ライセンシー募集
北伐

はじめての三国志

menu

はじめての変

曹操も劉備もこれで学んだ?漢の時代の教科書と学校

この記事の所要時間: 46




劉備 曹操

 

漢の時代は前後で400年という空前の平和を謳歌しただけではなく、

教育機関が整備され全国に学校が設立されるなど識字率が高まった時代でもありました。

主要な都市には本屋があり漢字辞典が造られたのもこの漢の時代です。

 

もちろん、教育を受けられるのは、士大夫の身分や都市に住んでいる富裕な商人や

市民が多いですが、それでも文字を読み書きできる人口は数十万人にはなりました。

では、後漢の時代の学校とはどういうもので、どんな教科書が使われていたのでしょう。




儒教を国教とする必要性から武帝は全国に大学を設立

三国志大学

 

中国で大学相当の教育機関が造られたのは前漢の武帝の時代の事です。

すでに儒教を国教としていた漢は、親には孝、君には忠という国内統治には

都合のいい儒教を広めようとして、全国に大学相当の建物を立てました。

しかし、この時点では小中高校に相当する初等教育機関はまだありませんでした。



ガリベン儒者だった新の王莽(おうもう)が教育機関を整備

王莽

 

武帝が設置した大学を拡充して、さらに基礎教育機関を全国に設置したのは

前漢を簒奪した反逆者である王莽(おうもう)でした。

王莽は、バリバリのガリベン儒者であり、儒教こそが最も優れた学問だと考え、

それまでの大学に加えて、郡国には大学相当の「学」という教育機関を設置し、

さらに、県、道、邑(ゆう)、侯国にも高等学校相当の「校」という機関を設置します。

 

この二つを並び称して学校といい現在でも日本では使われています。

そして、王莽は県よりも小さい単位である郷(ごう)や聚(しゅ)にも

「痒(よう)」や「序(じょ)」という小中学校相当の教育機関を置きました。

 

たった15年の短命政権に終わった王莽の新王朝ですが、

教育機関を隅々まで普及させた事は評価されてもいいでしょう。

 

関連記事:王莽(おうもう)史上初、帝位を簒奪した男

関連記事:王莽(おうもう)ってどんな人?中国史で最初に帝位を譲りうけた人物

関連記事:儒教(儒家)ってどんな思想?|知るともっとキングダムも理解できる?

関連記事:孔子・孟子・筍子?儒教(儒家)ってどんな思想?

 

曹操(そうそう)や劉備(りゅうび)も、これで学んだ?後漢時代の教科書

三国志大学 曹操

 

さて、8歳から15歳の年齢に達した子供達は、書館や書舎という所で、

初等教育を開始する事になります。

小さな郷や聚まで教育が届いた事から士大夫ばかりではなく、

比較的に裕福な農民の子供でも学ぶ人はいたようです。

 

当時は、そこまで身分制度が厳格ではなかったようで、農民の子供でも

県や郷の役人になれ、成績がよければその上の郡や中央の役人を目指す事も

不可能ではありませんでした。

 

そこでは、漢字を覚えさせる為の国語の教科書である、

蒼頡篇というテキストが使われました。

 

国語の教科書、蒼頡(そうきつ)篇の意外な執筆者達

李斯

 

蒼頡篇は、爰歴 (えんれき)篇と博学(はくがく)の3篇から構成されていて

およそ3000文字が収録されていたようです。

ちなみに蒼頡とは伝説上の人物で、漢字の元になる象形文字を産み出した人です。

 

李斯

 

この蒼頡篇は秦の始皇帝が七国の文字を統一した際に造らせた統一書体で

蒼頡篇は秦の丞相であった李斯(りし)が爰歴 篇は史上最悪の宦官との

悪名高い趙高(ちょうこう)が執筆しています。

 

趙高 キングダム

 

李斯と趙高が書いた教科書で曹操や劉備が勉強していたなんて、

何か不思議な感じがしませんか?

 

※博学は同じく秦の胡母敬(こもけい)という人物の手によるものです。

 

それ以外にも教科書には、春秋時代の名将、司馬相如(しばそうじょ)「凡将篇」や

史遊(しゆう)(元帝期)の「急就(きゅうしゅう)篇」、李長 (成帝期)

「元尚(げんしょう)篇」そして、揚雄が上記3編をまとめた「訓纂(くんさん)篇」

というテキストを出しています。

 

急就編とは、3~7文字の言葉の韻を踏みながら暗誦するもので、

言葉遊びの延長で漢字を覚えさせようとしたユニークなテキストです。

 

【次のページに続きます】

 

関連記事:成り上がり?ネズミが李斯の運命を変えた!

関連記事:【キングダム ネタバレ注意】史上最悪の宦官 趙高(ちょうこう)誕生秘話

関連記事:中華統一後の始皇帝は大手企業の社長並みの仕事ぶりだった!?彼が行った統一事業を紹介




ページ:

1

2

関連記事

  1. 漢の400年は、たった8年の激しい戦いから生まれた?三国志の前哨…
  2. 【キングダム】桓騎の死に方を史実を元に3つネタバレ予想
  3. 113話:老将・黄忠死す、次々と天に還る五虎将軍
  4. 【荀彧の心に残る名言】誠にその才あれば、弱と雖も必ず強し
  5. マジですか?始皇帝が半両銭に込めたメッセージに震える・・
  6. kawausoって、何者?
  7. 自称皇帝、袁術のトホホな部下列伝 Part.2
  8. 【諸葛亮の心に残る名言】強弩の末、勢い魯縞をも穿つあたわず

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 卑しい身分から、曹操の正妃へ卞夫人 Part.1
  2. 106話:関羽 傲慢すぎて魏と呉の秘密同盟のきっかけに
  3. 卑弥呼の謎!曹爽と卑弥呼には関係があった!?
  4. 朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第12部
  5. 秦の宰相として歴史に名を刻んだ名宰相・范雎(はんしょ)【丞相編】
  6. 【第5回 幻想少女】ついに董卓との決戦!みんな大好き・袁術様も登場だ!!

三國志雑学

ピックアップ記事

おすすめ記事

馬超の死後、一族はどうなったの?漢族の国家に仕えながら死ぬ寸前まで遊牧民のプライドと一族を守ろうとした馬超 十常侍に学ぶ正しい謝罪!真土下座の花道【ビジネス三国志】 【シミルボン】残念、五虎将軍になった時にはピークを過ぎていた馬超 【衝撃の事実】国士無双と言われた韓信に子孫がいた? 曹操の妻はどんな人達だったの?13人を紹介 Part3 三国志サミット2015年に、はじさんも出演します 陸遜は兵法の本質を理解していた戦術家だったの?夷陵の戦いから読み取る陸遜の能力 三国志の人々の精神に影響を与えた論語(ろんご)って何?

おすすめ記事

  1. 79話:曹操最大の失敗赤壁の戦い
  2. 孔明にパクリ容疑!?天下三分の計を最初に考えた蒯徹(かいつう)
  3. 太平道だけじゃない!後漢末はどんな宗教が流行ったの?
  4. 諸葛亮孔明の軍事能力は実際に優れていたの?前編
  5. 蜀と孔明を最大限称えよ!三国志演義
  6. 超短気の甘寧、凌統・呂蒙との珍エピソード
  7. 133話:公孫淵の反乱と司馬懿の台頭
  8. 劉備も茶を求めた?中国茶の歴史

はじさん企画

帝政ローマ
特別企画


袁術祭り

異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
はじめての三国志TV
PAGE TOP