コメント機能リリース
コメント機能リリース


はじめての三国志

menu

三国志の雑学

董卓の武勇はすごかった!短命とはいえトップに上り詰めた男の手腕を再考

君主論 董卓




ヘソにろうそくを刺される董卓

 

とにかく悪くてセコくて気持ち悪くて、読者の憎悪をとことんかき立て、そして期待通り(!)に凄惨な死に方をしてくれるのが、『三国志演義(さんごくしえんぎ)』序盤の悪役、董卓(とうたく)

 

袁家をイジメる董卓

 

しかしこの董卓、よく読むと、かなりの実力を伴ったやり手の独裁者であることに気づくはず。

 

橋瑁が決起文を送り反董卓連合軍結成

 

そもそもこの人がしぶとくがんばってくれたおかげで、劉備(りゅうび)曹操(そうそう)袁紹(えんしょう)孫堅(そんけん)も反董卓連合軍としていい感じで邂逅し、群雄割拠の時代の幕が開くことになったのです。

 

董卓

 

そういう意味では、董卓こそが三国志の物語を面白くしてくれたひそかな貢献者なのかもしれません。ところでこの董卓、実は武勇に関してはかなりのものだったらしいのです!

 

自称・皇帝
当記事は、
「董卓 武勇」
「董卓 手腕」
などのワードで検索する人にもオススメ♪

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:董卓の名言を見れば董卓の真の姿が分かる!?

関連記事:董卓が行った長安遷都とはどんなこと?長安遷都の意図は?

 

 

実は武勇に優れていたというエピソードに溢れる若き日の董卓

羽林騎時代の若き董卓

 

董卓はかなりの戦士タイプだったのではないかとうかがわせるのが、正史における以下のような記述です。

 

・若い頃は腕力の強さと武芸のうまさで定評があった、たとえば馬に乗りながら左右どちらの腕でも弓を扱えた(あれ?かっこいい!(笑))

涼州(りょうしゅう
)
の出身ということで、西域の異民族討伐にしばしば派遣され、大勝を重ねて出世した

・異民族討伐のプロとして漢朝廷から頼りにされ、出撃回数は百回を超えた。

 

などなど、武人として本人も優れている上に、現場指揮官としても連戦連勝を重ねるかなり有能な軍人であったことがうかがえます。

 

 

何よりこれだけ大勢の人間に恨まれ命を狙われながら生き延び続けたタフネスぶりは才能である!

董卓

 

特に『三国志演義』がふりまいた「まるまる太った下品なオッサン」のイメージのせいで、「本人は戦えない」と誤解されているむきもありますが、こういう記述を見ると実像はどうも違うようですね。なかなか本人も格闘戦もいける、侮れないレスラータイプだったのかもしれません。

 

董卓

 

たとえ見た目には太めのオッサンであったとしても、古代の中国では暗殺の手段といえば刃物や弓矢での直接攻撃がメインだったでしょうから、「体格が大きくて頑丈」というのはそれだけでアドバンテージであったかもしれませんし。

 

呂布に暗殺される董卓

 

実際、漢王朝(かんおうちょう)で実権を握った後にはたくさんの人に恨まれ、そうとうに暗殺の危険もあったはずですが、呂布(りょふ)ほどの武人に委託しなければ殺せなかったほどしつこかったというのは事実です。

 

 

何度か刃物で刺客に襲撃される目にはあったかもしれませんが、そのつど、格闘で相手を取り押さえて難を逃れていたのかもしれません。だとすれば、まさにレスラータイプだ!

 

 

独裁者としてみるならば統治能力も決して悪くない董卓

董卓

 

この董卓、黄巾族の乱によって漢王朝が衰退したあかつきには、討伐軍を解散せずに(これは明白な命令無視)駐屯を続けて権力奪取のチャンスをしつこく待ち続けるなど、なかなかの政治的なしたたかさも持ち合わせています。

 

異民族を倒す若き董卓

 

洛陽に入った後も、無意味な虐殺や残酷な処刑で評判を落としましたが、「あえて恐怖政治を敷くことで中国を支配しようとした独裁者」としてみれば、手段の是非はともかく、政治手腕はかなりハイレベルだったのではないでしょうか。

 

呂布に殺害される丁原(ていげん)

 

主人を失って右往左往していた何進(かしん)の軍勢を吸収したり、丁原(ていげん)の軍勢を飲み込んだりと、権力掌握の直前までは「敵のだきこみ」に成功しているところにも、非凡な才覚を感じさせます。

 

ミニチュアで遊ぶ董卓

 

だいいち彼が入る前の洛陽は、十常侍(じゅうじょうじ
)
にせよ何進にせよ、入れかわり立ちかわり現れたリーダーたちもまったく統治ができておらず、政治的にはひどい状態でした。そこにあらわれた董卓が打ち立てた統治機構は、けっきょくは短命な政権であったとはいえ、一時期は中国大陸を掌握してしまったのはたいしたものともいえます。

 

李傕・郭汜祭り

 

彼が死んだあとの李傕(りかく)あたりになればまったく中央を取り仕切れず、王朝も長安(ちょうあん)も壊滅的なカオス状態に陥ったわけですから、なおさらです。

 

 

まとめ:後世の作家がよほど「悪」のイメージを強調しているだけの可能性もある

董卓

 

今回は董卓が武人・軍人としてはなかなか有能であったらしい、という考察を行いました。たしかに彼が実権を握ってからの数々の残虐エピソードは目に余ります。

 

孫堅と董卓

 

ただし気をつけなければいけないのは、三国志の物語の展開上、董卓は何かと「悪役」として描かれているほうが、曹操劉備孫権らの世代から見ると都合がよい、という点です。

 

三国志ライターYASHIROの独り言

三国志ライター YASHIRO 孫悟空 f

 

つまり董卓の非常識なまでの悪逆さは、ある程度は後世の作家たちによる脚色である可能性も高いのです。

 

眠る董卓

 

どの程度までが脚色で、どの程度までが実像なのかは、もはや検証することは不可能ですが、「たとえ暴君であったとしても、あの時代に一時とはいえトップにのぼりつめたのはたいしたヤツ」という点は、認めなければいけないのではないでしょうか。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:袁紹と何進はなぜ董卓を都へ招集したの?後漢王朝の命運を絶った大愚挙

関連記事:董卓ってどんな政治をしたの?残虐行為だけじゃない!知識人登用に熱心だった董卓

 

まだ漢王朝で消耗してるの?

まだ漢王朝で消耗しているの

 




YASHIRO

YASHIRO

投稿者の記事一覧

とにかく小説を読むのが好き。吉川英治の三国志と、司馬遼太郎の戦国・幕末明治ものと、シュテファン・ツヴァイクの作品を読み耽っているうちに、青春を終えておりました。史実とフィクションのバランスが取れた歴史小説が一番の好みです。

好きな歴史人物:
タレーラン(ナポレオンの外務大臣)

何か一言:
中国史だけでなく、広く世界史一般が好きなので、大きな世界史の流れの中での三国時代の魅力をわかりやすく、伝えていきたいと思います

関連記事

  1. 五斗米道(はじめての三国志) もうひとつの宗教団体、五斗米道(ごとべいどう)ってどんな宗教だっ…
  2. 曹操の同化推進政策がマイノリティ人口問題を引き起こした!?
  3. 悩む司馬炎 司馬炎は武帝・曹操に匹敵するほどの功績を残せなかった?
  4. 三国志と日本史の『名城対決』真田丸と陳倉城が激アツすぎる!
  5. 魏延 魏延の戦績はほぼ無敗?三国志での魏延の輝かしい戦績を紹介
  6. 曹操の元から離れる関羽 何で曹操はあれだけ関羽を愛していたのに配下から逃がしたの?
  7. 法正に敗れる夏侯淵 【定軍山の戦い】法正たちが大活躍!夏侯淵っていつのまに死んじゃっ…
  8. 四書五経とはぶっちゃけ何?読んだら何になるの?

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 曹操女性の敵2 ゆるキャラ
  2. 何進に見切りをつける蒯越(カイ越)
  3. 幕末大勢で一人に襲いかかる新選組
  4. 燃える本能寺
  5. 秦の旗を掲げる兵士
  6. 王翦
  7. 曹操&袁紹花嫁泥棒
  8. 生姜を買ってくる左慈と曹操
  9. 孫呉(孫権・黄蓋・陸孫・周瑜・周泰) 
  10. 夜の五丈原で悲しそうにしている孔明

おすすめ記事

  1. 東方明珠って、何者?
  2. 【月間まとめ】2016年2月の注目ニュース10選!
  3. 朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第9部
  4. 【シミルボン】戦だけが能じゃない?三国志の英雄達を詩で比較してみたよ! 蒋琬と姜維と王平
  5. 盤古(ばんこ)とはどんな神様?最古の神のはずなのに新しい中国神話の創世神 盤古 中国神話
  6. 理不尽すぎてもはや笑える、デマのせいで殺された孫奉(そんほう)

三國志雑学

  1. 曹仁
  2. 張遼 カカロットーーーー!
  3. 曹操と機密保持


“はじめての三国志コメント機能" “はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. はじめての三国志からのお知らせ バナー
  2. 豊臣秀吉 戦国時代2
  3. 蒋琬と姜維と王平
  4. 王平は四龍将
  5. 孫権と劉備と曹丕

おすすめ記事

株式会社三国志で働く劉備と孔明 【ビジネス三国志】便利な人で終わらない重んじられる技術 マラソン日本代表として走る中村勘九郎 いだてん 【大河ドラマ いだてん ロケ地 】大河ドラマ『いだてん~東京オリンピック噺~』 関興と張苞 関羽・張飛・趙雲の息子達は勇将だったの?蜀の二代目特集 孔明と司馬懿 【三国志の新事実】マジで!?蜀の天才丞相・諸葛孔明が沢山いた! 魏延 周泰と魏延ってどっちが強いの!?呉と蜀の英雄を比較してみた 夏侯惇 戦下手の夏侯惇が大活躍!運が味方した陽平関の戦いってどんな戦いなの? 呉お正月企画、お酒にまつわる逸話07 孫権 玉に瑕(きず)!アルハラ暴君・孫権 考える諸葛亮孔明 蜀を制圧したばかりの劉備軍をまとめるために孔明が打ち出した二つの方針とは?

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム はじめての三国志コメント機能
“水滸伝"

“三国志人物事典"

“はじめての三国志コメント機能"
PAGE TOP