ログイン | 無料ユーザー登録


if三国志
三国志の死因


はじめての三国志

menu

三国志の雑学

「陸遜のことが大好き!」な人々がなぜこんなに多いの?最近のイケメン描写の横行を考察

陸遜


はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

陸遜

 

いきなりですが、陸遜(りくそん)は好きですか?

本稿のライターは、陸遜(りくそん)大好きです!

 

孫権に初代丞相として任命される孫卲(そんしょう)

 

いわゆる歴史シミュレーションゲームの類では、私自身が何かと孫権(そんけん)を使うからかもしれません。

 

周瑜と陸遜

 

()軍師といえば、前半は周瑜(しゅうゆ)、後半は陸遜、この二人がいればたいがいのことは何とかなる印象じゃないですか?

 

陸遜

 

そんな私からみても、陸遜の人気が日本の三国志ファンの間で高いことはうれしいのですが、

ひとつだけ、どうしても気になること。

 

「陸遜って、いつからイケメン枠が確定したのですか?!」

 

自称・皇帝
当記事は、
「陸遜 大好き」
などのワードで検索する人にもオススメ♪

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:陸遜の逸話を紹介!さらに陸遜のことが好きになる!

関連記事:周泰は陸遜と一緒に戦った事ってあるの?孫呉の英雄の共闘を調べてみた

 


 

そもそも年齢計算するとデビュー戦で既に中年だったはずの陸遜

陸遜 剣と刀

 

若いころは山賊討伐などで地道にキャリアを積んでいた陸遜。彼が表舞台に立つきっかけとなったのは、呂蒙(りょもう)と組んでの荊州(けいしゅう)攻めの時でした。

ただし、事実上のデビュー戦は「夷陵の戦い(いりょうのたたかい)」となります。

 

陸遜

 

正史(せいし)』でも『演義』でも共通している話ですが、夷陵の戦いの際、指揮官に大抜擢された陸遜のことを、呉の諸将たちは侮り、最初はなかなか、ついてきてくれなかったといいます。

 

陸遜

 

夷陵の戦い以前には陸遜はほとんど無名か、せいぜい「孫権様の覚えがめでたいイヤな奴」くらいの印象だったと推測されます。

それが夷陵の戦いで大活躍、という次第なのですが、陸遜の年齢を計算すると、荊州攻めおよび夷陵の戦いの頃、すでに三十代後半だったはず。

 

孔明

 

意外かもしれませんが、実は諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)と近い年齢です!

 

陸遜

 

言っちゃなんですが、若手ではありませんよね。横山光輝(よこやまみつてる)先生の漫画版では、恰幅(かっぷく
)
のよい中年男性として登場しますが、年齢を計算するとこの描写こそが素直な解釈といえます。

 


 

陸遜がいつのまにかイケメン枠になった理由は?

kawausoと陸遜

 

それが最近のメディアでの描かれ方は、どうでしょう?

陸遜といえば、すっかりイケメン。登場する作品によってはもはや美少年扱いです。

 

周瑜と陸遜

 

なんでこのようなイメージの変化が起こったのでしょうか?

その鍵となるのは、「演義」における記述にありそうです。

 

・「陸遜は、体格のしっかりとした美丈夫であった」という描写がある

・登場後の陸遜自身が謙遜をするとき、「私はまだまだ書生ですが」という態度をとっている

 

この二点が大きそうですね。美男で、かつ、書生(学生)。

女性ファンを取り込みたい思惑も満々の日本のメディアにとって、これはもう、イケメン枠で使うしかない!

 

【孫権を支えた呉の大軍師 陸遜】
陸遜特集


 

本来の陸遜は中年男だったという説もじゅうぶんに成り立つ理由

陸遜

 

ともあれ、この演義での扱いについては、ツッコミが可能です。

 

西郷隆盛(ゆるキャラ)

 

まず「美男」と言っているところについては、「体格のしっかりした」というワードが入っているところに注目!

現代日本でいうイケメンというよりは、西郷隆盛(さいごうたかもり)のような「男らしい堂々たる肉体」の持ち主だと言いたかったのかもしれない。

そして「書生(しょせい
)
」というところもポイント。

 

三国志大学 曹操

 

これは学生という意味ではなく、学者という意味で言っているのかもしれない。

「私はついこのあいだまで学生でしたが」と言っているのではなく、

「私は軍人としてのキャリアは薄く、どちらかといえば座学で軍事を勉強してきたものですが」と謙遜しているのではないでしょうか。

 

陸遜

 

デビューの遅かった陸遜が呉の諸将たちを相手に謙遜する際に、「みなさんほど実戦には出ていません」と正直に言うのは自然ですし、

「でも、座学ながら、熱心に勉強をしてきたんだぞ」とも言いたいがための、「書生」という表現ではないでしょうか。

 

「年齢としては夷陵の戦い時に三十代後半、体格堂々とした男性であり、座学で軍事を勉強しながらチャンスを待っていた遅咲きの人物である」

・・・となると、やっぱり横山光輝先生が描いたような恰幅のよい中年男が正しい解釈なのでは?!

 


  

 

 

まとめ:それでもみんなが陸遜を「若者」としてチヤホヤしたがる理由

陸遜

 

それでも陸遜をイケメン枠でちやほやしたがる傾向は、おさまりそうにありません。

なぜそうなったかというと、おそらく以下のような理由ではないでしょうか?

 

周瑜、陸遜

 

周瑜(しゅうゆ)が早々に死んでしまうので、その遺志を継ぐ後輩、というポジションが似合う以上、若造というイメージのほうがしっくりくる

・夷陵の戦いの時、諸将から「最初は侮られた」理由が、「遅咲きのオッサンだったから」というよりも、「頼りなさそうな若造だったから」というほうが共感しやすい

 

陸遜

 

これらを上回る理由としてあげられるのが、やはり「強い」ということ!

 

陸遜と孫権

 

軍略家としての活躍を見ると、夷陵の戦いにおける大勝は華々しいですし、『演義』では孔明石兵八陣(せきへいはちじん
)
という奇策にかかったエピソードがありますが、これはもちろん『演義』ならではの創作であり、史実ではほとんど目立った「敗戦」の記録がない。

 

夷陵の戦いで負ける劉備

 

こんなに使えるキャラクターが物語の後半に出てきて、劉備(りゅうび)諸葛亮(しょかつりょう)を苦しめる、となるのであれば、やはりそれは中年のオッサンというよりは、新世代のホープの美男子であるべき、となってしまうのでした。

 

今後もイケメン扱いはおさまりそうにないし、それも、やむなし!

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:もし夷陵の戦いで陸遜の裏切りがあったらどうなる?【if三国志】

関連記事:陸遜の功績とは?荊州奪取のキーマンである陸遜の出世街道も紹介

 

【昔の人の二次創作 民話の中の三国志】
民間伝承の三国志

 

 

【動画】孫権が暴君化した理由

 

はじめての三国志はYoutubeでもわかり易さを重視した解説動画もやっています♪

解説動画が分かりやすかったらGoodボタンを!

気に入ったらチャンネル登録お願いします〜♪

 

はじ三ユーチューバー目指すってよ
はじめての三国志とYoutube

 

 

YASHIRO

YASHIRO

投稿者の記事一覧

とにかく小説を読むのが好き。吉川英治の三国志と、司馬遼太郎の戦国・幕末明治ものと、シュテファン・ツヴァイクの作品を読み耽っているうちに、青春を終えておりました。史実とフィクションのバランスが取れた歴史小説が一番の好みです。

好きな歴史人物:
タレーラン(ナポレオンの外務大臣)

何か一言:
中国史だけでなく、広く世界史一般が好きなので、大きな世界史の流れの中での三国時代の魅力をわかりやすく、伝えていきたいと思います

関連記事

  1. 公孫瓚特集:悔しかったら雨を降らせてみろ・その2
  2. よかミカンさん はじめての三国志ライター 【三国志トランプ】人物の顔がイメージと違って爆笑
  3. 曹操が嫌われた本当の理由は価値観の相違だった
  4. 周瑜と陸遜 陳寿は三国志正史で陸遜をどのように評価したの?
  5. 王昭儀 王昭儀列伝|曹操に最も寵愛された女性
  6. 曹操に降伏する劉琮 劉琮は荊州全土を挙げて曹操へ降伏する気は無かった?
  7. チビってしまう司馬懿と孔明 司馬懿は大軍を率いていながら孔明にビビって逃走したってほんと?
  8. 三国志では教えてくれない洛陽と長安の秘密

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 鮑三娘(関索の妻)
  2. 服部半蔵
  3. 元明天皇
  4. 酒を飲む曹操、劉備、孫権
  5. 嬴政(始皇帝)
  6. 曹操と夏侯惇
  7. 難斗米(なしめ)
  8. 曹植
  9. 魯粛

おすすめ記事

  1. 関帝廟のご利益ってなに?神様の名前は「関聖帝君」 関羽は神様
  2. 曹沖(そうちゅう)とはどんな人?曹操が最も愛した幻の皇帝 曹沖
  3. kawauso編集長のぼやきVol.25「ナラティブ」
  4. 月刊はじめての三国志2017年9月号 (桃園出版 三国舎)の販売を開始しました
  5. 実は馬超は漢民族じゃなく異民族だった? 馬超の兜にフォーカス
  6. 【PR】一味違った「三国志」をどうぞ 三国夢幻演義バナー 龍の少年

三國志雑学

  1. ヤンキー曹操
  2. 呂蒙のお見舞いにかけつける陸遜
  3. 龐統と的盧
  4. 後継者を決めずにダラダラする袁紹
  5. 亡くなる袁紹


“はじめての三国志コメント機能" “はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. はじめての三国志 画像準備中
  2. キングダム
  3. 荀彧
  4. 皇帝に就任した曹丕
  5. 李儒と三国志
  6. 魏延からの提案を却下する孔明
  7. 賈逵(かき)

おすすめ記事

梁興と馬騰 【潼関の戦い】関中軍閥にはどんな人がいたのか? 十常侍に学ぶ正しい謝罪!真土下座の花道【ビジネス三国志】 孔明 諸葛亮の住まいはどっち?襄陽古隆中VS南陽臥竜崗 寧宗 寧宗とはどんな人?南宋4代目皇帝の波乱万丈の生涯 張飛 え、そうだったの?蜀の五虎将軍、実は存在しなかった?五虎大将軍の真実! 三国夢幻演義バナー 龍の少年 【PR】三国志の世界を冒険しよう 幕末 帝国議会 五代友厚は大阪再生の立役者だった! 酒を飲む曹操と劉備と呂布 中国人が冷たいビールを飲まないのは三国志の曹操のせいだった!

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム はじめての三国志コメント機能
“水滸伝"

“三国志人物事典"

“はじめての三国志PR募集陸遜"
PAGE TOP