今回の記事の主人公は、呂布と貂蝉です!物語文学としても有名な『三国志演義』の、序盤の盛り上がり箇所のひとつ「董卓暗殺」事件。この悲劇の主役である呂布と貂蝉に、今回は想像力たっぷりのイフ設定で、生き延び、むしろ、大活躍してほしいと思うのです。
この記事の目次
演義の貂蝉は、なぜ自害しなければならなかったのか
そもそも、『三国志演義』の貂蝉には、どんな印象をお持ちでしょうか?
話の流れを整理しましょう。貂蝉が登場するのは、養父王允の「連環の計」のエピソード。
王允は、絶世の美女・貂蝉を使って、董卓と呂布を仲違いさせます。貂蝉はいわば「駒」として使われる立場。
そしてまんまと呂布が董卓を暗殺した後、貂蝉は自害を選ぶという悲劇の結末でした。また呂布のほうも、董卓の残党・李傕と郭汜の攻撃の前にあっけなく敗れ、流浪の身となります。その後も呂布は、自分が騙されていたことにすら気づいておらず、「貂蝉はなぜ自害してしまったのだろう」と生涯、悩み続けていたかもしれません。
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もし貂蝉が、知略に優れた女傑タイプだったら?
ですが、この悲劇のエピソードを、今回はイフ設定で、ハッピーエンドに変えてみましょう。たとえば、もし貂蝉が、南蛮の女傑・祝融夫人のように、男性を尻に敷き、時には戦にも自ら参席するような、肝が据わった女性だったら?
この世界線での貂蝉は、自害などはせず、見事に董卓を暗殺した呂布と結婚し、この豪傑を夫としてさんざん「使い倒そう」とするでしょう。本来の『三国志演義』では、武勇にすぐれつつも知略ではしくじりが多かった呂布。そんな夫を叱り飛ばして、覇道へと押し出す貂蝉。そんな「最強嫁」の爆誕です!
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貂蝉が事前に潰す!呂布の「しくじり」ポイント、その1
ではこの「最強嫁」貂蝉は、本来の『三国志演義』で呂布がしくじった分岐を、どのように潰し、夫を「正しい戦略」に戻していくのでしょうか。ざっと考えただけでも、三点が実現するでしょう。ひとつめは、呂布と王允の和解です。
『三国志演義』の呂布は、せっかく董卓を討ち取った後、同志だった王允と疎遠になりました。
それゆえ、のちに李傕と郭汜が都に攻めてきた際、呂布は逃げ出すはめになり、王允は捕らえられ処刑されます。つまり、各個撃破されたのです。しかし貂蝉が自害せず、呂布の妻の立場にいたのなら、「あんた!何をやってるの!私の父と仲良くしなさい!ほら!私が会食の場を作ってあげるから!」と、自らが間に入り王允と呂布を徹底的に「共闘」させるでしょう。
そうすることが権力を握る絶対条件だと、貂蝉はわかっているわけです。そもそも王允にとって貂蝉はかわいい養女、呂布にとってはかわいい新妻。これはもう、二人ともデレデレで和解し、がっつりと共闘体制を組むでしょう。
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貂蝉が事前に潰す!呂布の「しくじり」ポイント、その2
王允と呂布が和解したことで、体制としては、王允が政治を行い、呂布が軍事を指揮する形が
「董卓暗殺後の暫定政権」となることでしょう。
ですが、あくまでこれは、暫定政権。たくさんの野心家が、この混乱に乗じて都に来襲してくる可能性があります。そこで貂蝉は、『三国志演義』の呂布のしくじりポイントその2にあたる、「優柔不断」をつぶします。すなわち、
「あんた!李傕と郭汜のことを忘れてない?あいつら、ぜったい、自分の軍勢を整理して、近日、都に攻めてくるわよ!攻めてくる前に手を打ちなさい!」と。たしかに呂布は、武勇には優れているのですが、やることなすこと常に「受け身」で、状況に流されてばかりでした。貂蝉が上記のようにアドバイスすれば、ぼんやりしていた呂布も、
「おお・・・そうか!李傕と郭汜をこちらから攻め滅ぼしたほうがよいか!」
と、赤兎馬に乗って精鋭部隊を引き連れ、都に迫ろうとしていた李傕と郭汜を逆奇襲で完敗させることでしょう。
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貂蝉が事前に潰す!呂布の「しくじり」ポイント、その3
貂蝉の的確なアドバイスのおかげで、王允と呂布の二頭政治が確立され、目先のライバルも速攻で滅ぼしたことで長安は安泰となりました。ですが、「最強嫁」貂蝉はまだまだ安心できません。『三国志演義』の呂布には、他にも、とてつもない欠点があります。それは、義理人情が薄く、すぐ裏切ったり、部下を見捨てたりすること。
これこそ、絶対に貂蝉が許すことがないでしょう。「あんた!帝には徹底的に頭を下げなさい!ちゃんと定期的に帝に挨拶にいくんですよ!帝に都落ちされて曹操のところにでも行かれたらあんたはオシマイなんだからね!」
「あんた!陳宮さんにもっと優しくしなさい!あんたの部下の中でほとんど唯一、まともなことを進言できる軍師ですよ(・・・あたしを除いてね)!ただでさえ人材不足なんですから、陳宮さんにはたくさん褒美を与えて、いっぱい働いてもらうんですよ!」
陳宮といえば、『三国志演義』で、曹操を憎むあまりに呂布に仕えたものの、呂布がその才能をうまく使いこなせなかったために共に滅んでしまった人物。貂蝉がこのように目を光らせていれば、呂布も陳宮の言うことをきくようになります。
そうすれば『三国志演義』では「仕える主人に恵まれなかった不幸な軍師」というイメージの陳宮が、むしろ三国時代を代表する名宰相に化けるかもしれません!
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まとめ:女傑・貂蝉、ついに戦場に降り立つのか!
貂蝉が呂布を救い、内助の功で呂布に覇道を歩かせるイフ設定。しかし、ここまできたら、三国志ファンとしては、もうひと展開、夢のシーンを見たくなるのでは?
そうです!まさに南蛮の祝融夫人のごとく、貂蝉が自ら、馬を駆って戦場に現れ、呂布とコンビネーションを組んで、夢の共闘!
三国志ライターYASHIROの独り言
三国一の美女、貂蝉がみずから、華やかな鎧をまとい、ライバルとなる曹操軍の許褚や夏侯惇をビックリさせる図など、ぜひ、見たくなりませんか?これはいくらなんでも漫画のような空想展開かもしれませんが、イフ設定ということで、今回はかなり想像力をたくましくしてみました。いかがだったでしょうか!
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