曹操軍の武将きっての好人物!有能すぎる徐晃をぜひ仲間に誘い五虎将軍の誰かと組ませたい!

2020年4月22日


 

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三国志(歴史)を誇張しまくる羅貫中 ver2

 

三国志ファンの中に、以下のような人は案外多いのではないでしょうか?

 

「三国志の主役といえば、なんといっても劉備(りゅうび)諸葛亮(しょかつりょう)五虎将軍(ごこしょうぐん)!と、わかってはいるものの、なぜかその敵役の曹操(そうそう)軍の武将たちにも、親しみを持ってしまう」という人が。

 

十常侍(宦官)

 

そういう人たちにとっては、三国志の「悪役」といえば十常侍(じゅうじょうじ
)
董卓(とうたく)軍のことであって、曹操軍の武将たちに対しては、「彼らは敵役であって悪人ではない、むしろ友達にしたい連中」というような印象があるのでは?

 

張コウ(張郃)を極端に恐れる劉備

 

かくいう私もその一人。曹操軍の武将が、とりたてて劉備軍と関係のない戦いに出てくると、「ぜひ活躍してほしい!」と応援し、曹操軍の武将が、劉備軍の前に立ちはだかった場合には、「死なない程度に、あまりカッコ悪すぎないカタチで、今回もやられてほしい」と応援(!)してしまいます。

 

徐晃

 

そしてそういう場合の、曹操軍の「親しみが持てる武将」といえば、夏侯惇(かこうとん)夏侯淵(かこうえん)許褚(きょちょ)と並んで、好人物の典型、徐晃(じょこう
)
の名前も出てくるのではないでしょうか?

 

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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「オトコ」気質の多い曹操軍の武将でもダントツの好漢、徐晃!

徐晃と夏侯淵

 

きっと賛成してくれる方も多いものと信じて、こう言ってみたいと思います。徐晃ってなんだか凄くいい人そうな印象では?

 

なにせ『三国志演義』でも、好感度の上がる登場シーンばかり。

 

李カク(李傕)と献帝

 

まずは李傕(りかく)に追われている帝をかくまう、という素晴らしいタイミングで登場し、「大斧(おおおの)を使う達人」として強烈なインパクトを残します。

帝も「こんな頼もしい男が守ってくれるのか!」と大絶賛、第一印象で徐晃を信頼してしまったようです。

 

曹操

 

その後、陽奉(ようほう
)
の部下として、曹操軍の敵として登場したときには、戦場で大斧を振るう徐晃を見ていた曹操がたちまち「あの男をぜひ配下にしたい!」とほれ込んでしまいます。徐晃を登用する策を参謀たちと相談する時間を得たいがために、わざわざ一度軍を退却させているほど。

官渡の戦い 騎馬兵

 

そして曹操軍に迎えられた後も、周囲から絶大な信頼を得ていた様子であり、また袁紹(えんしょう)との戦いのさなかには、あの関羽(かんう)とも熱い友情を結んだようです。三国志の名だたる英雄たちにこれほどに「いいやつ」とチヤホヤされる徐晃、実際にもそうとうに好人物だったのではないでしょうか?

 

劉備軍好きにとっても徐晃はありがたいキャラクター!

馬に乗って戦う徐晃

 

劉備軍が好きにとっても、「徐晃」って、めちゃくちゃありがたいキャラではないでしょうか?というのも、適度に強い武将でありながら、適度に強すぎないところもある(!)。

 

劉備軍以外の軍隊(まさに李傕(りかく)軍など)と戦っている時は、一騎当千(いっきとうせん)で強い。それゆえに劉備軍の前に立ちはだかった時も、「あの徐晃か!」と読者も緊張するインパクトがある。それでいて、関羽(かんう)張飛(ちょうひ)と戦うと、「あと一歩」でやはり関羽張飛が上、という適度なバランスになる。

 

悪役の曹操、正義の味方の劉備

 

言い方は悪いですが、劉備軍の英雄たちを引き立ててくれるために、生まれてきてくれた人に見えてしまいます。そもそも、そんな徐晃、劉備軍と戦いながらもどこかで関羽や張飛や趙雲のことを「さすが!」と認めてくれているような、爽やかさがある。

 

魏の夏侯淵

 

このあたり、他の曹操軍の武将は、もうちょっと暗い感情を見せることがあります。たとえば夏侯惇と夏侯淵は、本気で劉備軍に対して「いつかぜったいひねりつぶしてやる!」と怒っちゃっているようなフシがあり。

 

まとめ:どこかで「徐晃が仲間にならないかな」と思ったことはありませんか?

三国志を楽しく語るYASHIRO様

 

いまとなってはお恥ずかしい話ながら、私が初めて三国志を読んだ時、徐晃については「この人、そのうち劉備軍に加わるんじゃないかな?」と勝手に思い、ラブコールを送っていたものです。

 

実際、どうでしょう?

 

徐晃はちょうど「斧」という武器の特徴もあるので、黄忠(こうちゅう)の弓や馬超(ばちょう)の槍などの、「五虎将軍」のそれぞれの得意武器ともかぶらない。でも徐晃は潼関の戦い(どうかんのたたかい
)
で馬超と因縁ができているから、蜀入りは難しいって?

 

五虎大将軍の馬超

 

それはそうですが、馬超もまあ、あんな感じの好男子ですから、もし徐晃が劉備軍に参加してきた暁には、昔のことを水に流してうまくやるのではないでしょうか?

 

三国志ライター YASHIROの独り言

三国志ライター YASHIRO

 

いっそ、馬超を主将、徐晃を副将にして漢中方面を守ってもらえれば、素晴らしい部隊ができたのではないでしょうか?

 

蜀では結果が出せない馬超

 

そうすれば、蜀入りした後は急に活躍しなくなってしまった馬超にも、もっと活躍の場が、、、あ、いや、馬超ファンのみなさま、今のは何でもないです!!

 

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魏のマイナー武将列伝

 

 

 

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YASHIRO

とにかく小説を読むのが好き。吉川英治の三国志と、司馬遼太郎の戦国・幕末明治ものと、シュテファン・ツヴァイクの作品を読み耽っているうちに、青春を終えておりました。史実とフィクションのバランスが取れた歴史小説が一番の好みです。 好きな歴史人物: タレーラン(ナポレオンの外務大臣) 何か一言: 中国史だけでなく、広く世界史一般が好きなので、大きな世界史の流れの中での三国時代の魅力をわかりやすく、伝えていきたいと思います

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