大人気春秋戦国時代漫画キングダム、第723話では羌瘣が上和龍将軍の副将、豪座公を瞬殺する事で、遂に錐陣を突き破り、飛信隊さらに楽華軍が李牧の包囲を切り抜けました。
さあ、ここから飛信隊の反撃が始まるとする考察も見受けられますがkawausoは逆に、飛信隊と楽華軍は宜安の戦場を離脱し桓騎を見捨てると考えています。
それはどういう事なのか順を追って解説しましょう。
この記事の目次
キングダム724話ネタバレ予想「宜安の戦いは秦にとっては戦ではない」
そもそも、今回の宜安の戦いは秦にとって戦いではありません。李牧の大軍に包囲され一方的に殲滅させられるだけの狩りの獲物でした。蒙恬が最初に包囲から抜け出そうと考えた時、それは突破口を開こうとするポジティブなものではなく、この包囲から抜けないと全滅するという絶望からの脱出でした。
その絶望は、飛信隊や羌瘣の手を借りて何とか振り切る事が出来ましたが、包囲から抜け出した所で、その先に何を見出すかまでは考えていないのです。
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キングダム724話ネタバレ予想「負傷者が多すぎる」
それが「絶望からの脱出」というマイナスからゼロへの跳躍だったとしても、兵力が十分残り将軍達も無事なら、逆襲の手もあるでしょう。
しかし、青歌軍は脱出を許したとはいえ強大であり、飛信隊と楽華軍も兵力を半減。それだけではなく、飛信隊は岳雷を討たれ、楽華軍は蒙恬が自分で馬に乗る事も出来ない重傷を負っています。
また、脱出の道を切り開いた羌瘣は限界まで能力を使っていて、再び巫舞が出来るようになるまでは、それなりの時間が掛かるでしょう。だからこそ、愛閃への援護は李信と羌礼だったのです。
弓矢兄弟は健在ですが、弓の威力はチートで同じ戦いで二回も三回も出来るとは思えません。そうなると、この後、李牧が繰り出してくる無傷の骨珉伯軍を撃ち破り、李牧の本陣を衝く、あるいは反転して桓騎を救うのは無理と考えるべきでしょう。
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キングダム724話ネタバレ予想「将来のために逃げる」
李牧の本陣も衝けず、桓騎の本陣を救えないとすれば、包囲を抜け出した飛信隊と楽華軍の存在は無意味でしょうか?現在の立場は確かに、李牧から見ればうるさい蠅のような邪魔な存在でしょう。
しかし、将来を考えた時に、ここで李信や蒙恬、愛閃、河了貂や羌瘣、羌礼が全滅してしまうのは、あまりにもマイナスが大きすぎないでしょうか?
だとすれば、李信に出来る事はたった1つしかありません。
「逃げるんだよオオオオオォ、スモーキー―!どけ!野次馬ども」です。
それは命を惜しむからではなく、秦王嬴政の中華統一の野望を果たすため、今は戦略的に撤退するという事です。その時間は、桓騎の本陣が稼いでくれるでしょう。桓騎一味の全滅を対価として、飛信隊と楽華軍は将来の為に生き残るのです!
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