編集長日記
北伐

はじめての三国志

menu

はじめての魏

張緝(ちょうしゅう)とはどんな人?ドケチで自らの権力を誇っていたけど才能はピカイチな張既の息子

この記事の所要時間: 342




雍州・涼州の反乱勢力や異民族を討伐したことで、

数十年間安定した雍州・涼州二州の統治を行ってきた張既(ちょうき)。

彼が亡くなると息子である張緝(ちょうしゅう)が彼の跡を継ぐことになるのですが、

一体どのような人物であるか知っている人はほとんどいないのではないのでしょうか。

今回ははじさんおなじみの【マイナー文官列伝】として、

張緝をご紹介していきたいと思います。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:三国志の英雄たちの詩を調べたら司馬懿ヒドすぎワロタwww




適切な意見を述べたことで中央政界へ進出

 

張緝は張既が亡くなると彼の跡を継ぐことになります。

彼は温という町の役人をしていたのですが、

諸葛孔明が漢中から出撃して魏軍の領土に侵入した際、

状況に適した助言を政府の高官へ行ったことがありました。

曹叡(そうえい)の側近である孫資(そんし)は張緝の助言を聞いて、

計略に優れた人材であると判断し曹叡に進言したことにより、

張緝は騎都尉(きとい)の位が与えれることになります。

張緝は騎都尉の位を与えれると曹真が行った蜀軍討伐戦に参加。

魏軍はこの戦いで戦果を挙げることはできませんでしたが、

張緝はこの戦いが終わると尚書郎の位を下賜されて中央政界へ進出することになります。




占い師に占わせる

 

曹叡は張緝に優れた才能があると考えてとりあえず占い師に彼を占わせることにします。

すると占い師のから驚くべきことを聞きます。

占い師は曹叡へ「二千石の官職でしょう」と占い結果を述べます。

曹叡は彼の才能が優れていると信じていたので「バカ野郎。おまえの目は節穴か!!」と

激怒して追い払ってしまいます。

そして彼は才能ある張緝を引き立てるために彼の娘を側室として、

後宮に入れることにします。

 

権力を手にれてドケチ化する

photo credit: B&W Maroon 1 via photopin (license)

 

張緝は娘が後宮へ入ったことによってガンガン官職が上がって行きます。

そのため収入も倍増することになるのですが、

彼はその収入を一切親戚や友人に分け与えることをしませんでした。

また権力が増したことによって傲慢になっていったそうです。

 

諸葛恪の死を予言する

photo credit: Dandelion via photopin (license)

 

呉の孫権が亡くなると孫亮(そんりょう)が二代目皇帝として君臨。

彼はまだ幼かったために諸葛瑾(しょかつきん)の息子である諸葛恪(しょかつかく)が、

政権を運営していくことになります。

彼が呉の丞相として君臨すると魏へ攻撃を仕掛けて大勝利を飾ることになります。

このことを知った張緝は魏の政権を握っていた司馬師(しばし)へ

「彼は遠からず亡くなると思います。」と予言。

司馬師は張緝へ「なぜそんなことを断定できるのかね」と質問します。

すると張緝は司馬師へ「彼の功績は皇帝を凌駕しており、

彼の評判は呉の民衆達全てが知っております。

このような状態の彼が死なずに済むわけがないでしょう。」と諸葛恪の死ぬ原因を述べます。

この結果、張緝の予言通り諸葛恪は暗殺されて亡くなってしまいます。

司馬師は彼の予言が当たったことを喜び側近たちへ

「張緝は遠くに居ながら諸葛恪の死を予言して彼の言うとおりになった。

やつは諸葛恪を超える人材じゃ」と張緝を褒めまくったそうです。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

張緝は曹叡や司馬師にも認められるほどの才能を持っておりましたが、

友人の計画のずさんさを指摘することができませんでした。

張緝の友人である李豊(りほう)は司馬師を排斥して、

夏侯玄(かこうげん)を大将軍にしようとする計画を立てます。

しかし司馬師にこの計画がバレて処刑されてしまいます。

そして彼と仲のよかった張緝も協力していたため、

罪に連座することになり一族郎党殺害されてしまうのです。

張緝は非常に才能豊かな人物でしたが、

性格が良くなかった為に友人の計画のずさんさを指摘することができずに

巻き込まれてしまいあっけない最後を遂げるのでした。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書3 今鷹真・井波律子著

 

はじめての三国志アンケートはこちら

関連記事:これはみみっちい・・実は手紙をガン見していた曹操の逸話

関連記事:曹操の詩の世界を体験してみよう

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十三話「城主はつらいよ」…
  2. 天下統一後の始皇帝が行った偉大な政策をご紹介
  3. 【賢母の知恵編】私あまり顔には自信がないけれど鍾会には負けません…
  4. ある意味、戦乱時代の勝者? 賈詡とはどんな人物だったか?
  5. 夏侯 惇(かこうとん)ってどんな人?| 曹操に最も近い男
  6. 曹操は健康オタク?三国時代のロングブレス健康法
  7. なんで三国志の時代には封禅の儀式が行われなかったの?
  8. 霍光(かくこう)とはどんな人?名将・霍去病の弟は違った意味でエキ…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. ケチで有名だった曹洪の子孫はどうなったの?ケチが災いし処刑されかけた曹洪
  2. 三國無双では女性が戦闘しているが本当に史実でも戦っていたの?
  3. 【キングダム】桓騎(かんき)秦を亡命し樊於期と名前を変え秦王に復讐
  4. 五分でわかる蜀の名将達の現代にまで残る名言・逸話【三国志逸話列伝】
  5. 子産(しさん)とはどんな人?超弱国を強国にした春秋時代の名宰相
  6. 玉(ぎょく)が大好きな中国人

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

【戦神】昭襄王の兄は無類の筋肉マニア?筋肉へのこだわりがハンパじゃない始皇帝の曽祖父・武王 キングダムのレジェンド、楽毅(がくき)は何をした人? 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース13記事【8/22〜8/28】 曹操「赤壁で負けてなんていないんだからねっ」 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第33話「嫌われ政次の一生」の見どころをご紹介 【センゴク】何で将軍・義昭は織田信長の和睦交渉に応じたの?それは信長の幸運と反攻作戦にあった! 張羨(ちょうせん)とはどんな人?天下分け目の荊州合戦、劉表と争った南郡の支配者 【お知らせ】新企画第2弾「はじめての三国志ストア」をリリースします。

おすすめ記事

  1. 顧夫人とはどんな人?小覇王・孫策の娘の謎に満ちた生涯
  2. 許褚(きょちょ)ってどんな人?曹操のボディーガードとして自ら語る
  3. もし関羽が曹操の元に留まり劉備の元に戻らなかったらどうなっていた?
  4. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第31話「虎松の首」の見どころをご紹介
  5. 【シミルボン】かつて三国志は今とは似てもにつかない荒唐無稽な話だった
  6. 趙達(ちょうたつ)とはどんな人?サイババか!?三国志に現れた天才占い師
  7. 藺相如(りんしょうじょ)とはどんな人?三大天の一人!趙の名宰相であり廉頗のかけがえのない親友(2/3)
  8. 【教科書に載らない歴史ミステリー】徐福は神武天皇になったってホント?

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP