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正史三国志で異色の存在感を放つ蜀書の諸葛亮と呉の陸遜が後世で文句が出た理由

2022年8月2日


 

はじめての三国志_ページネーション

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後世で文句が出た理由

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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諸葛亮は分かる

正史三国志を執筆する陳寿

 

で、諸葛亮は分かります。というのもそもそも三国志をまとめた陳寿(ちんじゅ)先生が、元々蜀の人物。

 

であったために、蜀に対して多大なる貢献をした諸葛亮に対して経緯を称して伝を単独で立てた……しかし、晋書によると「陳寿は父親が諸葛亮に処罰された恨みから「諸葛亮って臨機応変の才に欠けてることあるよねー」とか書いたんだよ!」とも言われており……

 

まあ、何だかんだ私情もちょっと入ってしまった部分もあったのでしょう。

では、陸遜はどうして単独で?

 

 

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劉備すごい(結論)

陸遜

 

さて陸遜が有名になったのは、色々とありますが、夷陵の戦いが大きいでしょう。そして夷陵の戦いで陸遜が大勝した相手は、誰でしょうか?

 

陸遜

 

そう、蜀の皇帝である劉備です。つまり陸遜というのは劉備に勝った人物です。これは三国志演義で顕著ですが、賛美したい人物に勝った人物、それは強大で優秀な人物でなければなりません。

 

陸遜に騙されている事に気づいていない馮習と劉備

 

なので陸遜の伝を特別に立てたのはあくまで「劉備に勝ったから」という見方ができるのではないでしょうか。

 

 

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夷陵の戦い

 

 

孫権すごい(結論?)

晋蜀の産まれ 陳寿

 

その陸遜伝、陸遜に関わらず、陳寿先生は三国志の伝のまとめにその人物の評価をしています。そこで陳寿先生は「陸遜の知謀は見事である!」と書いています。何だやっぱり陸遜のファンだったのか……?と思ってしまいますが、更に続きが。

 

「でもその才能を知って使いこなせた孫権はすごい!(意訳)」とまとめられています。

 

夷陵の戦いで負ける劉備

 

個人的にここに「陸遜は凄いかもしれないけど劉備に勝った陸遜を手放しで褒めたくない……」という、陳寿先生の感情がにじみ出ているのでは……と思いましたが、皆さんはどう思いますか?

 

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民間伝承の三国志

 

 

三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

陳寿の陸遜の評価に「ほぼ社稷(しゃしょく)(しん)」というものがあります。社稷の臣とは、国の守りたる臣下、重要な臣下であるということなので、称賛なのですが……何となくこの「ほぼ」に引っかかりを覚えてしまいます。

 

もしかしたら陸遜が晩年の孫権から疎まれて憤死したことを暗喩しているのかもしれませんが、ちょっとだけにじみ出た陳寿先生の私情、というのを考えてみました。こういう三国志の見方も、たまにはいいよねということで。

 

センさんが三国志沼にドボン b

 

どぼーん。

 

参考文献:「三国志

 

 

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三国志ライフ

 

 

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セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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