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【シミルボン】趙雲の記述は盛られていた!イケメン趙雲を生み出した別伝

五虎大将軍の趙雲




シミルボン

 

※こちらの記事は「シミルボン」専用オリジナルコンテンツです。

五虎大将軍 趙雲

 

趙雲子龍(ちょううん・しりゅう)は、日本でも一二を争う

人気が高い、三国志のキャラクターです。

まず、長身でありイケメン、しかも信義に厚く、どんな窮地でも任務を遂行し

いつでも謙虚で、かつ言うべき時は相手を気にせず堂々と発言する。

曹操と違い、女癖が悪い事もなく、長坂の戦いでのイメージから、

騎兵の姿をしているのも、趙雲のカッコよさを増幅していると言えるでしょう。

 

ところが、趙雲のカッコよさは、事実ではなく、本当は後から

盛られたものだという事を皆さまはご存じでしょうか?




正史三国志の落とし穴、裴松之の拾ったネタ満載

三国志演技と三国志正史005

 

三国志には、正史と演義の二種類があり、正史が真実を写している書物です。

確かに、それはそうなのですが、正史とて全く嘘がないわけではありません。

最初に陳寿(ちんじゅ)が書いた三国志は、とても簡潔で面白味が少ないものでした。

なので、百年以上後に、裴松之(はいしょうし)という人が、あちこちから

三国志の文献を拾いあげて、付け足したのが、今の正史三国志なのです。

 

つまり、正史三国志には、陳寿が書いた部分と裴松之が書いた部分があり

趙雲に関しては、裴松之の補則に問題があったのです。




とても簡潔な陳寿が書いた趙雲像、、

蜀の産まれ 陳寿

 

では、論より証拠、裴松之の補則を外した陳寿の記述だけの

趙雲伝を見てみましょう。

 

趙雲は字を子龍と言い、常山郡真定県の人、

初め公孫瓚(こうそんさん)の配下だったが西暦200年頃、

劉備の主騎(旗本)になった。

 

趙雲 長坂の戦い

 

208年の長坂の戦いで趙雲は乱軍の中から劉禅(りゅうぜん)

母の甘(かん)夫人を救出した。

劉備劉璋(りゅうしょう)を攻撃中、彼と張飛(ちょうひ)

諸葛亮(しょかつりょう)に率いられて西上、所在の県を平定。

223年、劉禅が即位すると、征南将軍に昇進、永昌亭侯に封じられ、

後に鎮東将軍に遷った。

 

228年、春、祁山に向かう孔明本軍の囮になって、

趙雲は魏将曹真(そうしん)の大軍と箕谷(きこく)で敗れたが、

よく敗兵を纏めて固守し大敗には至らなかった。

帰還後、鎮東将軍に降格された。

西暦229年に亡くなり、261年に順平侯と追諡された。

 

※参考文献 三国志それからの系譜 坂口和澄

 

裴松之が付け足した、趙雲別伝は、趙雲の子孫が書いた!

趙雲

 

さて、いかがでしょう?陳寿の部分だけを読んでも趙雲のイメージは

なんとなーく、薄ぼんやりしていませんか?

 

もちろん、長坂の戦いで甘夫人と劉禅を救う所などは趙雲ですが、

我々がイメージする義理堅く、謙虚な人柄や言うべきはズバッと言う、

剛腹の趙雲イメージは出てきませんね。

 

この陳寿の趙雲像を、三国志を盛り、面白くせよと命じられた

裴松之は趙雲別伝という補則ネタで補います。

というより、趙雲の補則ネタは趙雲の子孫が書いた趙雲別伝だけで、

他には何の補則も採用されてはいません。

 

つまり、現在の私達が抱いている趙雲のイメージは、

実は趙雲の子孫が書いた別伝のイメージなのです。

 

関連記事:【あの人の子孫は今】趙雲の子孫っているの?趙氏(ちょうし)について

関連記事:これは不公平!趙雲が五虎将軍でドンケツの理由とは?格差の現実を徹底分析!

 

趙雲別伝の趙雲イメージとは・・

趙雲 子龍

 

では、趙雲別伝には、どのような事が書いてあるのでしょうか?

別伝の癖に本伝より長いので(笑)かいつまんで説明しますと・・

 

① 身の丈、八尺で堂々した容貌をしていた。

公孫瓚袁紹(えんしょう)の戦いでは、多くの人が袁紹に付く中で公孫瓚に付いた。

気を良くした公孫瓚が冗談半分で、その理由を尋ねると、

「私は仁政が敷かれそうな側についただけ

袁紹が嫌いだとか、あなたが好きだとかそういう理由ではない」

このように趙雲は容貌が立派で言葉に飾りが無かった。

 

劉備に厚く信頼され、母の死を契機に公孫瓚の下を離れると

「母の喪に服して数年後に戻ります、決して裏切らない」

劉備に約束して、その通りに戻った。

感心した劉備は、張飛関羽にそうしたように同じベッドで眠った。

 

③ 長坂の戦いで、趙雲が逃亡したと言いふらす人間がいた、

それを聞いた劉備は手戟を投げつけて「子龍はそんな男ではない!」

と断言して信頼を示した。

 

④ 趙雲は桂陽太守として元の太守の趙範(ちょうはん)と交代した。

趙範は兄の未亡人で美女の樊(はん)氏を妻に勧めたが、

同姓不婚の原則を持ちだし趙雲は承知しなかった。

 

⑤ 博望の戦いで趙雲は同郷の幼馴染、夏侯蘭(かこうらん)を捕虜にし

有能だからと劉備に推挙して彼を軍正(憲兵)にした。

しかし、癒着していると思われるからと、自分の側には置こうとしなかった。

このように趙雲は清廉で公正であった。

 

⑥ 益州を平定すると、劉備は早速、戦利品として諸将に

益州の土地を分配しようとするが、

「戦乱で苦労した百姓から土地や建物を取り上げてはいけない」

趙雲が諫言し劉備はそれに従った。

 

⑦ 劉備が関羽の仇討ちと称して、呉を攻めようとした時に、

「我々が戦うべきは魏であって呉ではありません」と理路整然と諫言。

劉備を止められなかったが剛直ぶりを示した。

 

⑧ 戦争が上手で、魏軍を深追いした黄忠(こうちゅう)を救ったり、

曹操の大軍を地形を利用して誘い込み、伏兵で撃破するなど機動力を活かした

戦い方をしたので、虎威将軍と呼ばれた。

 

いかがでしょうか、、この①~⑧までを付け足すと、もろに、

私達がイメージする趙雲像が生み出されてしまいます。

 

シミルボン

 

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kawauso

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三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

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