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梁興とはどんな人?馬超と一緒に従軍していた皇帝の一族


 

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出世した韓遂

 

建安16年(211年)に西涼(せいりょう
)
韓遂(かんすい)馬超(ばちょう)の連合軍は曹操(そうそう)と戦います。『三国志演義』やゲームの「三国無双」では馬超や許褚(きょちょ)の戦いで知られています。

馬超と韓遂

 

最終的にこの戦いは馬超と韓遂の仲間割れでゲーム・オーバー。曹操の勝利に終わりました。さて、実は韓遂・馬超連合軍の将軍に皇帝と縁続きの人がいました。それは梁興(りょうこう)です。今回は正史をもとに梁氏一族と梁興について紹介します。

 

※記事中のセリフは現代の人に分かりやすく解説しています。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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外戚 梁氏一族

梁興

 

梁興の一族は安定郡(あんていぐん)(現在の寧夏回族自治区(ねいかかいぞくじちく
)
)の出身です。永康(えいこう)元年(126年)に一族の梁商(りょうしょう)就職して宮中に入ります。梁商は後漢(ごかん)(25年~220年)第4代皇帝和帝(わてい)の母の甥なので宮中とは縁が深かったのです。つまり、梁商は外戚(=皇帝の一族)でした。さて、永康3年(128年)に後漢第8第皇帝順帝(じゅんてい)は梁商の娘にプロポーズ。こうして梁氏一族と後漢王朝の縁は、一層濃くなりました。

 

たかがウサギ程度で処刑を言い渡す梁冀

梁冀(りょうき)

 

父の梁商の死後、政権は息子の梁冀に渡されました。しかし、この人物は非常に問題のある人物でした。首都洛陽(らくよう)の周囲に広大な庭を造園。みんなのためではなく、自分の遊びのために使います。また、これとは別に「兎園(とえん)」というウサギがいる庭を造園。やはり自分が狩猟するためのものであり、他人が入ることは禁じました。だが、それを知らなかった人が偶然入ってウサギをとってしまいました。可哀そうなこうとにその人は処刑されたのでした。

 

子供の発言にカチン!とくる梁冀

 

梁冀は無教養な人間であり宮中に勤めているのに読み書き・計算は、ほとんど出来なかったようです。また、ブサイクだったそうです・・・・・・男は顔じゃなく心であると言いたいが人は見た目が9割と最近では言いますね。順帝の死後、9代目は冲帝(ちゅうてい)を即位させますが、この人は在位1年で病死。仕方なく、10代目には質帝(しつてい)を即位。

 

即位当時の質帝は8歳。梁冀を見て「跋扈(ばっこ)将軍」と叫びます。「跋扈(ばっこ)」とは強くてわがままに振る舞うことです。子供だからふざけたのでしょう。だけど、梁冀は冗談が通じません。とうとう質帝を毒殺してしまいます。大人げない・・・・・・

 

妻には頭が上がらない梁冀

陰麗華(女性)

 

ところが、こんな梁冀にも妻がいました。名前は孫寿(そんじゅ)といって美人でした。賢い人物だったらしく、梁冀もこの妻には頭が上がりません。ただし、孫寿は嫉妬深い性格であり梁冀が友通期(ゆうつうき)という妾を囲ったことを知ると、怒って友氏一族を抹殺してしまいました。夫のためとはいえやり過ぎです・・・・・・。しかし孫寿は梁冀一筋でもありません。彼女は自分の屋敷の召使いと密通していました・・・・・・。夫も夫なら、妻も妻です

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晃(あきら)

晃(あきら)

横山光輝の『三国志』を読んで中国史にはまり、大学では三国志を研究するはずだったのになぜか宋代(北宋・南宋)というマニアックな時代に手を染めて、好きになってしまった男です。悪人と呼ばれる政治家は大好きです。
         好きな歴史人物:
秦檜(しんかい)、韓侂冑(かんたくちゅう)、 史弥遠(しびえん)、賈似道(かじどう) ※南宋の専権宰相と呼ばれた4人です。
何か一言: なるべく面白い記事を書くように頑張ります。

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