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【そもそも論】どうして袁紹や袁術には力があったの?

袁術と袁紹の喧嘩


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朝まで三国志 kawauso

 

三国志を長らく書いていると、次第に世にもマニアックな仕事をしている

という常識的な部分が段々と麻痺してきます。

「メジャーな曹操(そうそう)の名前なら、誰に言っても通じるんじゃないか?」

などと錯覚してしまうから、恐ろしくなってしまいます。

そこで、たまに初心に帰り三国志の基本に立ち返って三国志初心者の

なんで?どうしてに回答してみようというのが、そもそも論です。

 

袁術と袁紹の喧嘩

 

今回は、ファンは疑った事さえない、どうして袁紹(えんしょう)や

袁術(えんじゅつ)に力があったのか?そこにスポットを当ててみようと思います。

 

 

ところで袁術祭りや、朝まで三国志、はじめてのストライキなど、

中の人がやたら目立ちたがる、我がはじめての三国志は、

信じられない事に2017年1月で95万PVに到達しました。

これもおバカな事に付き合ってくれた読者様のお陰です。

100万PVまで、もう少し、これからも応援よろしくね。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:閻象とはどんな人?袁術の暴挙を止めようとした恐れを知らない人物


ファンでも答えられない?袁家の力の源泉とは・・

袁家ヒストリー02 袁安

 

袁家の力の源泉、ファンにとっては、なんて事ない質問に見えるかも知れません。

即座に、こう答えるのではないでしょうか?

「袁家というのは、四世三公で、代々、司徒、司空、大尉を出した名門だから

士大夫は皆、争って配下になろうとしたんだよ」

 

なるほど、長い間高位に就いた名門だから・・でもそうでしょうか?

名門かどうかなら、皇帝に近い血筋の劉虞(りゅうぐ)とか

劉曄(りゅうよう)の方がずっと名門だし血筋も凄くないですか?

 

それに幾ら袁家が高位でも、中央のサラリーマンに違いはありません。

貰っている領地だって、漢王朝全体から見れば僅かなものです。

 

地位は袁家より低くても、地方で勢力を持っていた公孫瓚(こうそんさん)

陶謙(とうけん)劉焉(りゅうえん)は土地もあり、すでに半独立状態ですから、

そっちに行った方が、手っとり早く出世できませんか?

 

袁家は金持ちかも知れませんが、曹操の父親なんかは、

大尉の位を一億銭で買う超大金持ちで、それにはとても敵いません。

なんで、そんな大金持ちを袁家が凌駕したのでしょう?

 

こうして、考えると、袁家に力がある=名門だからでは、

すべてを説明できなくなってしまうのです。


袁家の力の源泉は、辟召という制度にあった

 

私達は、後漢の時代の人材登用というと、孝廉(こうれん)や

茂才(ぼうさい)を思いだします。

前漢の武帝の時代から、郡大守に義務付けられた人材推薦の制度です。

しかし、実は人材登用の方法はもう一つあったのです。

それが辟召(へきしょう)と呼ばれる制度でした。

「辟」も「召」も招くという意味なので、これは人材推挙の意味を

持っている事になります。

実は、この制度こそが、袁家に董卓(とうたく)も憚る大きな権力を与えたのです。


孝廉と辟召の大きな違いとはなにか?

 

孝廉と辟召は人材を推挙する点では同じですが、内容は大きく違います。

例えば、孝廉は地方の大守に推挙されてから、人材は一度洛陽に上り、

そこで郎として、中央省庁に仕え、その才能を見て、県令なり功曹なり

州刺史などとして認定され地方に異動していくのです。

 

つまり、推挙されたからと言って、産まれ故郷で就職できるとは

限りませんし、望む地位につけるわけでもありません。

一方で辟召は、推挙するのは同じですが、

登用された人材は推挙した人間の直属の部下になるのです。

お試し期間のような薄給の郎官になる必要はなく、

どこか分らない場所に異動になる事もありません。

 

それに孝廉は、年に百名程度しか枠がありませんが、

辟召は欠員が出れば採用できるので、より枠が大きくなります。

この辟召が出来るのは、三公、大将軍、九卿、そして県令、大守でした。


辟召で選ばれた人々は、選んだ人間に忠誠を誓う

袁家ヒストリー01 袁術 袁紹

 

辟召で選ばれた人は公費で雇われるのですが、選んでくれた人と

個人的な付き合いが生まれます、これを「故吏」と言います。

必然的に、故吏は国家よりも選んでくれた人に忠誠を尽くすようになるのです。

 

袁家は初代袁安(えんあん)が西暦83年に九卿の太僕になってより、

西暦190年、董卓により中央の袁家が皆殺しにされるまで何度か中断はあるものの

およそ100年辟召が行える地位にありました。

 

その間に推挙された人々は、袁家全体で考えると大袈裟ではなく、

万単位に上るでしょうし、彼等は順調に出世して各地に散らばっていき、

西暦190年でも、中華十四州で袁家の世話になった役人は数千人になります。

 

彼等は、代々、袁家の世話になっている場合もあり、いざという時には

袁家の為に命も懸けようと言う気持ちがあったのです。

 

群雄の一人、冀州牧の韓馥郭嘉も辟召を受けていた・・

郭嘉

 

董卓によって冀州牧に任じられた韓馥(かんぷく)は、かつて袁家の部下だったという

記述があるので、彼も辟召を受けていたようです。

もっとも、彼は卑怯者の気がある人で董卓の命令で袁紹を監視した、

情けない人であったのですが・・

 

曹操軍師として有名な郭嘉(かくか)も、27歳の時に司徒府から辟召されますが、

彼は後漢に先がない事を感じて応じず禍を避けたと言います。

 

三国志ライターkawausoの初心

kawauso 三国志

 

袁紹袁術が、他の群雄をリードしたのは、100年に渡って、

三公を出し、辟召で世話してやった人間が膨大な数に上ったからです。

彼等は、袁家を頂点にヒエラルキーを形成し、袁家の当主が一声かければ

ただちに大軍となって出現する事になりました。

 

ましてや、乱世なら今後の事も考えて尚更、寄らば太樹という事でしょう。

つまりは、袁家が長く中央で権力を握り、世話をしてやった人間が、

大勢いるというのが袁家の強みだったのです。

はじさんビギナーの読者の方、袁家の力の秘密、分りやすかったですか?

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:天地を喰らうという漫画があまりにもカオス!裏三国志入門書 Part 1

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袁術のトホホな逸話
袁術祭り

 

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