大人気春秋戦国時代漫画キングダム698話では桓騎による投降兵虐殺を巡り秦王嬴政が一時は処刑を命じる程に緊迫しました。
熱血ヒーロー君主である嬴政から見れば、桓騎の虐殺自体が許せないのかなとkawausoは考えていましたが、どうも話の流れを見ると嬴政の言い分の方が無茶ではないかと思えてきました。
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この記事の目次
キングダム699話ネタバレ予想「嬴政の言い分」
では、最初に嬴政の言い分について考えてみます。
① | 捕虜の虐殺そのものではなく「殺した人数の多さ」を問題にしている |
② | 捕虜を管理できないなら管理可能な人数まで「間引け」ばいいのに
どうしてそうしなかったのかが不満 |
嬴政の言い分というのは、極論すると虐殺数が多すぎるのではないか?
そもそも普段から桓騎軍は無駄に敵の命を奪いすぎているというものであり、六国の余計な憎悪を買い、中華統一の妨げになるというものでした。
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キングダム699話ネタバレ予想「摩論の言い分」
一方で、実際に作戦の指揮を執った摩論の言い分を見てみましょう。
① | 兵力が少ないので趙兵に王翦軍や楊端和軍が向かってきていると嘘の情報を流し、降伏を呼びかけたら想像以上に捕虜が集まった。 |
② | 味方より捕虜の数が多く、その事が敵にバレて反乱を起こされると敗北する恐れがあり、やむなく全員を虐殺するに到った。 |
摩論の言い分は決して口から出まかせでないのは、捕虜が膨大な数になる事を当初から不安視していた点や、捕虜の中に秦軍への復讐を誓う兵士もいた事から裏付けられます。
また、平陽から桓騎軍が駐屯しているポイントまでは、そこまで離れている様子がなく、飛信隊が逆襲を警戒しているとはいえ、桓騎が投降兵を解放した場合、彼らが平陽に逃げ戻り敗残兵を吸収した虎白公が攻勢に転じる恐れもありました。
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キングダム699話ネタバレ予想「桓騎の行動は衝動的な怒りによるものか?」
そもそも桓騎は降伏させた捕虜を解放するつもりだったのでしょうか?
話の流れを見ると、桓騎は無残な殺され方をした腹心の雷土に対する復讐心で投降兵を皆殺しにしたように見えます。
しかし、桓騎が膨大な投降兵を殺さずに処置する方法について検討していた様子はありません。つまり、桓騎は雷土の事があろうとなかろうと、投降兵を皆殺しにするつもりだったのでは?とも考えられるのです。
他に方法がないので、最初から趙兵を騙して投降させ皆殺しにする計画なら残虐極まりない事ではありますが、現場にいない嬴政に桓騎を非難する事は出来ません。
何故なら投降兵を人道的に扱い、叛かれて味方が全滅したら嬴政は桓騎を罪に問うに違いないからです。
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キングダム699話ネタバレ予想「虐殺を少なめにという偽善」
嬴政の尋問で一番偽善だなと思ったのが、投降兵を管理できないなら管理できる程度まで数を減らすべきで皆殺しにする必要はないのではないか?という間引き理論です。
そして、どうして皆殺しがダメなのかと言うと、皆殺しにすると六国の無用な怒りを買い、中華統一が困難になるという理由でした。
これは大変な偽善だとkawausoは思います。10万人を皆殺しにすれば六国は激怒するが、9万人殺して1万人を還してやれば、そんなに怒らないのではないか?と嬴政は言っているのです。
こんな事が現実に起こり得るでしょうか?
9万人を殺すのと10万人殺すのとでは、9万人を殺すほうが1万人の命を救うのだから敵の怒りはその分軽減される?そんな事はありえないでしょう。
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