徐晃が地味な原因は裏方仕事が多いせいだった!

2018年10月2日


 

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徐晃

 

 

魏の五大将軍の一人とされている徐晃(じょこう)。しかし同じ五大将軍の中の一人、張遼(ちょうりょう)は合肥の戦いで華々しい戦果を挙げています。さらに五大将軍の一人である張郃(ちょうこう)は幾つもの戦いで活躍し、劉備(りゅうび)が建国した蜀の将軍連中から魏の将軍の中で一番恐ろしい人物として恐れられていました。

 

 

五大将軍ではありませんが、魏の曹仁(そうじん)は江陵攻防戦の時、周瑜(しゅうゆ)軍に包囲されて部下を救うために数十騎の軍勢を率いて周瑜軍へ突撃を行い部下を包囲から救い上げることに成功しています。上記のように華々しい活躍をしている将軍が魏には多くいますが、徐晃の活躍はあまりパッとせず地味だといえるでしょう。では徐晃が地味なのは何が原因なのでしょうか。今回は徐晃が地味な原因にスポットライトを当ててみました。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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徐晃が地味な原因その1:裏方ばかりの戦いが多かった!!

徐晃が地味な原因その1

 

徐晃が地味な原因のその1として、裏方ばかりの戦いが多かったからだといえるでしょう。徐晃は曹操(そうそう)に仕えた後、幾つもの戦いに参加することになるのですが、主力決戦に参加した回数は数回しかありません。

 

では徐晃は多くの戦に参加したのにどこで戦っていたのでしょう。それは主力決戦の裏方といえる所で戦っていたのです。例えば呂布(りょふ)討伐戦に徐晃も参加しています。この戦いは下邳に籠城した呂布を討伐するために行われた戦いで、主戦場は下邳を中心に行われます。徐晃はこの戦いのとき、主戦場である下邳城攻防戦に参加せず、呂布軍の別働隊との戦いに明け暮れていたそうです。

 

徐晃は呂布軍の別働隊の将軍を討ち果たす戦果を挙げることに成功。しかし呂布討伐戦の主戦場である下邳攻防戦の方が華々しく、あまり徐晃の活躍を知っている人は少ないでしょう。また官渡の戦いに徐晃も曹操から命令を受けて戦いに参加。この戦いの主戦場は官渡の砦が中心となって曹操軍と袁紹(えんしょう)軍が激しい戦いを繰り広げることになります。

 

このとき徐晃は官渡の砦の守備を任されるのではなく、袁紹軍の兵糧輸送部隊の襲撃作戦を主な戦場としていました。そのため主力決戦の戦いに参加することなく、地味な活躍しかできませんでした。このようにあまり主力決戦の華々しい場面に遭遇することがなかったため、地味な将軍としてのイメージが残ってしまったのではないのでしょうか。

 

 

徐晃が地味な原因その2:関羽のイメージが強すぎ!!

関羽のイメージが強すぎ

 

劉備の義弟・関羽(かんう)は三国志の中でもトップクラスの有名人といえるでしょう。そのため徐晃が曹仁を救援した襄樊(じょうはん)救援戦で襄樊を包囲していた関羽を打ち破り、曹操からべた褒めされても有名にはなりませんでした。

 

なぜ徐晃は三国志一の勇将ともいえる関羽を打ち破ったのに有名になれなかったのか。それはこの襄樊救援戦の後に関羽が亡くなってしまうからです。関羽の死のイメージが強すぎて徐晃の活躍が霞んでしまったと言え、この点でも地味な将軍として徐晃が映ってしまったのではないのでしょうか。

 

三国志平話

 

 

徐晃が地味な原因その3:ゲームやマンガであまり取り上げられていない

徐晃が地味な原因

 

最後に徐晃が地味な原因として考えられるのは、ゲームやアニメであまり取り上げられていないことが考えられるのではないのでしょうか。劉備や曹操、孫権(そんけん)張飛(ちょうひ)、関羽、張遼、孔明(こうめい)など多くの人物が三国志のゲームやアニメで取り上げられており、知名度を上げています。

 

しかし徐晃は彼らに比べてあまりゲームやアニメで取り上げられていません。そのため現代の人々にも徐晃がどのような人物なのか、あまり関心をもたれることがなく、徐晃を知っていたとしてもどのような活躍をした将軍なのか知られていないことも彼が地味な将軍としての理由として挙げられるのではないのでしょうか。

 

 

三国志ライター黒田レンの独り言

三国志ライター黒田レンの独り言

 

三国志ではかなり活躍している徐晃ですが、やっぱり主力決戦に参加していないことなどが原因で地味めな人物として映ってしまっているのではないのでしょうか。しかし徐晃は地味な人物ではなくかなり活躍している人物です。どんな活躍しているのか知りたい方ははじさんの徐晃の記事をご覧になってはいかがでしょうか。

 

【参考】 正史三国志魏書など

 

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黄巾賊

 

 

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

三國志が大好きです。オススメのマンガは曹操を描いた蒼天航路がオススメです。三國志の小説のオススメは宮城谷昌光氏が書いた三國志です。好きな食べ物はマグロ、ぶり、アジが大好きな猫です。

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