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「猜疑心とは相手の言動や行動を疑う気持ちのことである」乱世では時に裏切り、他者の信じる心すら利用することもあったでしょう。しかし英雄として生きる上で、どれほど猜疑心は必要だったのでしょうか。
そこで聞いてみました「猜疑心が一番強そうなのは?」
皆さんのコメントも一緒に見ていきましょう。
袁紹
「袁紹に一票ですね。官渡の戦いで物凄く顕著に出てますよね」
引用元:はじめての三国志TV
官渡の戦いで、袁紹は郭図の讒言を聞き入れてしまったり、逆に田豊を遠ざけたり、最終的には許攸の裏切りを許してしまい、優勢だった曹操との戦いをひっくり返されてしまいました。
もしもこの時に袁紹の判断ミスがなければ、曹操の天下も、下手をすれば今の三国志もなかったかもしれません。ただ袁紹はどちらかというと猜疑心というよりは優柔不断、と陳寿にも言われており、そちらの方での意見も多くありました。
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劉表
猜疑心、と言われると今回のメンバーの仲では一歩劣ったか?の劉表さん。
その一方で、正史では劉備を快く受け入れたと思いきや、その劉備の元に多くの人々が集まるようになると劉備を疑うようになったとあるように、猜疑心が全く無かったということはないようです。
とは言え、その後はよりによって曹操がやってきたかと思うとある種最高、ある種最悪のタイミングで亡くなってしまうので、その後のイメージは薄くなってしまいましたかね。
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劉備
さて劉備の猜疑心について、ちょっと違いますが、こちらのコメントをご紹介させて頂きます。
「曹操は、復讐心
劉備は、狡猾
劉表は、優柔不断」
引用元:はじめての三国志TV
劉備は猜疑心、というよりは狡猾、というのは言い得て妙でしょう。劉備は立ち回りが上手く、また前後での行動に対するフォロー能力も目を見張るものがあります。
その割に周囲の信頼も勝ち取ることができるので、ある種、他人の猜疑心に最も敏感、だからこその立ち回り巧みさ、だったのかもしれません。
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曹操
「呂伯奢のエピソードから曹操に一票」
引用元:はじめての三国志TV
曹操の猜疑心が最悪な面で発露したのが、呂伯奢一家のエピソードでしょう。
あの一件では余りの悪辣さに驚いた人も多くいるのではないでしょうか。しかしこの一件、正史には乗っていません。にも関わらず、魏書や世語には乗っており、色々な想像を働かせるものとなっています。
果たして実際にあったのか、それともなかったのか……そう考えると、呂伯奢事件自体が私たちの「疑いの心」を抱かせるものなのかもしれませんね。
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その他
さて前述した曹操の一件を踏まえて、こちらのコメントに注目して見ましょう。
「もしかしたら猜疑心強いエピソードをいろいろ書き加えた羅貫中が一番猜疑心が強かったのかもしれない」
引用元:はじめての三国志TV
羅漢中の三国志演義において、呂伯奢一家のエピソードでの曹操の残虐さは群を抜いています。しかしこのエピソードは正史にはない……ではどうして、このエピソードが取り上げられたのか?
色々と考えが膨らませられる件ですね。また、
「その他に入れました。なぜなら、猜疑心は全員持ってると思うので一番は決めかねない」
「猜疑心がなければ生きていけない時代」
引用元:はじめての三国志TV
これらのコメントは秀逸でした。猜疑心は全員、誰しも持っているもの。寧ろ猜疑心が足りない、と思う英雄は誰でしょうか?今後のアンケートの参考にさせて頂きます。
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三国志ライター センのつぶやき
今回は猜疑心について、アンケートさせて頂きました。乱世において猜疑心は必要で、しかし強すぎる猜疑心もまた、自身を滅ぼしてしまう。そんなバランスの難しさを再確認させて頂いたアンケートとなりました。
今回、挙げていないメンバー、紹介しきれませんでしたが色々な人物の名前も挙げられていました。
となるとやはり猜疑心は多かれ少なかれ誰しもあったのか……そう思わせるアンケート結果でしたね。ちゃぷーん。
引用元:はじめての三国志TV
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