【五胡十六国】ねぇ?三国志の後ってどうなるの?アフター三国志を紹介

2016年1月31日


 

石虎、鬼畜な所業で漢族の反感を買い、後趙滅亡

若い頃の袁紹と曹操は仲が良い

 

石虎は、即位すると、都を北の鄴(ぎょう)に移します。その背景には、遼東で勢力を伸ばしていた前(ぜんえん)の存在がありました。かつては、袁紹(えんしょう)が、そして曹操(そうそう)が本拠地にした北方防衛の要です。

 

ところが、石虎は、武勇があるが、残忍無比な人物でした。特に、元の中国の支配者、漢族を激しく弾圧して虐待していたようです。

 

この徳の無さは、自身に跳ね返ります。溺愛していた、息子の石韜(せきとう)が皇太子の石宣(せきせん)に殺されると石虎は怒り狂い、石一族の多くを虐殺してしまいました。

 

西暦349年、石虎は死亡、皇位は石世(せきせい)が継ぎますが、一族の石斌(せきひん)に殺され、石一族による皇位継承争いが起きます。はい、お決まりのお家騒動です、晋の場合と同様ですね

 

後趙の争いの中から石閔(せきびん)という人物が登場します。石閔は、元々は漢民族で冉閔(ぜんびん)といい、石虎の養子でした。彼は、勇猛でしたが屈折した暗い執念を持つ人物で、

 

「国を混乱させたのは、他所から入って漢族の財産を略奪した異民族共だ、必ず追い出してやる」と考えていました。

 

こうして、彼は、石一族を尽く殲滅して、後趙を滅ぼすと、西暦351年に、魏を建国しました、これを冉(ぜんぎ)と言います。

 

冉閔、漢民族至上主義を唱え、異民族を追放する

 

冉閔は、皇帝になると、漢の大地に争乱を呼び込んだ異民族を排斥しようとします。

 

まるで、ガンダムに出てくる地球人至上主義のジャミトフのようです。

 

「聞け!優秀なる漢族の諸君! 晋の滅亡以来、我らが母なる大地を蹂躙し、同胞の尊い血を流せしめたのは、憎っくき胡族である!これを排斥し、皆殺しにせよ!母なる大地は漢族のモノだ!」

 

後趙の領内の漢族は、これに呼応して、大規模な異民族殺戮が起きます。この中でまた、異民族同士の殺戮も発生して被害を拡大させました。呼びかけで殺された異民族は三十万を越えると言われ、多くが逃げるようにして西へと脱出していきました。

 

冉魏、内乱で弱体化し、前燕に滅ぼされる

 

しかし、冉閔の気は済んだものの、内乱は冉魏の国力を低下させます。西暦352年、前燕の将軍、慕容恪(ぼようかく)は、内乱に乗じて魏に攻め込み、連戦連勝し、異民族絶対殺すマンの冉閔を捕え処刑します。

 

ここに魏は滅び、前燕の、慕容儁(ぼようしゅん)は、本拠地を龍城(りゅうじょう)から、鄴に遷都して皇帝に即位しました。

 

氐族、陝西地方で前秦を建国する

 

その頃、後趙の大混乱で、勢力が及ばなくなった、陝西地方では、氐(てい)族の苻洪(ふこう)が独立して秦王を名乗ります。息子の苻健(ふけん)は、父の死後、軍勢を進めて長安を陥落させ西暦351年、秦皇帝に即位、これが前秦(ぜんしん)という国です。

 

華南の東晋、華北の争乱に介入する

 

華北地方の混乱に乗じて、中原奪回の悲願を達成しようと、東晋の将軍、桓温(かんおん)は軍勢を派遣して四川を東晋の支配下に組み込みさらに西暦354年に北伐を敢行しますが、この時は、前秦の前に撃退されました。

 

しかし、2年後に、再び、北伐を行い今度は洛陽を陥落させます。前趙の劉聡に都を追われてから、実に40数年ぶりの帝都奪還でした。ところが、前燕の慕容恪が364年に洛陽を再奪還したので、東晋が洛陽を維持していたのは8年に過ぎません。

 

華北では、前燕と前秦が激突して、前秦が勝利する

 

華北では、横暴な政治を行った、前秦の苻生(ふせい)をクーデターで倒した苻堅と前燕の慕容恪が華北を東西に分けて睨みあいをしますが、西暦370年、慕容恪が病死して、前燕が揺らぐと苻堅はこれを攻撃して、遂に、華北を統一します。

 

さらに、甘粛の仇池(きゅうち)、山西に割拠していた鮮卑拓跋部(せんぴ・たくばつぶ)の代(だい)と、漢民族の張軌が興した前涼を滅ぼし、それに加えて朝鮮半島の高句麗(こうくり)と新羅(しらぎ)を朝貢国にするなど勢力を伸ばしました。

 

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kawauso

kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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