大人気春秋戦国時代漫画キングダム。697話では、投降兵を大虐殺した桓騎に対して秦王政が昌平君の直属部隊を率いて出発し桓騎の陣営に到着するまでが描かれました。
これまでの雰囲気を見ると大虐殺を阻止できなかった事を悔いている様子の秦王政ですが、桓騎に対してどんな処分を降すのでしょうか?
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この記事の目次
キングダム698話ネタバレ予想「史実にある政の行動」
秦王政の今回の行動はフィクションのように思いますが、史記の秦始皇本紀には、以下のような記述があります。
始皇十三年、桓齮が趙の平陽を攻め、趙の将軍扈輒を殺し首を斬ること十万。王、河南に赴く。正月彗星が東方に見わる。十月桓齮が趙を攻める。
このように、秦王政は河南に向かっていていますが、河南とは黄河の南の事であり趙の平陽は河南のエリアに入ります。つまり政が咸陽から移動したのは事実です。(桓騎に会いに行ったかどうかまでは分かりません)
そして、秦王政が河南に赴いた後に正月、彗星が東方に出現し、十月には桓騎が趙攻めを再開している事になります。
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キングダム698話ネタバレ予想「桓騎は更迭される」
秦始皇本紀の記述を見ると、正月に越年した上で桓騎が十月に趙を攻めるとあり、かなり期間が空いている事が分かります。そのため、秦王政は一時桓騎を更迭して咸陽に送り返し、別の将軍に現場を任せてしばらく事態を静観したのではないでしょうか?
虐殺を引き起こした桓騎が攻略を続けた場合、趙国の人々の無用な敵愾心を煽るので、一時は侵攻を停止し、趙の出方を見ると同時に桓騎に頭を冷やさせる狙いがあるとも考えられます。
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キングダム698話ネタバレ予想「秦王政が虐殺者の慰霊をする」
もうひとつ、秦王政の河南行きには、頭だけを集められて無残に焼き捨てられた趙兵の慰霊の名目もありそうです。野ざらしにされた遺骨を集めて慰霊する事で虐殺は本意ではなく、今後、こういう事が二度と起きる事は無いと六ヵ国へPRする狙いがあります。
誰でもなく王が慰霊する事で、今回の虐殺が桓騎の上官である自分にある事を内外に示す事で趙の国民感情を緩和する狙いもある事でしょう。
また、その様子を見た正義まっしぐらの飛信隊も嬴政は他の君主とは違う、立派な君主だと認識を新たにするかも知れません。
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キングダム698話ネタバレ予想「趙攻略を延期する」
もうひとつ考えられるのは、虐殺に対する責任の取り方として一定期間、趙を攻めるのを停止するという事も考えられます。秦では六国を滅ぼすのは時間との戦いと認識していて、趙を滅ぼすのに時間を掛けるのは天下統一を難しくする事ですが、嬴政のケジメの取り方として秦軍全体で虐殺に対して喪に服すとして、あちらから攻めてこない限りは攻撃を控えるかも知れません。
漫画としても、こうしておけば大軍を展開しているのに動く様子がない王翦と楊端和の軍勢の動向についても一定の説明をつける事が可能です。
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