三国志の英雄関羽は死後、道教の神様として祀られました。
関羽の華々しい武勇や固い忠義心に憧れた多くの人々により関帝廟は
世界各地に建てられ、中国、台湾のみならず、
日本やタイなど様々な国で今で多くの人々の信仰を集めています。
ところで、神社仏閣が数多く存在する日本人にとって
「おまいり」というとどんなしぐさを思い浮かべるでしょうか。
どんな仕草を思い浮かべますか?
やはり神社参拝の際の
「二礼二拍手一礼」を思い出す方がほとんどだと思います。
お寺に参拝してもつい二礼二拍手一礼をしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
関帝廟は道教寺院
関帝廟は中国土着の宗教である道教寺院です。
つまり、神社ともお寺とも参拝の仕方が違います。
せっかくですから、郷に入っては郷に従えということで
関帝廟に参拝に行った際には、道教式のおまいりをしてみてはいかがでしょうか。
参拝の仕方は地域によって異なりますが、
一般的な方法をお知らせします。
アイテムはふたつ「線香」と「金紙」
まずは境内で売っている線香と金紙を購入しましょう。
線香は日本のお墓参りのときに使う細い束ではなく、
太くて長いもの数本になります。
これを決められた香炉に1本ずつ供えます。
金紙は日本では馴染みのないアイテムですね。
かなりの数の紙が束になっているもので、神様へ供えるお金です。
参拝の最後に燃やします。
さあ、いよいよ関聖帝君におまいり
- まずは線香と金紙を持って本殿へ入り、金紙を神様の方に向けて
台の上に置きます。
- 一旦外に出て線香に火をつけ、
香炉に順番に1本ずつ供えます。
香炉には番号がついていたり案内がある場合はその順に従って供えます。
供える際に、3回お辞儀をしてから香炉にさします。
- 線香を供え終わったら本殿へ戻り、
中央の神様の前でクッションの上に膝をつき、3回お辞儀をします。
- 心の中で、住所・氏名・生年月日を告げます。
日本の神社では御祈祷でもお願いしない限り、あまり自己紹介はしないですね。
お願い事をかなえてもらうためにも、しっかりと名乗っておいてください。
- お願い事を唱え、一礼します。
- 左右の神様にも同じことを繰り返します。
- 最後に金紙を持って外に出て、
お願い事をかなえてくれるお礼として神様にお金をお届けするために、
金紙を燃やす専用の金炉で燃やします。
これでバッチリです!
関帝廟の御利益って何?
ちなみに関帝廟の御利益は
商売繁盛
入試合格
家内安全
学問
です。
参拝のご参考にしてください。
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この記事を書いた人:東方明珠
こんにちは。とうほう めいしゅです。
中国は上海の雰囲気が好きなので、テレビ塔の「トンファンミンジュ」を名乗っています。
もともと『水滸伝』の大ファンで、『三国志』に興味を持ったのは、アーケードゲーム「三国志大戦」がきっかけです。
当時はゲームセンターに通いつめました!