さて……遠い(そうでもない)昔に、筆者は西遊記の孫悟空が石から産まれたのは、五行に則ったもの……と妄想、コホン、提唱させて頂きました。その際において「五行説では石は土で土は金を生み出すから孫悟空は金」という感じでまとめましたね。
今回はその提唱にワンポイント添えつつ、更に踏み込んでいきたいと思います。
この記事の目次
孫悟空金説
まずはちょっと五行説による孫悟空金説から。五行には全てのものが五つの物質でできており、それらが巡り巡って他の物質を生み出していく関係、というものがあります。その中で「土は金を生み出す」というものがあり、孫悟空が全身を金の武器防具で固めたりなどすることから
「孫悟空は石から産まれた」=「石は土に当たるため、土は金を生み出す五行説から孫悟空の出生が決められている」という考えで、孫悟空は石から産まれたのではないか、という考えを提唱してみました。
さてここに更にワンプラス。
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卵が先か?それとも
孫悟空が産まれた石は、仙石です。この仙石は悟空の故郷となる、火山島、花果山の頂にあります。ある時にこの石が割れて、卵が産まれました。その卵が孵って、産まれたのが孫悟空です。
つまりどういうことなんだ?となる出生ですが、まあ英雄の産まれを追い求めすぎるのは野暮ってことなのかもしれませんね。しかしそこを妄想するのが筆者です。そして更に、この花果山についてもちょっと気になることがあります。
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火山島
ここで火山島、についてちょっと簡単に説明しましょう。
火山島というのは、多くの場合、火山作用によって生まれる島です。火山作用というのはつまり噴火のこと。噴火によって火山噴出物、熔岩や灰などが積もり積もって生まれる島が、火山島なのです。もしくは海底隆起によるパターンもありますが、今回は花果山は火山作用によって生まれた、として考えましょう。
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土と日の相生関係
五行説には相生関係という、別の物質を生み出す関係があります。これに則って、土は金を生み出すことから悟空の石から産まれた説を妄想してみました。ではその前、悟空を生み出した石はどこから生まれたのか?
ここでまた五行説の相生の関係を見ると「火は土を生み出す」という関係があります。火が燃えることで後には灰、つまり土が残るからです。
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