
関羽を諸侯の位に任命して大々的に葬式を行えば、劉備も少しは感情が和らぐのではと考えたのではないのでしょうか。二つ目の理由として曹操は関羽が大好きであったことが原因だと考えます。好きな人がなくなってしまえば、ものすごく悲しいのは今も古代中国も変わりません。
そこで曹操は大好きであった関羽を諸侯に任命して葬式を行うことで、弔おうと考えていたのではないのでしょうか。私は上記二つの理由があると思いますが、皆さんはどのように思いますか。
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