正史三国志辛毗伝に北伐で死んだ張郃に対する辛毗のコメントがある。
曹叡は、まだ蜀の討伐も終わらない間に張郃が死んでしまったと朝議で嘆息した。
それに合わせて陳羣は、「張郃はまことに良将で惜しい男を亡くしました」と答えた。
しかし、辛毗は内心、確かに張郃は良将だが、もう死んでしまった男の事を思い返しても仕方がない、いたずらに帝を気落ちさせるのもいかがなものかと考え陳羣に絡んだ。
「陳公、あなたは何を言われるのか?
そもそも、建安末には、天下に一日も武皇帝(曹操)が必要でない日はなく、
武皇帝が世を見捨てて逝かれると、次は文皇帝(曹丕)が立たれて、また一日たりとも欠かせない存在になり、文皇帝が崩御されると、陛下が即位せられ、天下は安泰です。
一体、張郃と陛下はどちらが天下に必要不可欠な存在か?」
すると陳羣は
「いやはや、全く、辛毗の言う通りです」と答えた。
曹叡は笑い「陳公は変わり身が早いと言うべきであろうな」
辛毗は前しか見てないし、陳羣は変わり身が早いね。
でも、何より魏では張郃が死んでも、その代わりになる人材を見つけられたんだろうな
蜀にとっては羨ましい限り・・・
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