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策士・張飛 (ちょうひ)が繰り出す瞞天過海の計&暗渡陳倉計ってどんな計略?

2015年7月28日


張飛 参上

 

全国の張飛ファンのみなさま、お待たせいたしました!

 

ときには上司が気に喰わないからといってブン殴って逃走し、

あるときには留守番を頼まれたのに深酒をして城を乗っ取られ、

さらには気にくわないことがあれば部下を半殺しにする、

 

我らが愛すべき弟、張飛翼徳(ちょうひ よくとく)

名誉挽回の日がついにやってきました。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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瞞天過海の計

 

 

それは、218年、蜀軍による漢中攻略戦のさなかでした。

 

巴西を守っている魏の張郃(ちょうこう)に対し、

張飛は「あざけりの計」を使って城の外へおびき出そうとしますが、

張郃は、なかなか出てきません。

 

そこで、張飛は計略をしかけます。

それが「瞞天過海(まんてんかかい)の計」です。

 

瞞天過海の計とは、空を見上げてのんびりと海を渡ること、

つまり、わざとのんきなふりをしてみせることです。

 

張飛は、戦場で酒盛りを始めました。

 

孔明もノリノリで張飛の計略に乗りだす

蒟蒻問答 孔明と張飛

ここへ、孔明もその計略に乗っかります。

「どうぞ、どうぞ、どんどん飲んでください」

と、張飛のもとへ美酒を贈りつけます。

 

張郃はこれを見て、しめしめと思いました。

夜襲をしかけるのですが、これは張飛の罠。

 

張郃軍は待ち伏せしていた張飛軍にさんざんに打ちのめされてしまいました。

 

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暗渡陳倉の計

 

 

張飛の計略は続きます。

 

巴西を逃げ延びた張郃は、今度は瓦口関(がこうかん)に

陣を構えました。

 

瓦口関は背後が山の天然の要塞となっていました。

ここに引きこもって援軍を待たれては、

せっかくの勝機が失われてしまいます。

 

張飛はそこで、後ろの山に登って、上からの攻撃をしかけたのです。

 

これを、ひそかに陳倉(ちんそう・地名です)に渡る、

すなわち、こっそりと相手の思わぬところに移動して、攻撃することを

暗渡陳倉(あんとちんそう)の計」といいます。

 

張郃は、またしても張飛の計略の前に敗れたのです。

 

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この記事を書いた人:東方明珠

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はじめての三国志

通称「はじさん」のはじっこライター東方明珠です。

普段は恋愛系のノベルやシナリオを書いています。

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東方明珠

中国は上海の雰囲気が好きなので、テレビ塔の「トンファンミンジュ」を名乗っています。もともと『水滸伝』の大ファンで、『三国志』に興味を持ったのは、アーケードゲーム「三国志大戦」がきっかけです。当時はゲームセンターに通いつめました!まだまだ中国史について勉強中ですが、精いっぱい面白いことを探してお伝えしたいと思っています。

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