「ここまでくれば安心だな!」
「追いつめたぜ、お前はもう終わりだ!」
「故郷に帰ったら幼なじみと結婚するんだ……!」
あ、これは終わった……と感じるのが死亡フラグ。近年ではこの死亡フラグを見事にへし折ることもままあるので油断はできませんが、面白いことに歴史を見ていて「あ、これは」と感じてしまうことはままあります。
今回は国士無双、韓信の立てた死亡フラグをちょっとご紹介しましょう。
国士無双(まだ至らず)
さて韓信は後の世にこそ国士無双と呼ばれますが、当初からそうだった訳ではありません。元は項羽に仕えていましたがそこでは重用されず、劉邦に仕えますが、やはりそこでも重用されず。
このまま国士無双の華は開かぬままかと思われましたが、そんな韓信に最初に目を付けたのは夏侯嬰。その後はショウ何によって劉邦に推薦されますが、それでも劉邦は韓信を重用しません。ここまでくると面白いな。
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韓信の逃走劇
もはやこれまで、と判断したのか、韓信は劉邦の元を離れる決意をします。しかし逃走した韓信を追いかけてきたのがショウ何。ただし劉邦に無断で追いかけたので、劉邦はショウ何まで出て行ったのかと動揺。
戻ってきたショウ何にどうして韓信を追いかけたのかと尋ねると、答えたのが「国士無双」これこそが、後の韓信を表す言葉となるのです。
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韓信の怒涛の快進撃
ここから韓信の怒涛の快進撃が始まります。分かりやすく言うと背水の陣とかです(かなりざっくり)。
しかし色々あって、劉邦が寝ている韓信の隙を見て指揮権を奪ってしまったからさあ大変。紆余曲折後、韓信は斉国攻略に向かうことになりました。そして斉を平定した韓信は斉国の安定のために、仮王になりたいと劉邦に使者を出します。
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独立勢力・韓信
当初、劉邦はこの使者に怒ります。しかしそれを宥めたのが張良と陳平。
「これを拒否して韓信が独立勢力となれば厄介です。上手に待遇するべきです」
それももっともだと感じたのか、劉邦は「仮王ではなく真の王となれ」と張良を送り、斉王・韓信を認めました。
こうなると韓信をどうにかしなければと動くのが、項羽です。項羽は項羽、劉封、韓信の天下三分を提示して韓信の独立勢力化を促します。
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