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曹操のすごさ5:詩人の才能もあった
曹操は兵法書での学習により、戦場で強く、それを助ける人材も豊富でした。それに加え、実は曹操は「詩人」としての面も持ち合わせていたのです。曹操は忙しい公務や軍事の合間に詩をつくり、文人たちとの交流も欠かせなかったといいます。
曹操の詩はいくつか現存していますが、それは音楽の伴奏つきの詩であり、曹操は今でいう「シンガーソングライター」のような人だったかもしれません(曲を書いていたかは不明ですが)。
また、曹操の息子「曹丕」「曹植」も文人として優れた詩を残しており、曹操とともに「三曹」と称されています。曹操の有名な詩は「短歌行」「対酒」などがあります。
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そんな曹操の「弱み」は?
ほぼ完ぺきな曹操ですが、「弱み」はあるのでしょうか。それは時折みせる「残忍さ」でしょうか。曹操は「陶謙」に父や弟を殺され、その復讐で陶謙の領地で何十万人もの大虐殺をおこないました。
また、優秀な医師であった「華佗」を自分に逆らったという理由で殺してしまいます。基本的には人材を大切にする曹操ですが、許せないこともあるようです。
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三国志ライターみうらの独り言
曹操には多くの「すごさ」があり、それが天下統一に彼を近づけたといえるでしょう。現在でもカリスマ性がある人はいると思いますが、「曹操」のような人物は出てくるのでしょうか。今のような不安定な世の中には「曹操」が必要とされているのかもしれません。
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