【キングダム名物】将軍同士の一騎打ち、印象に残る名勝負は?

2016年7月29日


 

桓騎 キングダム

 

大人気、春秋戦国時代漫画キングダム、最新号では飛信隊を首になった

尾平(びへい)も、なんとか信(しん)と仲直りしたようでホッとしました。

しかし、次号では、また桓騎(かんき)による残忍な計略が炸裂しそうな予感が・・

 

太史慈 孫策

 

それは、ともかく、キングダムの名物と言えば、将軍同士の一騎打ちと言えるでしょう。

そこで「はじめての三国志」では、記憶に残る一騎打ちをお送りしますよ。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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将軍の首までがめちゃめちゃ遠かった 馮忌VS信

 

キングダム史上、もっとも一騎打ちまで時間が掛ったのは、

こちら、趙国将軍馮忌(ふうき)VS飛信隊の信の戦いと言えるでしょう。

百人ぽっちの部隊指揮官の信が将軍に含まれるのか?という疑問はさておき、

任務の重さは将軍クラスという事でお許し願いたい。

 

この戦い、王騎(おうき)大将軍の密命で飛信隊が100名という少人数の

利点を活かし馮忌将軍を討つという作戦なんですが

何しろ人数が少ないので、ひたすら隠密行動を余儀なくされます。

 

もし、趙軍に存在がバレたら、あっという間に攻められてオシマイ、、

その緊張感がすでにシンドイという戦いでした。

 

そりゃあないぜ!逃げてしまう馮忌・・

しかも、仲間を半分失う犠牲を払い馮忌の前に出ても、

そもそも馮忌将軍は、武勇の将ではないので信の挑戦を受けずに

逃げまくり、再び距離が空くというアンビリバボな展開・・

 

ようやく、王騎軍の干央(かんおう)軍長が正面から馮忌の本陣に挑み、

一瞬の隙を突いて飛び上がった信が馮忌を斬殺して勝負ありでした。

一騎打ちとしては一瞬ですが、そこまで辿り着くのは長かった。

 

楚の蟹将軍、汗明V秦の猛将蒙武 南北パワー勝負

 

キングダムの登場人物で、私的に一番面白いのが、

この(そ)の汗明(かんめい)将軍です。

 

何が面白いかって、巨体もさることながら、その蟹みたいな髪型です。

キングダムには、オギコのような変な髪型のヤツは一応いますが、

あれは完全なギャグ要員なのに、汗明はふざけた髪型でありながら

本人はかなり真面目な将軍です、さらに楚兵からは、

絶大なリスペクトさえ受けている様子が漫画からは伝わります。

 

ああいうのが、楚ではウケるのでしょうか・・

さすが南方の大国楚は異文化地帯です。

 

自慢話の長さと武勇伝を吹きまくる様子は、まるで袁術・・

先読み袁術

 

さらに、この汗明蟹将軍、自慢話がかなり長い、、

自称、中華最強、自称、通算百城陥落、そして秦の六大将軍の王齕(おうこつ)にさえ

手傷を負わせて敗走させたと吹きまくる汗明、この自信満々の態度、、

まるで、はじさんの袁術(えんじゅつ)のようです。

 

大体、漫画では、前フリが長いヤツはすぐに死ぬんですが、

この汗明に挑んだのが、これまた力で策を破ると言われる

超筋肉バカ蒙武(もうぶ)将軍、筋肉番付の両者の一騎打ちが、

怪力対決にならない筈がありません。

 

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力が力を上回る、周囲も被害を受けるパワー対決

 

当初は蒙武を上回る体格の汗明が、先の丸い鉄の錘で蒙武を打ち砕きますが、

蒙武は、それを受けて覚醒し本気のパワーとやらを出して、

汗明を圧倒していき最後には打ち砕いてしまいます。

この二人の一騎打ちでは、汗明の飛び散った錘の破片が周囲の兵士に当たり、

殺傷してしまうという猛烈なパワーでした。

 

こんな迷惑な一騎打ち、他にあったでしょうか?

まさしく、頼むから他所でやってくれレベルの破壊力です。

 

何一つ、策らしい策も登場しない、ひたすらな怪力勝負は、

キングダムの戦いでも極めて異彩を放っています。

 

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泣ける、ずっと勝てなかった相手に挑む 蒙驁VS廉頗

廉頗

 

蒙驁(もうごう)は秦では白老将軍と呼ばれる老将です。

筋肉バカの蒙武は彼の子、サラサライケメンの蒙恬(もうてん)は孫です。

その蒙驁、将軍としては凡庸で、いつも危なげない手ばかりを打ち

ある意味では手堅い、ある意味ではつまらない戦法に終始します。

 

それだけに六大将軍がいた頃は、地味でしたが、

武略を補って余りある人を見る目の確かさを活かして人材を招き、

自軍を強くし今では、秦の名門の家柄として大きな存在です。

 

蒙驁の黒歴史、それは廉頗から逃げ出した過去・・

 

しかし、彼には触れられたくない黒歴史が存在していました。

それが趙の大将軍廉頗(れんぱ)です、元々は斉に仕えていた蒙驁は、

廉頗にはどうやっても勝つ事が出来ず、斉での出世を諦めて幼い蒙武を連れて

秦に逃げてしまうという武将としては、情けない事をしてしまうのです。

 

ところが運命のいたずら、行方不明になっていた筈の廉頗が、

魏の助っ人として、蒙驁の前に立ちふさがります。

 

おろおろし、兵卒に化けて現実逃避する蒙驁に信が言葉を掛けます。

 

「喧嘩は最後に立ってたヤツの勝ち、最後に勝って

勝ち逃げしちゃえよ、そうすりゃ、爺さんの総勝ちだ!」

 

それを聞いて、蒙驁の中で何かが弾けました。

「そうだ、老い先短いワシに、天はリベンジのチャンスをくれたのだ」

 

蒙驁、かつて背を見せた廉頗に挑む、そして!!

 

勇気を奮い立たせて対廉頗用に研究して生み出した防御陣を披露する蒙驁、

それを軽々と越えてくる天才将軍廉頗、ついに本陣まで到達した廉頗は、

「所詮、貴様では俺には勝てん」と蒙驁を見下します。

 

それでも蒙驁は諦めません、自ら矛を振るって廉頗に立ち向かい、

その圧倒的な筋力で、廉頗を僅かながら押し返すのです。

ですが、反撃もそこまで、逆上した廉頗は、蒙驁の片腕を切り落とします。

 

ところが、その間に魏は本陣が陥落、敗北を悟った廉頗は、

和睦を受け入れて去っていきます。

 

そう、この瞬間、蒙驁は、何度戦っても勝てなかった

大きな壁である廉頗に勝利する事が出来たのです。

 

片腕を失った蒙驁は、それでもとても誇らしげで嬉しそうでした。

それから暫くして蒙驁は死にますから、本当に最後の最後で天が、

蒙驁にリベンジのチャンスをくれた形になったのです。

ちょっと地味ですけど、老いてなお、自分の可能性を信じた

無邪気な蒙驁に胸アツになるエピソードだと思いませんか?

 

キングダムライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

今回は、あえて、キングダムの将軍同士の一騎打ちでも、

変わった一騎打ち、面白い一騎打ちに焦点を絞ってみました。

そうして、見ると、ああ、そう言えばという味わい深い一騎打ち

キングダムには多いですよね。

 

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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