八王の乱から漢の建国、劉淵の凄さを徹底解剖します。




はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

漢王朝として独立した劉淵

 

今回は八王(はちおう)の乱で荒れに荒れた晋王朝の中で見事独立建国を果たした劉淵(りゅうえん)のお話です。

 

劉淵に匈奴を集めるよう指示する司馬穎

 

前時代から問題になっていた異民族の問題、そこでやらかした司馬穎(しばえい)

 

劉淵は司馬穎を助けようとしないことを決める

 

しかし司馬がただ失態しただけではなく、「漢の建国」を果たした劉淵の凄さ、強かさについてお話したいと思います。

 




南匈奴の王子・劉淵

匈奴の劉淵

 

劉淵は左賢王・劉豹(りゅうひょう)の息子です。この父親の時代から劉姓を名乗るようになりましたが、この事が彼の人生に大きく関わってきます。しかし幼い頃の劉淵は人質となって洛陽で過ごしていました。

 

晋王朝を作った司馬炎

 

このため司馬炎(しばえん)らと面会した記録もあり、その才覚の凄さから後の脅威となるとも言われてきました。それでも異民族ということもあり、高い地位に付けられることはなく、雌伏の時を過ごします。

 

関連記事:司馬炎はなぜ呉を滅ぼすのに15年かかった?中華統一はどうでもいいの?

関連記事:司馬炎の政治力が三国時代を終わらせた!晋の創始者の政治から学ぶ「妙」

 

【神怪伝奇の虚構文学】
はじめての列子

 




 

八王の乱で独立

三国志のモブ 反乱

 

そんな劉淵が晋王朝から独立の機会を得たのが何を隠そう八王の乱です。ここで八王の乱のメンバーの一人、

 

劉淵に匈奴を集めるよう指示する司馬穎

 

司馬が司馬越たちと対抗するために劉淵に五部に分割されていた匈奴(きょうど)の兵力を結集して戦いに協力しろ、と命令を出しました。

 

司馬越を横目に力を蓄える劉淵

 

これで劉淵は散らばっていた異民族を集結させ、武装させる良い理由ができたのです。こうして劉淵は見事晋から独立、漢の建国を果たしました。

 

関連記事:司馬越とはどんな人?八王の乱の一人で全ての終焉となった漢

関連記事:司馬模とはどんな人?八王の乱のサブメンバー?

 

【中国史上最も醜い争い】
八王の乱

 

 

劉淵の賢い所

野望を抱く劉淵

 

さてただ力を手に入れたことをチャンスに建国した、だけでないのが劉淵の凄い所。

 

劉邦はヤンキー

 

まず建国した国、これは「漢」です。漢と言えば皆さんご存知、高祖劉邦(りゅうほう)が建国した国であり、劉備(りゅうび)もこの末裔として漢を建国しました。そして劉淵もまた、劉邦の義兄弟の末裔として漢の建国を行ったのです。

 

関連記事:劉邦から劉備に続く『漢』という時代の影響を考察してみる

関連記事:劉邦はなぜ大粛清を行ったのか?劉邦の粛清を少し考えてみる

 

【劉邦 vs 項羽】
楚漢戦争

 

 

冒頓単于

 

ちょっとこの辺はややこしいので解説しておきましょう。かの劉邦の時代、項羽(こうう)を打ち破り敵なしかと思われた劉邦に敗北の苦みを再び味わわせたのが、匈奴の冒頓単于(ぼくとつぜんう)でした。

冒頓単于と劉邦

 

ぼっこぼこにやられた劉邦は匈奴と講和を結び、その際に公主を奥さんとして差し出す、毎年貢物を贈る、漢と匈奴で兄弟の盟約を結ぶという講和条件を出しています。劉淵はこれを利用して、漢王朝復興という良い理由を付けて独立したのです。

 

関連記事:【匈奴にも名言は存在していた】冒頓単于の名言「地は国の本なり」

関連記事:冒頓単于(ぼくとつぜんう)とはどんな人?漢帝国の宿敵で匈奴の名君Part.1

 

【魏蜀呉の領域内外に暮らした異民族】
三国志と異民族

 

 

名目は念入りに

「漢」を建国宣言して勝手に独立した劉淵

 

また劉淵は劉禅(りゅうぜん)に「孝懐皇帝」と諡号、曹氏、司馬氏は帝位の簒奪(さんだつ)者とすることで、皇帝に反逆するものではなく、あくまで漢王室に対しての簒奪者たちへの誅殺という題目を掲げました。

 

漢王朝として独立した劉淵

 

これらもとても念入りな行動ですね。一歩間違えればただ弱った国に好機と反逆の狼煙(のろし)を挙げただけの人物になりそうな所を、漢王朝という人々の記憶に強く残っていた王朝を利用し、建国したのです。この辺りはある種、劉備にも通じる所がありますが、もう一つこの劉淵の行動で思い起こされる人物がいないでしょうか。

 

関連記事:汚名返上できる?劉禅を評価できる逸話とは?

関連記事:出師の表が広まった理由は劉禅がおバカだったから?

 

【暗愚の代名詞となった皇帝】
劉禅

 

【次のページに続きます】




次のページへ >

1

2>

関連記事

  1. 司馬懿
  2. 宇文泰(異民族)
  3. 炎上する城b(モブ)
  4. 曹操 五胡十六国
  5. 司馬越を横目に力を蓄える劉淵
  6. キングダムと三国志 信と曹操のはてな(疑問)

コメント

  • コメント (1)

  • トラックバックは利用できません。

    • 月友
    • 2021年 11月 24日

    漢もつかの間。直ぐに趙に名義変更してしまう悲しさよ。
    個人的には三代目の劉聡が面白いかな。




はじめての三国志企画集

“はじめての三国志企画特集"

“はじめての三国志倶楽部

“濡須口の戦い

“赤壁の戦い

“公孫瓚

“はじめての三国志公式LINEアカウント"

“光武帝

“三国志データベース"

“三国志人物事典

鍾会の乱

八王の乱

3冊同時発売




PAGE TOP