架空戦記
李傕祭り

はじめての三国志

menu

三国志の雑学

「わしの樊噲じゃ」盗賊達を震え上がらせ、曹操の命を救った許褚の武勇とは?

この記事の所要時間: 224




 

秦を打ち破り西楚覇王(せいそはおう)・項羽(こうう)と天下の覇権を巡って戦った

劉邦(りゅうほう)

彼の親衛隊隊長として常に劉邦の護衛を務めていた樊噲(はんかい)。

彼は優れた武勇と人並み外れた胆力をもった人物で、

項羽に謝罪しに行った鴻門の会(こうもんのかい)では劉邦のためにその身を投げ出して、

項羽の前に参上して堂々と劉邦のために弁解の言葉を述べた勇士です。

 

 

そんな彼ですが三国志の英雄である曹操の親衛隊・隊長に樊噲に匹敵する人がいたのをご存知ですか。

その名を許褚(きょちょ)と言います。

彼は曹操から「お前こそわしの樊噲である」と言わしめた人物として、

その名を知られることになります。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:許褚はどんな顔をしていたの?三国志のそもそも論




必死の奮戦

 

許褚の生まれ故郷は沛国譙(しょう)県出身の人物です。

彼の容姿は雄々しい顔で武勇に優れて勇気を兼ね備えていた人物でした。

彼は故郷を出て汝南(じょなん)で彼を慕ってきた若者を集めて砦を作って、

汝南へ襲いかかってくる賊を蹴散らしておりました。

しかし彼の砦に驚くべき報告が届きます。

それは汝南に向かって一万人程の賊が向かってきているとの知らせです。

この報告を聞いた許褚は急いで砦を修理させて弓や矢を大量に集めさせて、

賊軍を迎撃する態勢を整えさせます。

許褚は賊軍がやってくると若者を指揮して弓や石を賊軍に投げつけて応戦。

賊軍も許褚の砦を落とすために遮二無二攻撃を行ってきます。

許褚は賊軍に対して奮戦していきますがついに兵糧が無くなってしまいます。

彼はこのままでは賊軍に敗北してしまうためある秘策を思いつき実行に移します。




賊軍を騙して兵糧を得る

 

許褚は賊軍に大声で「オイラ達は食い物が無くなったから和睦したい。

そこで牛を一頭持って行くから兵糧と交換してくれないか。」と述べます。

すると賊軍も大声で「承知した」と返答。

許褚は牛を一頭連れて賊軍の元へ行くと兵糧と交換して帰ってきます。

翌日驚くべき事件がおきます。

なんと昨日賊と交換したはずの牛が一人で砦へ帰ってきてしまったのです。

このままでは賊軍が襲いかかってくるかもしれないと感じた許褚は、

とんでもない行動に出ることになります。

 

【はじさん編集部】編集長kawausoの奮闘日記も絶賛公開中!

 

牛を引っ張って賊の元へ行く

 

許褚は砦を出ると一人で牛の尾を引っ張って、

賊が駐屯している所に向かって歩き始めます。

この姿を見た砦の若い者達は唖然として声が出ませんでした。

しかし彼らよりも驚いて動けなくなっていたのは賊軍の方でした。

牛を一人で引っ張ってくる許褚の姿を見て賊軍は散り散りになって逃亡を開始。

許褚は牛を引っ張っていっただけで賊軍を追い散らすことに成功します。

彼のこの行動は4州に響き渡ることになるのです。

 

曹操殺害を未然に防ぐ

 

その後許褚は曹操の配下として加わることになります。

曹操が官渡の戦いを行っている最中にある事件が勃発。

それは曹操軍の兵士が曹操暗殺を企てていたのです。

許褚は典韋(てんい)の後継者として曹操の側を常に守る親衛隊隊長として

就任。

この兵士は許褚が非番の日を狙って曹操殺害を決行します。

しかし許褚は曹操の宿舎を遠ざかるとなんとなく胸騒ぎを覚えて曹操の元へ帰ります。

すると曹操軍の兵士が曹操を刺し殺そうと小さい刀を懐から出しているところでした。

この現場を見た許褚は後ろからこの兵士を捕らえて彼を処刑。

こうして曹操暗殺は未然に防がれることになります。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

許褚の武力は凄まじいのですが、軍中では彼を「虎痴(こち)」と言うあだ名で呼んでいたそうです。

なぜ虎痴と呼ばれていたのでしょうか。

それは彼の武勇が虎に匹敵するほどの強力な武勇を有していながら、

何事もない日にはぼーっとしている様子だからだそうです。

三國無双の許褚はこの虎痴の痴を重視したキャラ設定だからこそ

あのようなちょっと可愛い武将になってしまったのではないのでしょうか。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書3 今鷹真・井波律子著など

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:馬超と許褚の一騎打ち|関中を巡る戦い

関連記事:許褚(きょちょ)ってどんな人?曹操のボディーガードとして自ら語る

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 曹操軍の参謀、荀彧(じゅんいく)ってどんな人?官渡の戦いでの大勝…
  2. 秦王政はなんで始皇帝と名乗り始めたの?
  3. 張郃(ちょうこう)ってどんな人?3度も死にそうになるが、何度も甦…
  4. 幻の必殺陣形・八卦の陣とは?三国志演義と諸葛亮孔明の八陣図
  5. 劉備の養子・劉封(りゅうほう)はなぜ殺されねばならなかったの?
  6. 夏候惇と言えば独眼竜?
  7. 三国志の時代にもいた遊侠(ゆうきょう)とはどんな人達のこと?
  8. 曹真が明帝時代の名将である確固たる理由

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 実在しません!でもめちゃ有名な貂蝉に隠された不滅の人気の秘密は?
  2. 于禁(うきん)は魏でも手柄抜群なのにジェットコースターのような人生
  3. 【はじめての孫子】第7回:凡そ戦いは、正を以て合い、奇を以て勝つ。
  4. 何皇后はなぜ宦官の味方をしたのか?
  5. 孔明と曹操は相性が抜群?もし孔明が魏に仕えていたら歴史はどうなった?
  6. 長坂の戦いはどんな戦いだったの?史実をもとに地図を使い徹底解説!

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

董卓はどうしてデブになったの?真面目に考察してみた 始皇帝が眺めていた星空から星座が分かる。凄い!ギリシャ神話にも劣らない中国の星座 呂蒙(りょもう)ってどんな人?男子三日会わざれば刮目して見よ 曹昂すぺしゃる「丁夫人と曹昂」 88話:劉備を大歓迎する劉璋だが張松の失策で崩壊する 劉焉(りゅうえん)は何でド田舎の益州を選んだの?ちゃっかり独立を企んでいた? ゴールデンカムイネタバレ予想 130話 誘導灯 『100万人の三國志』がアーケードゲーム『三国志大戦』とコラボを開催中。「豪華コラボ限定武将」が獲得できる

おすすめ記事

  1. 城濮の戦いとはどんな戦い?晋の文公が覇者たる地位を手に入れることになった戦い
  2. ギョッ!これも薬?華佗も利用した、ちょいグロな漢方薬の話
  3. 曹操には弱点はないの?
  4. 邴原(へいげん)とはどんな人?曹操・荀彧から尊敬を受けたマイナー文官
  5. 月刊はじめての三国志2017年8月号 (桃園出版 三国舎)の販売を開始しました
  6. 劉繇(りゅうよう)が凄い!袁術の宿敵?そこそこ頑張った英傑の生涯
  7. 【祝】はじめての三国志!月間100万PV達成のお祝い
  8. 【岳飛が熱い】「尽忠報国」と背中に彫った救国の英雄・岳飛(がくひ)Part.3【完】

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP