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三国志の雑学

魏の名将文鴦はダメ親父に足を引っ張られ人生台無し?




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三国志』は劉備(りゅうび)曹操(そうそう)孫権(そんけん)

3人で覇権を争っていたときが1番面白いし、

良い武将もたくさんいたよね。

 

そんな風に語り合う『三国志』ファンたちは多いでしょう。

しかし、実は三国時代の終わりに彗星のごとく現れた猛将がいたのです。

 

その名は文鴦(ぶんおう)

 

三国志演義』では「趙雲(ちょううん)の再来か!」

と思わせるほどの華々しい活躍をしています。

 

では、彼は一体何者なのでしょうか?

その真の姿に迫ってみたいと思います。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:文欽・毌丘倹の反乱を鎮圧することができたのは傅嘏の進言があったからこそ?

関連記事:文鴦(ぶんおう)ってどんな人?趙雲に匹敵した勇将

 

 

父と共に司馬師に反発して反乱を起こす

父と共に司馬師に反発して反乱を起こす文鴦

 

文鴦は『三国志演義』でも高く評価されており、

多くのファンを持つ優秀な武将ですが、

その父・文欽(ぶんきん)は大分アレな人だったようです。

 

文欽はその父・文稷(ぶんしょく)曹操に仕えて

功績を残していたということにより

実力以上に厚遇されて調子に乗っていました。

 

しかし、自分をよいしょしてくれていた曹爽(そうそう)

司馬懿(しばい)のクーデターによって殺されたり、

司馬氏を除こうとした曹芳(そうほう)司馬師(しばし)によって

廃位されたりしたことによって

自分の身も危ないのではないかと冷や汗ダラダラ。

 

結局毋丘倹(かんきゅうけん)と手を組んで皇太后の詔勅を偽造し、

司馬師に対して反乱を起こしたのでした

 

このとき、息子・文鴦も参戦。

文鴦は持ち前の武勇で敵を圧倒してみせます。

ところが、ダメオヤジ・文欽がことごとく文鴦の足を引っ張り

一時は司馬師を劣勢に追い込んだというのに

瞬く間にその状況をひっくり返されてしまいます。

 

追い詰められた文欽は敗走することになったのですが、

その際けなげな息子・文鴦はたったの十数騎で司馬師に奇襲をかけ、

ダメオヤジが逃げる時間をかせぐ活躍を見せました。

司馬師

 

実はそのとき司馬師は目の手術をしたばかりで、

安静にしなければならないのに無理をしていたのですが、

そこへ文鴦から奇襲を受けてしまったものだから

驚いてリアルに目玉がポーンと飛び出てしまったのだそう。

そのためか、

その後病状が悪化した司馬師は亡くなってしまいます。

 

一方、文欽・文鴦親子は呉に逃げおおせ、

3代にわたって仕えた魏を捨てて呉の臣となったのでした。

 

 

父・文欽が諸葛誕に殺され

父・文欽が諸葛誕に殺される文鴦

 

しばらくは呉の世話になっていた文欽・文鴦。

司馬師が亡くなった後、

その後を継いだのは司馬昭(しばしょう)だったのですが、

なんと今度は諸葛誕(しょかつたん)司馬昭に対して反旗を翻します。

 

しかし、その戦況は芳しくなく、

諸葛誕司馬昭軍に包囲されているとの知らせが

文欽・文鴦のもとに舞い込んできました。

今こそ司馬一族を根絶やしにせんと復讐に燃えた

文欽・文鴦親子は救援に向かいます。

 

なんとか諸葛誕のもとに駆け付けた2人でしたが、

そもそも諸葛誕は文欽のことが大っ嫌いだったので、

あまりいい顔をしてくれません。

 

それどころか、

諸葛誕は文欽が

食料が少ないから、兵を少し城の外に出す

と言い出したのにかこつけて

こいつ二心あるわ、絶対!

と疑いをかけて文欽を殺してしまったのでした。

諸葛誕

 

これには文鴦もブチギレ。

父の敵を討ちに行くぞ!

と兵たちに呼びかけます。

 

ところが、皆シラーッとした顔をして

誰もついて来ようとしません。

文鴦はともかく、

文欽は壊滅的に性格が悪い上ために人望が無かったのです。

 

そのために文鴦は仕方が無く司馬昭に降伏。

司馬昭の配下たちは口々に

文欽の子なんて殺してしまえ!

と叫びましたが、

司馬昭は文鴦を許し、

再び魏に迎え入れたのでした。

 

リアリズムと悪の教科書
君主論

 

晋の勇将として活躍

司馬炎

 

結局魏は司馬炎(しばえん)が立てた晋に取って代わられ、

文鴦も自動的に晋の臣となりました。

文鴦は異民族討伐で目覚ましい活躍を見せ、

その名声を天下に轟かせます。

 

そういった功績は司馬炎にも届き、

司馬炎は文鴦が東夷校尉・仮節として遠方に赴任する前に

文鴦を一目見ておきたいということで謁見することになりました。

 

ところが、司馬炎は文鴦が目の前に現れた瞬間に

ゾワゾワと嫌な感じを覚え、

何やかんやと理由をつけて授けた職を剥奪してしまいます。

 

文鴦はそのことに対して特に恨み言も漏らさず、

粛々と仕え続けたのですが、

なんと恵帝(けいてい)の時代に移ると、

当時実権を握っていた楊駿(ようしゅん)

煙たく思っていた賈皇后(かこうごう)によってクーデターが勃発。

 

そして、このクーデターに参加していた司馬繇(しばよう)が、

なぜか「文鴦も楊駿の一味だ!」と讒言。

 

実はこの司馬繇、

母が諸葛誕の娘ということで、

いつか文鴦に復讐されるのではないかとヒヤヒヤしていたらしく、

この機に乗じて憂いを拭い去ろうと考えたのです。

 

このため文鴦はいわれのない罪によって

三属皆殺しにされてしまったのでした

 

三国志ライターchopsticksの独り言

三国志ライターchopsticksの独り言

 

ダメオヤジを最期のときまで想っていた

けなげな文鴦でしたが、

もしもこのオヤジのもとに生まれなかったら

もう少しマシな人生を送れていたのではないかと

思わずにはいられません。

 

しかし、ダメオヤジがいたから

文鴦が生まれたわけですし…。

なんとも複雑な気持ちにさせる親子です。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:司馬師(しばし)とはどんな人?眼球が飛び出て死亡!強烈すぎるのエピソード

関連記事:【もう一つの三国志】司馬師暗殺計画の裏側

 

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銭大昕の史学考証が専門。
片田舎で隠者さながらの晴耕雨読の日々を満喫中。

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