紀元前236年、秦は趙に向かって進撃を開始しました。
総大将は王翦(おうせん)、副将は桓騎(かんき)と楊端和(ようたんわ)
そして極秘裏の任務である趙の都、邯鄲の喉元、要衝の鄴の攻略に当たるのが
完全なるスピード勝負の今度の戦い、信の武器に変化が起きました。
そう、受け継ぎながら、今まで扱えなかった王騎(おうき)の矛を手にしたのです。
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王騎の矛は、まだ早いんじゃないのコメントも・・
ですが、キングダムファンからは、
「まだ大将軍になっていない信に王騎の矛は早いんじゃないか?」という
戸惑いの意見も出ています。
実際に、信も王騎の矛を握っては見たものの、まだ大きさに慣れてなく、
むしろ、重さで戦闘力を殺しそうで羌瘣(きょうかい)からも心配されています。
確かに今回の趙との戦いはラスボス級の李牧(りぼく)が相手です。
総大将は王翦とはいえ、鄴を落す極秘任務を受けている信が王騎の矛とは、
いささか背伸びが過ぎるのではないか?とも思えなくもありません。
一体、原作者の原先生の意図は何なのでしょうか?
実は、ヒリヒリでギリギリな信を見せようという演出
しかし、よくよく考えてみると、信の手柄は背伸びの連続でした。
王騎将軍の矢となって、趙の馮忌(ふうき)の首を切り落とした時は、
たった100名の飛信隊で数十万の趙兵の只中をかいくぐるという
相当に無茶な事をしていました。
そもそも、最初に信がついた任務は昌文君(しょうぶんくん)と
壁(へき)くらいしか味方がいない弱小の秦王政(せい)を守り、
王弟、成蟜(せいきょう)の王位纂奪計画を阻止する事でした。
背伸びも背伸び、当時の実力者・呂不韋(りょふい)が目もくれないレベルです。
それが最近は、信も体格なども立派になり大将然と振る舞う事が多くなり、
安定感はあるのですが初期のヒリヒリするような絶体絶命感は
薄れてきたように思います。
今回の趙攻略戦は文句なしに今までで一番激しい戦いになるでしょう。
飛信隊も新メンバーが大量に入りトラブルも起きそうです。
今回の戦いでは、不慣れな王騎の矛でヒリヒリするような極限の戦いを
繰り広げる、原点に戻った信が見られる気がします。
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王騎の矛の本当の意味は、龐煖を討つ為の伏線
そして、今回、信が王騎の矛を使い始めたメインの理由は、
紀元前236年、信が、武神・龐煖(ほうけん)を討ち果たして
これは、根拠がない事ではありませんで、紀元前236年に趙は、
燕を討つという記述があり、その総大将が龐煖なのです。
キングダム501話では、燕のオルド将軍が、秦に気を取られている隙に
趙の北辺を掠め取ろうと侵入しています。
これは、史実とは逆ではありますが、これで趙が龐煖を討伐に
向かわせれば、キングダムと史実は合致するのです。
そして、信が激戦を繰り広げる鄴(ぎょう)は邯鄲(かんたん)の真下、
史実によれば、龐煖はその近辺の鄣(しょう)まで戻ってきます。
そこで戦争が起こるとは書いていませんが、そこで信と龐煖は、
最期の最期で遭遇する可能性が大なのです。
その時、どのような武器で龐煖を討つかと言えば、
それは因縁の王騎の矛しかありません・・
いや、待てよ、麃公のキャプテンアメリカみたいな盾もあったな
でも、あれは受け継いではいなかったような気がする。
さすがに、あの派手な盾は、使う人を選ぶよなぁ・・
まあ、いずれにせよ、そういう事です。
キングダムウォッチャーkawausoの独り言
以上の事からポイントを纏めてみると、王騎の矛は信に背伸びをさせ
ギリギリ、ヒリヒリの戦いを思い出させる小道具としての役割と、
対趙戦の終盤、燕との戦いから戻ってきた龐煖を王騎の矛で倒す為の
伏線の役割を果たすのだと考えられます。
さあて、予想は当たるでしょうか?
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