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case3:曹爽と取り替えると魏が建国できない
曹操、曹爽、なんと読みが同じ!言葉だと分かりにくい!
さて気を取り直して曹爽と言えば稀代の大英雄でありもっともっと評価されてしかるべき筆者の一押し武将、曹真大将軍の息子。曹真は曹操の甥であり、曹丕らと一緒に育てられたとも言われ、曹操、曹丕亡き後の魏を支え、諸葛亮を何度も退けた人物。
しかし曹爽は権力掌握からクーデーター、やったと思えばあっさり司馬懿に降伏という最後で、側近の桓範に「曹真殿は素晴らしい方だったのに!その子であるお前らは家畜だ!」と言われる始末。
最期は三族皆殺しとなり、この一件で曹家の力が弱まり、司馬家の台頭が始まってしまいます。曹操がいれば司馬家の台頭はなく、その後の晋の時代もなかったかもしれません。しかしまあ曹爽がいたらそもそも魏の時代がなかったかもしれないのですが、そこは今回は触れずにおきましょうか。
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欠点も多い英雄曹操
曹操は、見れば見るほど間違いのない英雄です。ただし曹操もまったく無敵で、欠点がなかった訳でもありません。
孔融、華陀といった人物らの処刑に関しては、もちろん彼らの自業自得の部分もありますが、曹操の苛烈すぎる部分も見え、またこの一件は後々まで尾を引く結果となっています。
ただこれらの失態と言える部分もまた、曹操が神でも何でもなく、人であった証拠だと思います。そういった一件も踏まえて、曹操と言う人物が人の中で生まれた英雄であり、後世に多くの影響を残した人物と言うことではないかと、筆者は感じました。
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三国志ライター センのひとりごと
曹操は光武帝のように完全無欠という訳ではなく、非難されるような部分もあります。ただしそれは曹操という存在に、深みを与える部分でもあると思います。
曹操が完全無欠であれば、三国志はこれほどまでに面白くはなかったのではないでしょうか?
甘味、塩味、苦味、滋味、深味……そういう色々なものが混ざり合った存在、それが曹操なのかもしれませんね。
本日は鶏肋のお出汁にどぼーん!
参考文献:魏書武帝紀
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