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陳羣(ちんぐん)って九品官人法以外の実績ってあるの?

この記事の所要時間: 29




 

九品官人法(きゅうひんかんじんほう)。

魏の曹丕(そうひ)が皇帝に就任した際に

陳羣(ちんぐん)が立案した人材登用に関する法律で、

魏の時代だけに適用されていたわけではなく、

唐(とう)の時代まで生き残ることになる非常に素晴らしい人材登用法でした。

これだけでも非常に優れていた文官であることはお分かりになると思いますが、

それ以外に彼はどのような実績があったのでしょうか。

 

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関連記事:表向き武力を用いない王朝交代劇「禅譲」、曹操と荀彧の思惑は?




陳羣の実績その1:

 

曹叡が皇帝となった時に政治のやり方と臣下が追従することの危険性を説く

 

陳羣は曹操の時代から仕えていた文官で、

曹丕が皇帝として君臨すると九品官人法を制定し、

この実績によって侯の位が与えれることになります。

その後もどんどんと出世することになり魏の重臣として活躍することになります。

曹丕が病にかかると曹叡を後継者として任命。

さらに曹丕は陳羣、司馬懿(しばい)、曹真(そうしん)らを曹叡の補佐として任命し、

彼が亡くなると陳羣らは協力して新皇帝曹叡を補佐することになります。

陳羣は曹叡が皇帝として君臨したとき政治のやり方と臣下が追従することの危険性を説きます。

彼は曹叡へ「陛下。現状において戦は止むことなく続いており、

民衆は不安を感じております。

幸いにも陛下には曹操様・曹丕様が残した基盤があり、

先代の残した基盤をしっかりと固めながら民衆達に対して

恩恵を持った政治を行うことが肝要であると考えます。

また陛下の意見に一切反対しないで追従するだけの配下達には気をつけてください。

追従するだけの配下は陛下の判断を誤らせる可能性がある為、

反対意見を持っている配下の意見もしっかりと聞いて、

どちらが是か非か陛下自ら考えて判断すれば政治を見誤る事は少なくなるでしょう」と

意見を述べており、

皇帝のあり方を示した進言としてはかなり優れていた言葉なのではないのでしょうか。




陳羣の実績その2;蜀征伐の無謀さを説く

 

曹真は曹叡へ「蜀軍が魏へ攻撃をできないようにするため、

こちらから蜀の領土である漢中へ攻撃を仕掛けるのはいかがでしょうか。」と進言。

すると陳羣は曹叡へ「曹操様は漢中の張魯征伐を行った際、

彼を降伏させる前に食料が無くなってしまったそうです。

曹操様ですらこのような状態に陥ってしまうほど漢中を攻略するのは難しいのです。

ですからここは無理に漢中へ攻撃を仕掛けるのはやめた方がいいでしょう。」と

反対意見を述べます。

しかし曹真は諦めることなく再び曹叡に進言します。

陳羣も曹真では漢中攻略を行うことが無理であると考えていたので、再び曹叡に

進言を行います。

彼は曹叡へ「魏軍が今行動を起こせばこれだけの費用がかかることになります。

もしこの費用を費やして得ることなく帰還すればものすごい無駄になると考えます。」と

述べますが曹叡は曹真の意見に賛成してしまい、

陳羣の意見を採用することをしませんでした。

その結果、曹真は蜀の漢中へ向けて侵攻するのですが、

大雨が漢中を襲ったことがきっかけで漢中へ進軍することなく撤退することになります。

陳羣の予想通り曹真は何も得ることなく軍事費用を無駄に費やしただけの

遠征となってしまうのでした。

 

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三国志ライター黒田レンの独り言

 

陳羣は九品官人法以外にも上記の実績を上げており、

魏の重鎮として彼が活躍していたのか、お分かりになったと思います。

また彼は曹叡の土木工事に対しても反対しておりますが、

曹叡に聞き入れてもらえませんでしたが、

陳羣がしっかりと反対意見を言っていたので、

曹叡は物事を考えながらいろいろな政策を行うことができたのではないのかなと

レンは考えておりますが、皆様はどのように考えられますか。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書3 今鷹真・井波律子著など

 

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関連記事:もし曹丕が夷陵の戦いの後に蜀に攻め込んでいたら蜀はどうなった?

関連記事:試験に出ます!九品官人法(きゅうひんかんじんほう)の理想と弊害

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

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横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

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