編集長日記
帝政ローマ

はじめての三国志

menu

三国志の雑学

徳川家康は孫権を参考にしていた?二人の共通する人材起用のポイントとは!?

この記事の所要時間: 243




 

ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の三国志・人事部」のコーナーです。

 

 

兄・孫策(そんさく)とは異なり、地元名士や豪族との融和を進め、

人事において優れた人材を起用して成功を収めた孫権(そんけん)

孫権の人材起用のポイントは、能力が高いことか人柄が謙虚であることだったと伝わっています。

孫権が起用した人材で筆頭は魯粛でしょう。

魯粛(ろしゅく)は孫策とはやや距離を置いていたようですので、

孫権が家督を継いでからようやく孫家に協力するようになりました。

他にも諸葛瑾(しょかつきん)がいます。

孫権の姉婿の推挙で出仕しています。

江東の名士、陸家の当主である陸遜(りくそん)も孫権に代わってから仕えています。

呂蒙(りょもう)はその武勇を孫策に認められて別部司馬(副官)をしていましたが、

孫権の代になり重用されるようになっています。

人材の起用に関しては曹操に匹敵する才能を持っていたのが孫権でした。

しかしその人材起用のポイントは他にもあったのではないでしょうか。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:袁術の前をガン無視で通り過ぎた漢達が予想以上に多かったのでまとめてみた




徳川家康の人材起用

 

日本の戦国大名で有名なのが徳川家康です。

戦場で経験と実績を積み、巧みな戦略でやがて天下を統一します。

徳川家康の配下で有名なのが本多正勝ら徳川四天王、並びに三河の武士たちですが、

後に滅びた大名たちを積極的に起用しています。

例えば甲斐の武田家です。

一時は織田家によって滅亡した武田家ですが(その後、穴山家が嫡流と認められましたが)、

徳川家康が復興に力を貸しました。

武田家は徳川家康の息子を養子に迎え再興します。

同様に駿河の今川家。

今川氏真をはじめ、今川家は徳川家康の庇護のもと高家旗本として栄えます。

他にも織田家、大友家、六角家、一色家など高家として取り立てられ、

滅亡を免れた血統は多々ありました。

ちなみに忠臣蔵で有名になった吉良家もそうですね。




勢力の吸収

 

没落した大名を起用する意図は、その家臣たちを平和的に吸収するためです。

武田家の再興に力を貸すことで、徳川家康は武田家の強力な家臣団を手に入れます。

武田家最強と呼ばれた山縣昌景の赤備えは、

徳川家の井伊家に吸収されています。

井伊の赤備えはこの頃からです。

つまり徳川家康は個人の能力だけで人材起用をしたわけではなく、

効果的に勢力を拡大するという別の視点からも人材起用をしているのです。

 

【PR】三国志の武将に特化したデータベース「はじめての三国志メモリーズ」を開始しました

 

孫権に吸収された勢力

 

孫権が吸収した勢力に江東の名士であり、豪族であった陸家があります。

当主は陸遜でした。

陸家は以前に孫策の侵略を受けて盧江を追い出されたという経緯があります。

それ以来敵同士でしたが、孫権の代になって和解したわけです。

陸遜は亡き孫策の娘を妻に迎えています。

揚州で一大勢力を誇った袁術も皇帝を自称し滅ぼされていますが、

孫権はその子孫を家臣に加えています。

袁術の息子の袁耀(えんよう)です。

さらにその娘を孫権は自分の息子の妻に迎えています。

四世三公の名門・袁家は完全に孫権に吸収されたわけです。

他に、揚州の南で勢力を誇ったのが劉繇です。

皇族の出身で、「斉の孝王」の子孫である劉繇は正式な揚州刺史であり、

呉郡の豪族や名士に歓迎されていました。

しかし孫策の侵略を受けて西の豫章郡に逃亡しています。

孫権はその劉繇の息子である劉基を重用したのです。

孫権が呉王になると大農となり、帝位に即くと光祿勲に任じられています。

孫権も徳川家康同様、旧勢力の家臣団を効果的に吸収していったのではないでしょうか。

 

関連記事:そうだったの?呂蒙が後を託したのは陸遜では無かった!

関連記事:陸遜の死後、一族はどうなったの?呉の滅亡後、晋の散騎常侍に仕えた一族達

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

孫権や徳川家康が安定した地盤を築けた理由の一つにこの人材起用があげられます。

これは簡単なようでいて戦国時代では難しい起用だったのではないでしょうか。

裏切りも横行していますし、譜代の家臣の目もあります。

反乱を起こされる危険性もあるのです。

織田信長であれば即座に皆殺しにしている話でしょう。

孫策にもその傾向があったために呉郡の旧臣に暗殺されるような事態になったのではないでしょうか。

人を惹きつける魅力と器量があったからこそできた人事起用だったのかもしれません。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:初心者にも分かる!陸遜と諸葛亮孔明の関係性

関連記事:忠義の士・陸遜に迫る!陸遜は呉でクーデターを起こすことはできたの?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

ろひもと理穂

ろひもと理穂

投稿者の記事一覧

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。

自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください!

好きな歴史人物:

曹操、蒲生氏郷

何か一言:

袁術は凄いひとだったかもしれませんよー!!

関連記事

  1. 王元姫(おうげんき)とはどんな人?司馬昭の妻となる道理を重んじる…
  2. 【キングダム ネタバレ注意】秦・中華統一後、王賁(おうほん)は今…
  3. 【第4回 幻想少女】凌統が外される!?強力なイケメン武将がレギュ…
  4. 【日中清廉潔白対決】北条泰時VS諸葛亮孔明
  5. みんなが名乗りたがる最高の位!皇帝と王の違いについて分かりやすく…
  6. 井の頭自然文化園の象「はな子」にまつわる光と影&三国志時代の英雄…
  7. 三国志地図|中国にも九州があった?州について分かりやすく解説
  8. 馬岱(ばたい)ってどんな人?実は記録がほとんどない馬超のイトコ

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. スーパーマンも驚き!三国志時代の仙人はびゅんびゅん空を飛んでいた!【古代中国の仙人事情】
  2. まるで蒟蒻問答?(こんにゃくもんどう) 孔明と張飛の知恵くらべ
  3. ギャップに驚き!禰衡だけでは無かった!Mr.天然、曹植の裸踊り
  4. 孫香(そんこう)とはどんな人?そんな人いたんだ!最期まで袁術に尽くした孫家の将
  5. 田豫(でんよ)とはどんな人?魏の国境付近の平和を勝ち取っていた異民族政策のプロ
  6. テルマエ・ロマエのルシウスもびっくり!?後漢の甘英、ローマを目指す!

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

これであなたも知ったかぶり!春秋時代をザックリ紹介! 藺相如(りんしょうじょ)とはどんな人?三大天の一人!趙の名宰相であり廉頗のかけがえのない親友(2/3) 関羽の死後、その一族はどうなったの?龐会に一族を抹殺される悲運な一族 【祝】はじめての三国志!月間100万PV達成のお祝い もし張飛が殺されなかったら「夷陵の戦い」はどうなった? 毌丘倹(かんきゅうけん)とはどんな人?朝鮮半島に進出し倭も吸収合併を目論んでいた? 思わず「やりすぎだろ」と声が出る!脳筋・呂布が袁術にたかる方法が現代でも使える【ビジネス三国志】 太史慈(たいしじ)ってどんな人?孫策とマジで一騎打ちした勇将

おすすめ記事

  1. 蒋済(しょうさい)とはどんな人?曹魏四代に仕えた宿老の生涯
  2. 何皇后はなぜ宦官の味方をしたのか?
  3. 130話:孔明無言の帰還と魏延の最後
  4. 【初代親衛隊長】呂布軍を打ち破るきっかけを作った典韋(てんい)
  5. 【はじさん記念】無事1周年を迎えることができました。。
  6. 【第一回 放置少女】美少女達と一緒に三国志の世界を体感しよう!!
  7. 【孫武の名言】「将、軍に在りては君命をも受けざるところにあり」っていつ言ったの?
  8. 【解煩督】呉にだっているぜ!解煩、敢死、無難、様々な特殊部隊

はじさん企画

帝政ローマ
広告募集
特別企画


袁術祭り

異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP