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黄巾賊が三国志の英雄を世に出した
そんな超いいかげんで、事実上、山賊同然の黄巾賊ですが、彼らは三国志演義に大きな貢献をしました。
漢帝国は、当初黄巾賊を相手するために、兵士が足りなかったので民間から義勇兵を招集しました。この義勇兵には、『新解釈・三國志』に登場する劉備や関羽、張飛、
それに呉の君主である孫権の父である孫堅も参加していたのです。
あと、義勇軍ではありませんが、漢帝国の軍人として曹操も、黄巾賊の鎮圧に参加して功績を挙げていました。
元々、無名の存在だった劉備、関羽、張飛は、黄巾賊の反乱を鎮圧したお陰でスポットライトを浴びて、三国志演義の主人公になるのです。黄巾賊がいなければ、映画、『新解釈・三國志』も存在しなかったわけですね。
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『新解釈・三國志』の見どころ
山田孝之扮する黄天の逆賊は、見た目の山賊風の姿と違い、かなりいい加減な存在です。三国志演義の黄巾賊は、張角ばかりではなく、張梁と張宝という3人の首領が存在しているのですが、おそらく映画の尺の都合上、そんなかったるい事はしてられないので、黄天の逆賊の1名に集約されているようです。
『新解釈・三國志』では、砦に1人で立て籠もる黄天の逆賊に対して、大泉劉備が『水曜どうでしょう』ばりに、ぼやき続けるというので楽しみですね。
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