三国志平話
はじめての漢王朝




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

【ビジネス三国志】曹操、黄蓋、孫権から学ぶ性格を見抜かれない上司になる方法




 

会社組織は、一つの目的に向かっていく様子や、時として何年も同じスタッフで

仕事をする事もあるので、疑似的な家族のような雰囲気になる事があります。

それは、それでリラックスして仕事が出来、言いたい事も言えるというメリットも

ありますが、それが過ぎると馴れ合いになり仕事の緊張感が消えてしまいます。

そのような場合に、組織をピリッとさせるのはチームリーダーの役割です。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【ビジネス三国志】便利な人で終わらない重んじられる技術




上司は部下に性格を読まれてはいけない

 

長年、同じ職場にいると、部下は上司の性格をそれとなく見抜いてしまいます。

例えば、毎週水曜日は、上司が朝に部署を出て戻るのは夕方というパターンを

繰り返していると、毎週水曜日は部下にだらけた仕事をされる事になります。

 

或いは、非常に報・連・相に厳しい上司でも、厳しいのはそれだけであり

それ以外は緩かったなら、連絡と報告だけは、ちゃっちゃと済ませてしまい

あとは、サボるという事も可能になってしまいます。

このような時、上司は部下の手の平で踊らされているのです。

それは部下に内心では軽く見られているという事に他ならないのです。




常に意表を突いて、部下を落ち着かせない曹操

 

三国志の群雄達にとって、部下に侮られるのは死活問題でした。

敵に侮られるなら、それを逆に利用も出来ますが部下に侮られては、

とても質が高い仕事をさせる事は出来ません。

魏の基礎を築いた曹操(そうそう)は、常に意表を突いて

部下をピリピリさせる事については名人でした。

 

曹瞞(そうまん)伝によると、曹操は或る時にお気に入りの妃に、

「少し寝るから時間になったら起こせ」と命じて眠りました。

約束の時間になりましたが、妃は曹操があまりにもぐっすりと寝ているので

可哀想に思い起こさずにそっとしておきました。

 

しばらくして自然に目覚めた曹操は、妃に時刻を聞き彼女が命令通りに

起こさなかった事に激怒し、いきなり刀を抜いて切り殺したのです。

 

それを伝え聞いた曹操の部下達は戦慄し、仕事はピシッと締まったのです。

どんびきの逸話ですが、僅かな命令無視も許さない曹操の性格は、

部下の誰も予想出来ず、それだけに効果絶大だったのです。

 

人任せのボンクラ上司と思わせておいて・・黄蓋の逸話

 

赤壁の戦いで活躍した黄蓋(こうがい)は、石城県の行政を見る事になりました。

そこは、盗賊の害が酷い所で、武官の黄蓋でないと収まらなかったのです。

しかし、黄蓋が武官で内政には疎いので、西曹掾(じょう)と東曹掾の

二名の掾を呼び出して仕事を委任します。

 

この西曹掾と東曹掾は、軍政を敷いている県に置かれている

人事局長クラスで収入はそれほどでもないのですが、

三国志の登場人物は多く経験している、いわゆる行政職の登竜門です。

 

「俺は武功で出世したから、行政は不慣れだ、お前達二人に、

仕事の取りまとめは任せるが、もし、仕事に虚偽や不正があったら

杖刑では追いつかないから、そう思うように」

 

そう言われて、最初は仕事に励んでいた二人ですが、

しばらくして、黄蓋が文書には一切、目を通していない事を知ります。

(しめしめ、あの武官は、何から何まで俺達に任せているようだぞ)

 

こうして、二人は黄蓋の目を盗んで、自分勝手な仕事をやり始めます。

ところが、黄蓋は、そこまで甘くはありませんでした。

二人の掾が不正をしていると知ると、黙って書類を集め証拠を固めて

ある時、酒宴に二人を呼び出して、証拠を突き付けたのです。

 

顔面蒼白の二人は土下座して許しを請いますが、黄蓋は、

「最初に杖刑では追いつかぬと言ったであろう!」と一喝して処刑します。

 

それを知った石城県の役人達は震えあがり、不正は姿を消しました。

或いは黄蓋は、毎回、こうしてボンクラ上司を装って、それにつけ込んだ

部下を処断していたかも知れません。

 

これも部下に自分の本心を悟られない上司の知恵なのです。

 

あえて蛮勇を奮い決定を印象づける 孫権

 

孫権(そんけん)が統治した呉は、魏や蜀と違い、豪族の寄り集まりの国でした。

その為に孫権に求められるのは、断行する能力より調整能力であったのです。

しかし、赤壁の戦いにおいて、孫権張昭(ちょうしょう)や張紘(ちょうこう)の

ような降伏派の意見を退け魯粛(ろしゅく)周瑜(しゅうゆ)の主戦派の意見を

採用しました。

 

ところが、豪族連合である呉では、それでも重臣が口々に降伏を勧めます。

孫権の地位が弱く意見が尊重されない土壌があった事が分ります。

江表伝では、それに怒った孫権が剣を引き抜いて机の角を切り捨てて、

「もう私の意志は決まった!これ以上言うなら机と同じ運命だ」

と宣言して降伏派を黙らせています。

 

普段、温厚で怒る事がない孫権が非常な怒りを示した事で馴れ合いにあった

呉の豪族達はピリッと緊張し、呉は一枚にまとまるのです。

 

これもリーダーに取って必要な能力と言えるでしょう。

 

ビジネス三国志ライターkawausoの独り言

 

なめられるのと慕われるのは違いますし、物事を円滑に収めるのと、

対立を恐れて問題を見ないフリするのも違います。

それぞれが対等の立場なら意見をまとめるのは難しいですが、

上司が存在する会社組織では、それは上役の力で何とかする事なのです。

 

自分の性格を部下に知られなければ、部下は要領よく振る舞う事が出来ず

常に職場ではピシッとして全力で働かないといけません。

親しまれてもつけ入る隙は与えないのが賢い上司と言えるでしょう。

 

 

関連記事:営業マン必見!諸葛亮孔明から学ぶ営業術。これがビジネス三国志だ!

関連記事:【5分で分かるビジネス三国志】三言で田嬰(でんえい)を動かした男

関連記事:【5分で読める】ビジネスマン必見!崩壊寸前の組織を建て直すなら司馬穰苴(しばじょうしょ)から学べ!

関連記事:知らないと貴方も騙される!龐統の心の誘導テクニックが使えるのでこっそり教えちゃいます!

 




kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 劉備 【5分で分かるビジネス三国志】三言で田嬰(でんえい)を動かした男…
  2. 【三国志界の絶対王者】袁術の『陽人の戦い』は頑張らなくても成果が…
  3. 劉琦はどうして毒殺されなかったのか!?【素朴な三国志疑問】
  4. 雷怖くない 能ある劉備 何で劉備と司馬懿は無能な人間のふりをしたの?分かりやすく解説して…
  5. 【潼関の戦い】曹操軍の補給を担った杜畿(とき)を解説
  6. レッドクリフを100倍楽しむ!赤壁の戦いを分かりやすく徹底紹介!…
  7. 劉邦 【将苑】諸葛亮も認める立派な将軍になろう!
  8. 94話:成都を陥落させ李厳を得る劉備軍

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 大村益次郎 幕末
  2. 周瑜はナルシスト

おすすめ記事

  1. 【秦の次世代を期待された二人】蒙恬と扶蘇の無念な最期
  2. 前原一誠は超がつく真面目人間だった!
  3. 81話:赤壁の戦い後の劉備と孫権の関係はどうなったの? 孫権 劉備 対立
  4. 魏の重鎮・郭淮と蜀の大将軍姜維どっちが強いでしょう?? 魏の旗をバックに戦争をする郭淮は魏の将軍
  5. 戦国策【燕策】人の弱みに付け込み交渉を有利に進めるの巻 キングダム 戦国七雄地図
  6. 島津豊久と島津斉彬はどんな関係?豊久と斉彬の共通点も紹介

三國志雑学

  1. 銅雀台の建造記念パーティーを行う曹操
  2. 曹操は関羽をGET
“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 李典
  2. スサノオノミコト(日本神話)

おすすめ記事

【キングダム好き必見】漫画をより面白く読める!始皇帝と秦帝国の秘密をまとめてみました 【出身州別】三国志キャラの性格診断 第五回:荊州(けいしゅう)、揚州(ようしゅう)編 孫晧(そんこう)とはどんな人?呉のラストエンペラー「暴君」の名をほしいままにしたが、実は… 孫権 弔い出陣 三国志でイラク戦争を考えてみようじゃないか 竹 f 孟宗とはどんな人?孟宗竹(もうそうちく)の由来は呉の親孝行ものであるこの人から! 【第四回 放置少女】伏龍参戦の新イベントと公孫瓚に挑んでくるぜ!! 王昭儀 王昭儀列伝|曹操に最も寵愛された女性 読書する劉備 【痛恨の極み】吉川英治さん、どうしてあの三国志の迷シーンを復活させちゃったの?

はじさん企画

“if三国志" “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“邪馬台国"

“三国志人物事典"

PAGE TOP