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日本最大の説話集「今昔物語」に呉王孫権が登場している!どんな内容なの?

2022年9月10日


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西遊記巻物 書物_書類

 

今昔物語は平安時代に成立した膨大な物語で話は日本ばかりではなく、中国やインドも含まれています。

 

宴が生き甲斐 孫権

 

そして、その話の中になんと孫権が登場するのです。今昔物語に孫権が出てくる話のあらすじは以下の通りです。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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今昔物語に孫権が出てくる話のあらすじ

 

昔、天竺に康僧会三蔵という聖人がいて、仏法を伝える為に震旦()に渡る途中に呉という国に入りました。

 

孫策が亡くなり呉を継ぐ若き孫権

 

呉王孫権は、仏・法・僧を知らなかったので三蔵を見て怪しみ「お前は何者だ」と問うと三蔵は私は釈迦仏の弟子で仏法を伝えるために震旦国へ渡ろうとここに来ました」と回答。

 

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康僧会三蔵を怪しむ孫権

呉の孫権

すると孫権は「その釈迦仏とは今でもいるのか?」と聞き三蔵は「釈迦仏はすでに涅槃に入られました」と回答します。

 

孫権は「お前は釈迦仏の弟子と言いながら、その仏はもうこの世にはいないではないか?お前の師は誰なのだ」と怪しむと三蔵は「釈迦仏はニルヴァーナしましたが、その骨(舎利)が人々を導いています」と回答

 

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本格的に三蔵を怪しむ孫権

孫権

 

孫権は「では、お前は舎利を持っているのか?」と聞くと三蔵は「舎利は天竺にあります」と回答します。

 

孫権は、いよいよ三蔵を怪しみ「お前はいい加減な事ばかりいっている!私がどうやって天竺の舎利の有無を知る事が出来よう?どうせ確かめられまいと嘘を言っているのではないか?」と質問

 

すると三蔵は「舎利は私のハンドパワーで出す事が出来ます」と豪語しました。孫権は「面白い、じゃあ、ハンドパワーでここに舎利を出せ」と命じると三蔵は「七日間の猶予があれば、必ず舎利を出してみせる」と断言します。

 

孫権は「よし、いいだろう…、だが七日経過して舎利が出なかったらなんとする?」と尋ねると三蔵は「その時は私の首を取って下さい」と答えました。

 

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三蔵と孫権の約束

孫権

 

三蔵はその日から一心不乱に祈り、舎利が出るようにお釈迦様に願いますが最初の七日が経過しても舎利は出ませんでした。

 

孫権「どうだ、出たか舎利は?」三蔵「でません、もう七日待ってください」孫権「しょうがねえな…、もう七日だけだぞ」

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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