まだ漢王朝で消耗してるの?
袁術祭り




はじめての三国志

menu

はじめての変

曹操は周瑜も魏軍に取り込もうとしていた!孫呉の大都督・周瑜も欲しがった人材マニア

この記事の所要時間: 438




 

三国志一の人材マニア曹操(そうそう)

曹操は敵の勢力に属して有能な人材であればすぐに手を出して仲間に加え、

曹操が勧誘した敵勢力の代表的な例は呂布軍の勇将・張遼(ちょうりょう)

袁紹軍一の忠義の武将・審配(しんぱい)孫策軍の張紘(ちょうこう)

劉備の義弟で神として崇められることになった関羽(かんう)など数多く、

挙げればきりがありません。

人材コレクターの名を欲しいままにしていた曹操は、

ついに孫呉の初代大都督・周瑜(しゅうゆ)にも手を出していたのです。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:【孫呉決定版】周瑜・陸遜それとも呂蒙!?正史三国志・呉書で一番軍略に優れていた人物とは?




周瑜に目をつける

 

曹操は天下統一を決める決戦・赤壁(せきへき)の戦いで孫呉軍に大敗を喫してしまい、

多くの兵士を犠牲にして命からがら本拠地・鄴(ぎょう)へ帰還。

曹操は曹操軍の大軍を完膚なきまでに叩いた孫呉軍の大将の調査を部下に命じます。

その結果曹操軍を叩いた孫呉の大将が周瑜であることを知ると

揚州(ようしゅう)の九江(きゅうこう)にいた蒋幹(しょうかん)へ

「孫呉の都督である周喩を説得して我が陣営へ来るように説得してきてくれと命令。

蒋幹は曹操の命令を承諾して揚州へ向けて出発します。




才気あふれ弁舌に優れた才能豊かな武将

 

蒋幹は三国志演義(さんごくしえんぎ)を元に書かれた横山光輝・三国志では、

モブキャラのごとく描かれており周瑜の説得に失敗しておりますが、

史実での蒋幹は全然違います。

まず淮水(わいすい)地方で蒋幹に並ぶものがないほど弁舌に優れており、

立ち居振る舞いも堂々としていたそうです。

更に周瑜とは同郷の人物であり対周喩を説得する役目は蒋幹以上に適正な人物は、

曹操の元にいないと言えるでしょう。

蒋幹も自分の評価を知っていたため自信満々で周瑜のもとへ向かうのでした。

 

【奇想天外な夢の共演が実現 はじめての架空戦記

 

周瑜の元を訪れると…

 

蒋幹は周瑜の元を訪れるとき曹操から派遣されてきたことを周瑜に悟られないため、

みすぼらしい姿で周喩の家を訪れます。

周瑜は蒋幹が訪れると立ったまま迎えて

「蒋幹殿、曹操の手先になって弁舌家にでもなったのですか。

弁舌家になったあなたが私になにか御用でしょうか。」と

いきなり喧嘩腰で出迎えてきます。

蒋幹は周瑜の言葉に怒ることなく聞き流して

「私は曹操殿の部下となったわけではなく旅行の途中で君のところを寄ったんだよ。

君と分かれてからかなりの時間が流れており、

久しぶりに君に会いたいと思ったから来たんだ。」と堂々と嘘をつきます。

周瑜は蒋幹の言葉に嘘を感じながらも家に招き入れて、

昔話に華を咲かせて宴会を行います。

 

食事が終わって話を切り出そうとすると…

 

蒋幹は昔話で周瑜と盛り上がって来た頃を見計らって本題を切り出そうとしますが、

先に周瑜から「明日私は秘密の会議を孫権様と行わなければならない。

だから君は旅館に泊まっていてくれないか。

私の用事が終わったら必ず君を迎えに行くから」と述べます。

蒋幹は周瑜の言葉を受けて家を出て旅館へと向かいます。

蒋幹は焦ることなく旅館に戻って周瑜がやってくるのを数日間待ちつづけることになります。

 

駐屯地を見て回る

 

数日後蒋幹が泊まっている旅館に周瑜がやってきます。

蒋幹は周瑜と一緒に孫呉の軍勢が駐屯している屯営地を見て回ることになります。

周瑜は蒋幹と一緒に屯営地を回りながら兵数を教えてやり、

兵士が訓練をしている場面も見せ武器庫も見せ何も隠すことなく全てを見せてしまいます。

蒋幹は黙って周瑜の後を付いていき一通り屯営地を見終わると一緒に幕舎へ入り、

幕舎で用意されていた宴会に参加することになります。

 

蒋幹の意図がバレていた

 

周瑜は宴会で蒋幹へ孫権からもらった品の数々を見せ、

周瑜がどれだけ孫呉政権で重用されているかを示します。

蒋幹は周瑜が孫権からもらった数々の珍宝や珍品を見せてもらい、

孫呉政権にとって周喩の地位の高さを今一度確認することになります。

周瑜は蒋幹がこの姿を見守っていましたが突然

「男子たる者この世に生を受ければ、

自分をよく知ってくれる君主を探し出して仕える事が大事なんだ。

私は今自分をよく知って理解をしてくれている君主である孫権殿と出会った。

表面的には孫権殿とは君主と配下の関係だけれども、

深い所では肉親と同じような関係を結んでいる。

そしてこのような関係を結んだ私の意見を全て受け入れてくれる孫権殿とは、

幸福な時期や辛い時期全てを一緒に過ごしていくつもりだ。

もし現代に春秋戦国時代の弁舌家である蘇秦(そしん)や張儀(ちょうぎ)、

劉邦配下の外交家・酈食其(れきいき)が蘇って、

私に孫呉を捨てて一緒に来てくれないかと誘ったとしても私は丁重にお断りするであろう。

しかし君は蘇秦張儀、酈食其と比較してこの三人を超えるような人ではないであろう。

そんな人物の誘いを私が受けると思っているのかい。勘弁してくれ」と

蒋幹が自らを登用しに来たことを知って、

蒋幹の誘いを受けないとしっかりと意思表示をします。

蒋幹は周瑜の言葉を聴いて大笑いして何も言わないで周瑜の元を去っていくのでした。

 

残念そうに頷いて諦める

 

蒋幹(しょうかん)は周瑜の元を去って曹操の元に報告を行います。

蒋幹は曹操へ「周瑜は曹操殿の仲間になるつもりは毛頭ないときっぱりと断ってきました」と報告。

曹操は「そうか」と残念そうに言葉をポツリとこぼして頷くと蒋幹を下がらせます。

こうして曹操は周瑜の登用を断念することになりましたが、

このお話には続きがあったのです。

 

周瑜を褒め称える

 

蒋幹は曹操の元から下がった後友人達へ「周瑜は偉大な人物だ。

器の大きさも孫呉の武将の中でも一位であり、精神の高さも一番だろう。

俺のような若輩者が周瑜へ言葉を尽くして曹操殿の仲間になってくれと言った所で、

仲間になるはずはないな。さすが孫呉一の武将だ!!」と大いにほめたたえたそうです。

淮水の有名人であった蒋幹が周瑜を褒め讃えたことで、

周瑜の知名度は曹操軍の中で大いに上がって行きます。

しかし曹操軍が孫呉の武将の中で警戒しなくてはならない人物としての知名度も

上がってしまうことになってしまうのでした。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

周瑜は江東の孫家では優秀な人材としてその名を知られておりましたが、

河北や中原一帯などでは赤壁の戦い前では知られていなかったのではないのでしょうか。

赤壁の戦いで周瑜率いる呉軍が大勝したことで少しは知名度上がったと言えますが、

まだまだ中原や河北では無名に近い存在であったと思います。

しかし曹操は赤壁の戦いで孫呉が勝利できた原因が周瑜にあると知ると

すぐに無名に近い周瑜を誘う決断を行った事については、

さすが三国志一の人材マニアで優秀な人材好きの曹操と言えるでしょう。

もし周瑜が曹操の誘いに乗って配下になった場合どうなっていたのか。

曹操軍は優秀な参謀兼将軍・周瑜を手に入れたことをきっかけに、

天下統一を果たすべく再び孫呉へ攻撃を仕掛けたと考えられます。

孫呉は周瑜に代わる将軍や智謀を持った人物がいないため、

曹操にあっけなく降伏したのではないのでしょうか。

孫呉が曹操に降伏した場合、

残る勢力(劉備劉璋馬騰)を軽々と討伐して天下統一していたとレンは考えます。

上記のように推測した場合曹操の誘いを突っぱねた周瑜によって孫呉の勢力が保たれ、

天下統一をかけた戦いが曹操と周瑜の間で、

繰り広げられたと言ってえるのではないのでしょうか。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志呉書 小南一郎著など

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:周瑜が長生きしていたら三国志はどうなったの?二国志になっていた可能性!?

関連記事:【ビジネス三国志】陳琳や周瑜、諸葛亮孔明に学ぶ失敗学

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 横浜中華街の関帝廟はどうやって誕生したの?
  2. 法正が「隗より始めよ」のことわざを引用して劉備に進言したけど、ど…
  3. 李陵(りりょう)とはどんな人?キングダムの李信を先祖に持つ悲運の…
  4. 【曹操孟徳の心に残る名言】姦邪朝に盈ち、善人壅塞せらる
  5. 蒋済(しょうさい)とはどんな人?曹魏四代に仕えた宿老の生涯
  6. 蜀を制圧したばかりの劉備軍をまとめるために孔明が打ち出した二つの…
  7. 幼少期・青年期の曹操がかなりやんちゃってほんと!?
  8. 1800年前の古代中国に鉄軌道跡を発見、燃料不足解消か?長安から…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 誇りを失ってもなお『史記』を書いた司馬遷の執念
  2. 呂不韋の成功哲学!自ら立てた計画とは?
  3. ジョン万次郎とはどんな人?誰よりも早く明治を予言した男
  4. 人の見栄がビジネスチャンス!後漢で繁盛した秘商売とは?
  5. え、そうだったの?蜀の五虎将軍、実は存在しなかった?五虎大将軍の真実!
  6. 小覇王・孫策のお母さん「呉夫人」は偉大すぎた

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

沙摩柯(しゃまか)とはどんな人?武蛮族の王が甘寧を討ち取り呉を恐怖に陥れる 東方明珠のへなちょこ万里長城旅行記 その5 【キングダム】趙峩龍(ちょう・がりゅう)って本当に強いの? 【三国志の柔らか経済学】劉備の大チョンボを救った劉巴の神策略 鄧芝(とうし)ってどんな人?|敵国孫権に愛された蜀の名使者 【はじめての三国志編集部】今年もおつかれさまでした。 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース12記事【11/6〜11/12】 程普(ていふ)ってどんな人?孫家三代に仕え、数々の戦を戦った孫呉の重鎮

おすすめ記事

  1. 「文永の役」を超簡単にわかりやすく説明!アンゴルモア元寇合戦記がさらに楽しめる!
  2. 楊端和(ようたんわ)の最期は壮絶な戦死?キングダムの女将軍の死を大胆予想
  3. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース33記事【1/16〜1/22】
  4. 【衝撃】秦の始皇帝陵は実は完成していなかった!壮大な地下宮殿と兵馬俑の謎
  5. 読書感想文に使える黒田レンのオススメ歴史小説「古代中国史編」
  6. 【忠臣・魏延に迫る】何で劉備は魏延をあれほど重用したの?
  7. 王儁(おうしゅん)とはどんな人?曹操を認め親しく付き合っていた孟徳の友人
  8. 後藤又兵衛(後藤基次)はどんな最期を遂げるの?

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“水滸伝"
PAGE TOP