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曹操のハニートラップ作戦が義に生きた武人・関羽に通用するのか?

2015年3月29日


 

曹操 劉備 アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラVSゲイリー・グッドリッチ

 

西暦200年、袁紹対曹操の天下分け目の戦い、

官渡(かんと)の決戦が行われている中、

「曹操に離反するなら今のうちだ!」と思って曹操に反旗を翻した劉備

しかし、劉備の目論見は外れてしまい、

曹操は袁紹軍とにらみ合いながらも、劉備を叩きに攻め込んできます。

 

劉備は敗走することになり、妻子を置いて袁紹のもとへ身を寄せます。

そして義兄弟関羽は曹操の手の内に落ちてしまいます。

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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義理のお姉さんとイケナイ仲に……!?

曹操は関羽をGET

 

曹操は小沛の城なんてもうどうでもいいから、関羽という猛将が欲しい!

と強く思いました。

そこで、関羽を臣下にするためにあの手この手を考えます。

 

捕らえられた劉備の夫人と関羽は丁重に許都(きょと)へ護送されたのですが

その道中、劉備夫人と関羽をひとつ部屋に眠らせるよう仕向けたのです。

 

さてどうする関羽!?

敵に捕らわれたという心細い境遇は、まさに吊り橋効果を誘発するでしょう。

このまま美しい義理の姉と間違いを犯してしまうのでしょうか。

 

しかし関羽はこの誘惑には負けませんでした。

夫人の部屋の前に仁王立ちしたまま一晩を過ごすのです。

 

発案者の曹操だったらアッサリ夫人に手を付けたのかもしれませんが……。

 

美女十人の熱い接待を受けて……

関羽 曹操 ゆるキャラ

 

許都に到着した関羽のもとに次なる罠が。

今度は与えられた賓館に美女十人が送られてきます。

「どうぞどうぞ、将軍様のお好きなようになさってくだせえ……ぐふふ」

ということで、美女たちに取り囲まれる関羽。

 

関羽はこのまま女色におぼれて、劉備のことなど忘れてしまうのでしょうか。

 

しかし関羽は曹操に向かい、ビシッと発言します。

「あなた様のご厚意には大変感謝しております。ですが主君の生死もわからない今

このような気分にはなれません」

そして、どんなによくしてもらっても、劉備以外の主に仕える気はないと言います。

ですが、関羽は断るだけではなく、曹操への感謝の言葉も忘れません。

 

「わたくしは忠への義(劉備への義理)とあなた様の好意への義の間に立って

大変心を痛めております」

 

それを聞いた曹操は、

「関羽こそ義の花だ」と言って感嘆します。

 

しかし、なにも女性関係の罠ばかり仕掛けなくてもいいと思うのですが。

曹操らしいと言いますか……。

 

ちなみに決してハニートラップに引っかからなかったストイックな関羽は、

現在「家内安全」の神様として関帝廟に祀られています。

 

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この記事を書いた人:東方明珠

東方明珠 三国志

こんにちは。とうほう めいしゅです。

中国は上海の雰囲気が好きなので、テレビ塔の「トンファンミンジュ」を名乗っています。

もともと『水滸伝』の大ファンで、『三国志』に興味を持ったのは、アーケードゲーム「三国志大戦」がきっかけです。

当時はゲームセンターに通いつめました!

まだまだ中国史について勉強中ですが、精いっぱい面白いことを探してお伝えしたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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中国は上海の雰囲気が好きなので、テレビ塔の「トンファンミンジュ」を名乗っています。もともと『水滸伝』の大ファンで、『三国志』に興味を持ったのは、アーケードゲーム「三国志大戦」がきっかけです。当時はゲームセンターに通いつめました!まだまだ中国史について勉強中ですが、精いっぱい面白いことを探してお伝えしたいと思っています。

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