
大人気春秋戦国時代漫画キングダム、641話では3年も続いた長い鄴攻めが終結、信の大将軍への昇進と姓の無かった信が李という姓を選んで李信になった事までが知らされました。このように地位も力も充実していく信とは対照的に龐煖にボコボコにやられ、寿命の半分を信に与えた羌瘣は傷の治りが遅いなど、明らかに武人としては衰えが見られます。
では、羌瘣は新章でどのようにイメチェンしていくのでしょうか?
この記事の目次
キングダム642話休載SPvol2「禁断の法を使い武人の寿命を縮めた羌瘣」
それしか信をあの世から引き戻す方法が無かったとはいえ、寿命の半分を信に与えてしまった羌瘣のペナルティは大きいようです。まず傷の治りが遅くなっている、これは寿命の半分を与えたせいで生命力が衰えているせいかも知れません。そうだとすると、象姉が予言したように命を燃やして舞う巫舞は肉体への負担が大きく、もう出来なくなっている可能性があります。
無敵の暗殺剣の使い手として中華に知られた蚩尤としての羌瘣は信を救い出した時点で終わりを迎えたと考えていいでしょう。
キングダム642話休載SPvol2「信のヨメとしてアシスト」
しかし、象姉の仇討ちを果たした後の羌瘣は、ほとんど信を守るために体を張り生きてきたようなものでしたから、ちゃんと信がやるべき手続きを踏んで羌瘣と夫婦になり、若さ爆発でウヒョ三昧なら、それはそれで羌瘣は幸福なのでしょう。
同時に羌瘣は意識が一部、信と繋がっていて思念を共有できるようなので、どんなに離れていても信の状況が分かるという特殊能力を得たのかも知れません。
これならば、信がどこで何をしているか分かるわけですから、今風に言えば信にGPSを持たせているようなもので、日々安心して過ごせるのではないでしょうか?
キングダム642話休載SPvol2「命を育てる母になる」
すでに、秦王政には子供がいるわけですから新章で信と結婚しているなら、子供が生まれていても不思議はないでしょう。羌瘣は故郷の村では女ばかりで世間並みの男女の事を知らないで大きくなったので、悪戦苦闘するかも知れませんが、元々のみ込みのよい子ではあるので、子育てに慣れるのに時間はかからないでしょう。
また、あれだけの大邸宅に、住んでいるのが河了貂と信と羌瘣ってわけもありませんから、沢山の召使を使っている筈で、楽しみながら子育てが可能だと思います。その中で、世間ズレしていた羌瘣の性格も円満な方向に変わっていくのだと推測します。
キングダム642話休載SPvol2「ママでも大将軍」
史実の羌瘣は男性で、紀元前229年と228年に登場し趙を攻め滅ぼすのに貢献しています。ですので、子育て一段落で大将軍になるという中断した夢を追うのかも知れません。キングダムは2200年前が舞台ですが、そこには、人間ならではの迷いや葛藤や信念や挫折が織り込まれているからこそ、読者は喜んで読むわけです。
ただの退屈でお説教じみた内容なら、今のような人気は獲得していないでしょう。
現代的な問題と言えば、女性の社会進出が進むにつれて表面化してきた子育てとキャリアの両立という問題があります。子育てかキャリアか?ではなく、子育てもキャリアも選べる社会になるのが望ましいでしょう。そこで羌瘣も、子育てが一段落した所で将軍として復帰し傑出した武力ではなく知将として采配を振るい手柄を立てるのではないかと予想します。
キングダム642話休載SPvol2「楊端和とコラボか」
二度目の趙攻めである紀元前229年は、主要な秦の将軍が王翦と楊端和と羌瘣です。さらに、秦始皇本紀には、
十八年、大いに兵を興し趙を攻む。王翦、上地に将たりて井陘を下す。端和、河内に将たり、羗瘣、趙を伐つ。端和、邯鄲城を囲む。
このようにあり、王翦が趙を太行山脈を越えて遠征していくイメージなのに対し、楊端和と羌瘣は黄河に沿い、真っすぐに邯鄲を突くイメージであり、楊端和と羌瘣がコラボをしているような感じです。キングダム女子のパワーで李牧・司馬尚のコンビを圧倒するような活躍が見られるのでしょうか?
キングダム642話休載SPvol2「オトコマエ女子として凱旋」
邯鄲攻めにおいて、羌瘣は趙の幽繆王を捕らえるという重要な手柄を立てる事になります。それこそ趙を滅亡させた証であり、一番手柄と呼ぶにふさわしいものです。
だとすると、咸陽への凱旋は邯鄲を包囲した楊端和と趙王を捕らえた羌瘣のツートップによる女子二大将軍の凱旋という事になります。咸陽の女子にとり羌瘣は妻であり、母であり、かつ大将軍という三足の草鞋を見事に履きこなしたクールビューティーとして憧れの的になりそうです。
キングダム642話休載SPvol2「燕攻略中に病死」
信に寿命を分け与えた羌瘣ですが、元の寿命が100年あったかどうかは不明です。
もし、60年くらいの寿命なら30歳で半分なので、紀元前228年、燕に遠征している途中で寿命が尽きてしまうというラストもあり得るかも知れません。史実では、この年を境に羌瘣は登場しなくなるからです。
キングダムのテーマは、受け継がれる意志ですから、生命は永遠ではなく受け継がれていくもの、リレー形式です。王騎も麃公も去亥も松左も有限な自分の命を燃やして、信に夢を託す形で死んでいきました。
羌瘣が死んでしまう展開は悲しいですが、忘れ形見として信JRがいますし、苦楽を共にした河了貂も残っています。短い人生をただひたすらに信と息子を愛して生きた羌瘣の事はキングダムファンの心の中に長く残る事でしょう。
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
なんでもかんでも殺してしまえば、読者が感動すると思うなよとお叱りを受けそうですが、kawausoのイメージの羌瘣は強く儚いキャラクターなのです。武の強さでは河了貂は足元にも及ばないのに、生命力ではずーっとテンちゃんが上で、テンちゃんはオババになるまで生きているけど羌瘣はずっと早く死んでしまう。
だって、儚という漢字をじーっと見ていると緑穂を片手に巫舞を舞う羌瘣に見えてきませんか?
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