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孫呉の三勇士、程普、黄蓋、韓当
容貌、知略に優れて黄巾の乱が始まると孫堅に仕え、董卓軍との戦いでは無数の傷を負いながらも戦い、程公とまで呼ばれた程普。
若い頃に父親を亡くし、苦労続きであったが孫堅に見出され、努力の果てに後の赤壁の戦いでは我が身を賭けて勝利に導いた黄蓋。上記二人と比べるとやや目立たないものの、やはり孫堅に見出されて無数の武功を立てたが、他の武将達の功績に隠れたとか言われてしまっているが孫家三代に渡って仕え、武働きをした韓当。そう、彼らは古くから孫家に、孫堅に仕えた股肱の臣です。
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祖茂を加え孫呉四天王にしよう!by羅貫中
さて彼らに一人加えるなら誰でしょうか。個人的には朱治ですが、ここで(たぶん)羅貫中先生は考えた。「朱治だと立派すぎるなぁ」と。(きっとたぶん)
まぁこう言うと朱治は別の巻に立伝されてるとか色々な要因が浮かびますが、ここで敢えて苦難の渦中で主を逃がし、その果てに討ち死にするという名誉を与える、その後の袁術へのヘイト管理も兼ねた相手として祖茂を起用したのではないかと思います。
このため後世では孫堅股肱の臣として祖茂の名前が度々出るようになってきたのではないかと思うのですがどうでしょうか?皆さんも良ければこの機会に祖茂さんに注目して頂ければと思います。でもエピソード丸々朱治さんに取られるよりはいいよね祖茂さん!
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三国志ライター センのひとりごと
正史三国志から三国志演義になるに至って、様々な改編があります。その中で祖茂は、破格の待遇になった人物だと思います。筆者は小説で祖茂を知り、何という忠臣か……と感動して伝を見ようとして、暫く困惑したエピソードがあるのですが……短い期間とは言え中々の人物ですよね。
ともあれこんなのも三国志を楽しむ上でのワンポイント。敢えて自分なら正史で注目されていない人をキャラクター化するなら……そんな風な考えもまた楽しいものです。ぜひ皆さんも「祖茂化するなら」、そんな人物を教えて下さいね!
どぼん!
参考文献:呉書孫破虜討逆伝