雷銅は劉備の漢中攻略戦に呉蘭と共に登場する人物です。
正史では前歴は不明で、建安23年(西暦218年)劉備の配下として漢中侵攻軍の先遣隊になり呉蘭と共に武都郡に侵攻、ところが曹操軍の曹休と曹洪に撃破され軍を全滅させられて戦死しました。しかし、たったこれだけでは記事にならないので三国志演義の記述を中心に、仮面雷銅の活躍を追ってみましょう。
やめろおぉぉ張郃ーっ!ぶっとばすぞおおおおッ!
※今回はおふざけ多めになっています。
この記事の目次
最初は劉璋の配下として登場する演義の雷銅
三国志演義においての雷銅は、益州牧の劉璋の配下として登場します。そして、益州に侵攻してきた劉備に対応すべく、呉懿に推挙されて呉蘭と共に呉懿の副将となり雒城に籠城する事になります。
その後、雷銅は上司である張任の命令で城から出動して蜀軍を相手に善戦しますが、計略に引っ掛かり劉備軍に捕えられ、その後雒城も落ちて、上司の呉懿も劉備の軍門に降ったので、雷銅も劉備の配下となりました。
しかし、諸葛亮は雷銅が内心ではまだ劉璋に忠誠を誓っている事を見抜いており、これを完全に捨てさせる為に酒を飲ませて酔わせ、劉備に忠誠を尽くす改造人間、仮面ライドーに生まれ変わらせたのです。
※↑ここウソですよ!念の為
雷銅「やめろォ!こうめいーぶっ飛ばすゾぉ!」
仮面ライドーは改造人間である。彼を改造した諸葛亮は益州支配を企む劉備軍団である。仮面ライドーは蜀漢建国のために魏と戦うのだ!
漢中攻略へ・・
劉備は成都を陥落させて政権を安定させると、軍師法正の助言を入れ漢中の奪還を決意します。どうして、劉備が漢中を重視するのかと言うと長安に繋がる重要な通路になっていたからです。
ここを魏国の軍団に抑えられたままだと、長安に出るまでが大変なので漢王朝再興を願う劉備は、どうしても漢中を抑える必要があったのです。
劉備は、張飛と雷銅、馬超を下辦に派遣して漢中攻略の先遣隊にします。それを知った曹操は自ら出陣を計画しますが占い師の管輅の助言で出陣を取り止め、曹洪に5万の軍勢を与え、夏候淵と張郃を副将として派遣しました。
馬超は、この時に下辦に居ましたが偵察隊の呉蘭が運悪く曹洪に出くわします。しかし、多勢に無勢で勝負にならず、大敗して下辦に逃げ戻りました。馬超は迎撃も考えましたが1万の兵力では、曹洪の5万の兵力には対応できないと考え籠城しました。
ところが、曹洪も馬超が動かずに籠城しているので計略を疑い、手出しを控えて引き返します。引き返した曹洪を漢中で待機していた張郃は腰抜けと嘲笑いました。そして、代わりに自分が出陣して馬超を追い払うと断言するのです。やがて、下辦には張飛と雷銅が到着、闘いは馬超対曹洪から張飛対張郃へ主役が移る事になります。
仮面雷銅張飛とのコンビで張郃をスマッシュ撃破
張飛と言えば、これまで単細胞生物として愛されていましたが益州攻略戦の頃から物語の都合上、急に賢くなっていました。張郃は張飛を見くびり、3万の兵をもって陣取り3つの砦を築いて張飛と雷銅の軍勢に対峙しますが、ここで張飛は偽兵の計を使い、それにハマった張郃は出陣します。
仮面雷銅「来たな張郃ーー!ぶっとばすぞおぉぉ!」
雷銅と張飛は連携プレイで張郃を散々に撃ち破ります。意外な反撃に驚いた張郃は、砦に逃げ帰り、この後、両軍は酒を飲みながら相手を罵る、極めて非生産的な作戦に出て行きます。
張飛の泥酔の計に引っ掛かる張郃
酒を飲みながら、相手を罵るという不毛な闘いは50日も続きます。さすがに痺れを切らした張郃は、攻勢に転じるべく酒を絶って準備、敵軍に偵察を送ると何と張飛は今でも酒を飲んで騒いでいると連絡がありました。
張郃は「やっぱり張飛は張飛」と嘲笑い、明け方に奇襲を掛ける準備をしました、、
翌朝、張郃がひっそりと砦の外に兵を出すと、薄明かりの下で、張飛の軍勢が酔い潰れて野営しているのを発見、チャンスと見た張郃は総攻撃を仕掛けますが、近づいてみると、それは鎧兜を着せた藁人形でした。
そこへ、お約束のジャーンジャーンジャーン!!銅鑼が打ち鳴らされ、張飛と仮面雷銅の軍勢が張郃に襲いかかります。
仮面雷銅「また来たな張郃ー!ぶっとばすぞォォォ!!」
張郃は再び破られ、命からがら逃げていきました。
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