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殺されかけた林冲を救い出すナイスな魯智深
さてここから史進と再会して暴れたり、李忠と再会したり、山賊を倒したりしますが、運命の出会いと言えるのが林冲との出会いです。
林冲と仲良くなった魯智深ですが、皆様ご存知、林冲はこの後流罪にされます。それも林冲の妻に横恋慕した悪徳上司が無実の罪をかけたものですが、更に酷いことに林冲は命まで奪われかけます。
これを助けたのが魯智深です。このため再び魯智深は逃亡生活に入ることになりますが、この時に生まれた魯智深と林冲の縁は後々まで深いものとなりました。
魯智深の心の友林冲はどんな人?
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二竜山で武松と山賊をやり梁山泊と合流する魯智深
さてここまで「梁山泊何も出てこない!」と思われるかもしれませんが、大丈夫、ここからちゃんと魯智深も梁山泊入りしますよ!さてその後も色々とあって武松たちと一緒に二竜山で山賊をやることになります。そこで運命が変わったのは、梁山泊攻めを任された呼延灼が名誉挽回をするべく、二竜山に攻め込んできた時。
窮地に陥るも今度はそこに梁山泊らが援軍に駆けつけ、他の山賊たちと一緒に梁山泊入りすることになります。そして梁山泊の歩兵頭領となって、更なる活躍をしていくのでした。
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魯智深、六和寺で潮の逆流を聞きながら仏になる
その後は江南の方臘討伐で方臘を捕らえる殊勲を上げるなど大活躍しますが、この時、滞在していたお寺で潮信、潮の逆流する音を聞きます。この時の音が大きい音で最初、魯智深は敵襲と勘違いして、僧侶からそれは「潮信」であると教わります。
「潮を聴いて円し 信を見て寂す」思い出したのは嘗て、智真師匠に授けられた「偈」の一部でした。
「潮信を見聞きした以上は円寂しなければならない、円寂とはどういう意味か」
「それは僧が死ぬことです」
魯智深はここで自分の死期を悟り、瞑想して入寂することとなりました。花和尚と呼ばれた男は、最期は悟りを開き、天へと上がることになったのでした。
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【北伐の真実に迫る】
三国志ライター センのひとりごと
長くなりましたが、魯智深のお話でした。魯達から人助けのためとはいえ人を殺して山に入り、そして智深と言う名を授かって魯智深となり、そこからもまた人助けと大暴れを繰り返して梁山泊入り。
そして活躍の果てに悟りを開いて天に上がった男、魯智深。梁山泊の中でも暴れん坊の一人ですが、その名に恥じぬ最期なのは綽名通り。花を見る度、潮を聞く度、魯智深の悟りを思い出して欲しいものです。
ちゃぽーん。
参考文献:水滸伝
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