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徐璆(じょきゅう)とはどんな人?曹操より丞相を譲ろうとされた男

この記事の所要時間: 332




 

徐璆(じょきゅう)は後漢時代を生きた武将です。

生没年は不明ですが、三国時代に突入する直前まで存命であったと思われます。

徐璆(じょきゅう)には知名度はあまりないかもしれませんが、

三国時代の著名な人物と関わりのあった人物です。

また、後漢から三国時代にかけて、乱世であったため諸国の王が権力を得ようと画策していました。

この時、伝国璽と呼ばれる中国の王朝で

代々受け継がれてきた皇帝用の印が様々な人物の手に渡ったと伝えられています。

徐璆(じょきゅう)は、この伝国璽(玉璽)と関わりがあったと考えられます。

今回は、徐璆(じょきゅう)についてご紹介致します。

 

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若き日の徐璆

 

徐璆(じょきゅう)は、字は孟玉(もうぎょく)であり、広陵郡海西出身でした。

徐璆(じょきゅう)の父は、徐淑 伯進(じょしゅく はくしん)であり、

彼は度遼将軍で、とても名声がありました。徐淑(じょしゅく)は博学な人物であったそうです。

そのためか、その子である徐璆(じょきゅう)も若くして博学でした。

徐璆(じょきゅう)はその才知によって公府に召され高第に推挙されました。

徐璆(じょきゅう)は清く正しい生き方を心掛け、朝廷でも清廉潔白に振る舞っていました。

また、目下の者、後輩に対してもその人となりを認め褒め称える様に努めていました。




徐璆VS汚職政治

 

徐璆(じょきゅう)は後に、荊州刺史に昇進しました。

当時、董太后(とうたいごう)の姉の子、張忠(ちょうちゅう)が南陽太守でした。

彼は権力を利用して私利私欲の限りを尽くしていました。

彼は収賄の罪を犯しており、彼への賄賂は数十億銭にも昇りました。

徐璆(じょきゅう)が赴任する際に、董太后(とうたいごう)は中常侍の使者を立て、

張忠(ちょうちゅう)のことを見逃すように、徐璆(じょきゅう)に伝えました。

徐璆(じょきゅう)は「臣とは国家の為に尽くす者です、その後命令はお聞きできません」

董太后(とうたいごう)はその返事を聞いて怒り、

すぐさま張忠(ちょうちゅう)を呼び出して司隷校尉としました。

司隷校尉は、朝廷内の監視や罪人の逮捕です。

要するに徐璆(じょきゅう)を脅迫しようとしたのです。

 

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恨みを買う徐璆

 

徐璆(じょきゅう)は州に着任すると、張忠(ちょうちゅう)が受け取った賄賂の内、

先ほどの数十億銭ではない別の賄賂一億銭について

調査・摘発し、冠軍県より報告書を大司農に届けさせ、その悪事を告発しました。

脅迫等は全く恐れていないようです。

さらに五郡の太守および属県のうち汚職の罪のある者をことごとく呼び出し、

一帯の規律を整えました。

結果的に、張忠(ちょうちゅう)は摘発され、

このことで張忠(ちょうちゅう)は徐璆(じょきゅう)に恨みました。

 

罠に嵌められる徐璆

 

中平元年(一八四年)、

中郎将朱雋(しゅしゅん)とともに宛城で黄巾賊と戦い打ち破りました。

その頃、張忠(ちょうちゅう)は司隷校尉の立場を利用し、

同じように摘発された宦官達とともに根拠のない罪状をでっち上げました。

そのため、徐璆(じょきゅう)は罪人として呼び出されてしまいました。

ところが、この時徐璆(じょきゅう)には賊軍を撃破した功績があったため、

官を免ぜられるだけで済みました。

その後、再び呼び出されて汝南太守に昇進し、東海国の相となりました。

この異動のために、至るところで彼の教化は行き届くこととなりました。

 

袁術に捕まる徐璆

 

その後、董卓(とうたく)献帝(けんてい)を立て、反董卓連合軍と戦い、

その中で孫堅(そんけん)が玉璽を発見したり、

その玉璽が袁術(えんじゅつ)の手に渡ったりします。

董卓(とうたく)滅亡後、献帝(けんてい)は都を許昌に遷都しました。

この時、徐璆(じょきゅう)を廷尉として呼びました。

しかし、彼は都へ向かう道中、袁術(えんじゅつ)に身柄を拘束されてしまいました。

袁術(えんじゅつ)は彼に上位の位を授けることで自身の部下としようとしました。

しかし、徐璆(じょきゅう)は「死んでも嫌だ。」と拒絶しました。

袁術(えんじゅつ)もこれを聞いて断念しました。

 

袁術の滅亡後

 

その後、曹操(そうそう)によって袁術(えんじゅつ)が破られました。

徐璆(じょきゅう)はその混乱の中で、彼が持っていた玉璽を手に入れました。

都に帰還したときにそれを返上しました。

また、以前与えられた汝南・東海二郡の印綬を送付しました。

そのことで、司徒、趙温(ちょうおん)が彼に言いました。

趙温(ちょうおん)「君自身、大変な目に遭っただろう。

それなのに、玉璽を持ってくるほどの余裕があったのかね。」

徐璆(じょきゅう)「その昔、蘇武(そぶ)は匈奴に追い詰められながらも、

七尺の節を失うことはありませんでした。

それに比べて、これは唯の一寸四方に過ぎない印なのですから」

と言いました。大業を成し遂げながら、

これぐらいはやって当然という感じの徐璆(じょきゅう)です。

 

曹操より丞相を譲られるが・・・

 

後に曹操(そうそう)が丞相に任命された時に、

曹操(そうそう)は丞相の地位を徐璆(じょきゅう)に譲ろうとしましたが、

徐璆(じょきゅう)も受け取ろうとしませんでした。

曹操(そうそう)が丞相の地位を譲ろうとした正確な意図は分かりません。

徐璆(じょきゅう)はその後、在官のまま卒去しました。

 

三国志ライターFMの独り言

 

徐璆(じょきゅう)が為したことは中国においては歴史を変えるほどのことだと思います。

袁術(えんじゅつ)は、乱世において大きな力を得た上に、

玉璽を手にしたため、帝位につくと言い始めたのだと思います。

徐璆伝によれば、徐璆(じょきゅう)の働きで、

混乱の中で玉璽が回収され都に送り届けられましたが、

漢の逆賊の手に渡った場合、第二の袁術(えんじゅつ)が現われ、

また混乱が起こった可能性もなくもありません。

徐璆(じょきゅう)は清廉潔白、清く正しく生きてきたと伝えられていますが、

この玉璽を届けた行為そのものはまさに彼の生き方を象徴しています。

私も落し物を拾ったら交番に届けようと思います。

徐璆(じょきゅう)と比べるとスケールは小さいですがこんなものです。

 

参考文献

後漢書 第六冊 列伝三十八徐璆伝

 

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—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

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三国志は、大昔の出来事ですが、物語をいろいろな視点や切り口で見ていくと、新しくて面白い発見があるのが好きです。

人物像や対人関係、出来事、時代背景、逸話等々、古い話とはいえ、学ぶべきところはたくさんあります。

埃をかぶせておくにはもったいない、賢人たちの誇りがあります。

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