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95話:馬超と張飛の一騎打ち

この記事の所要時間: 47

劉彰

 

綿竹関(めんちくかん)が落ちたと知った劉璋(りゅうしょう)は、

もう生きた心地がしませんでした。

 

しかも、自分が送りだした二将の李厳(りげん)と費観(ひかん)は、

劉備(りゅうび)に寝返ったという最悪の情報がおまけでついています。

 

 

劉璋:「もう、家来など信用できん、張魯だ、張魯に援軍を要請せよ」

 

前回記事:94話:成都を陥落させ李厳を得る劉備軍

 

劉璋は家来を信用出来ず敵国・張魯に援軍要請

三国志 歴史 老いには勝てず

 

劉璋は、益州の領土を荒らす、張魯(ちょうろ)に援軍を要請します。

 

この間まで、劉備に、この張魯を討伐させようと思っていたのですから

劉璋の慌てぶりが分かります。

 

漢中に五斗米道という新興宗教を興した張陵(ちょうりょう)の孫である、

張魯は、この頃、馬超(ばちょう)という武将を抱えていました。

 

え?何で馬超が張魯の元にいるの?

馬超021

 

馬超は、潼関(どうかん)の戦いで曹操(そうそう)軍に敗北して、

拠点を失い今は、張魯の客将に落ちぶれていたのです。

 

張魯も都合の良すぎる劉璋の要請にイラッ

三国志 裏事情 闇

 

張魯は、劉璋の手紙を見て、

「いまさら、どの顔を下げて、、、」と思いました。

 

張魯は、母を劉璋に殺されており、強い恨みを持っていたのです。

 

 

しかし、今劉璋を見捨てれば、蜀はやがて劉璋の100倍は手強い劉備のモノになります。

 

 

それだけならまだしも、劉備が今度は、漢中を欲して、

自分を攻めてきたら、大変な事です。

 

張魯は馬超を劉備軍に当てる事を考えつく

張良 貴族 復讐
そこで、張魯は、自分を頼ってきた馬超に、劉璋の援軍に

向かうように命じました。

 

 

これなら、自分は、一兵も損なわず、負けた所で、

ダメージはないからです。

 

馬超も仕方なく劉備軍と戦う事に

霊帝 墓

 

馬超は世話になっている負い目があるので、これに逆らえず

漢中と益州の国境にある葭萌関(かぼうかん)に進軍します。

 

その頃、葭萌関を守っていた孟達(もうたつ)と霍俊(かくしゅん)は、

馬超が来たと知って驚き急いで綿竹関の劉備に援軍を要請しました。

 

知らせを受けた劉備は、事態を重く受け止めます。

 

馬超が進軍したとの情報に戦慄が走る劉備軍

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馬超は、勇者馬騰(ばとう)の息子であり、潼関の戦いでは、

曹操を追い詰めた程の天下無双の武将、ここで葭萌関を破られては一大事です。

 

 

劉備は、早速、援軍の人選に入るのですが、

この時に我先に手を上げたのが張飛(ちょうひ)でした。

 

張飛:「はい!はい!はい! 俺が行く、兄者!俺に行かせてくれ」

 

関羽:「張飛、人選は軍師殿の仕事だ、自分勝手は慎め!」

劉備「張飛、人選は軍師の仕事だ、自分勝手は慎め!」

 

関羽(かんう)が窘めても、張飛は聞きません。

劉備が諫めても張飛は聞きません。

 

※追記:この頃、関羽は荊州で留守番していて、葭萌関には来ていません。

ここに訂正してお詫び致します。2018年1月26日

 

張飛:「えーーーっ!いいじゃねいか!俺様で!

俺様以外に誰が馬超を討ち獲れるってんだよーっ!」

 

張飛は、馬超が潼関の戦い曹操を追い詰めた事を知っていて、

是非、一騎討ちをして雌雄を決したいと思っていたのです。

 

張飛の熱意に劉備も折れる

張飛 文武両道

 

 

劉備は、張飛の熱意に押し切られ、結局、

先鋒を張飛、次峰を魏延、後詰めを劉備が務める事になり

葭萌関へと急ぎます。

 

 

葭萌関は、馬超軍の攻撃をよくしのいでいました。

 

張飛と馬超、遂に対峙する

張飛VS馬超

 

劉備の援軍が到着すると、早速、張飛が城門から飛び出します。

 

 

張飛:「燕人(えんじん)、張飛見参!! 馬超、俺様の名を知ってるか!」

 

 

張飛が大声で怒鳴ると、馬超も馬を飛ばしてきました。

 

 

馬超:「はああああーん?猿人張飛?知らんなあ、、

我が家門は、代々公、候を出した家柄、貴様のような下郎に

知りあいなどおらぬわ!!」

 

馬超の軍勢は、ドッと笑って、鎧を叩き、槍を鳴らして囃したてます。

 

 

張飛:「おーーーーーっそうかい!(笑) そんなら身体に分からせてやるぜ!」

 

 

張飛は蛇矛を振りまわし、突進します。

 

 

馬超:「ふん、猿人風情が吠えおるわ、、、

よかろう、この錦の馬超が槍の錆びにしてくれよう

有り難く思えい!!」

 

 

馬超も槍を振りかざして、突進します。

 

 

二人の腕前は互角、槍と矛がぶつかりあう音が、

何度も何度も繰り返されます。

 

 

馬超:「なかなかやるな!猿人風情があ!!!」

 

 

張飛:「おめえこそ!!曹操を追い詰めたってのは嘘じゃねいな!」

 

 

張飛が討たれる事を心配した劉備

夜 s

 

 

二人は打ち合う事、数百回、流石に、張飛を心配した劉備は、

銅鑼を鳴らして、張飛を帰還させました。

 

 

張飛:「兄者!なんで止める、あと一歩で馬超は討ち取れたぞ!」

 

 

張飛は、大声で怒鳴ると、そこにあった甕から大酒を飲んで、

喉を潤しました。

 

 

張飛:「さあて、、もう一回、行くかあああ!!」

 

 

張飛は劉備が止めるのを振りきり、再び戦場に出ます。

すると、馬超も、それに応えるように飛び出してきました。

 

 

張飛:「さっすが、、馬超、、怖じ気づいて逃げたらどうしようかと思ったぜ!」

 

張飛が不敵に馬超を睨みつけると、、、

 

 

馬超:「はっはっは!こんな面白い事がやめられようか!!」

 

馬超も応じて、再び、槍と矛を打ち合わせます。

 

張飛と互角に渡り合う馬超に感心した劉備

三国志 月

 

 

劉備:「張飛がむこう見ずなのは、今始まった事ではないが、、

馬超の武者ぶりの見事な事よ、、

民が錦の馬超と持て囃すのも無理はない、、」

 

 

劉備は、張飛と互角に渡り合う馬超に感心しました。

 

 

馬超と張飛、二人の一騎打ちは、その後も複数回続き、

陽が暮れてからも、火を焚いてまで打ち合いますが、

とうとう決着がつかず、時間切れの引き分けになってしまいました。

 

 

さて、この勝負、結果はどうなるのか、後は次回のお楽しみ

 

耳で聞いて覚える三国志

 

 

次回記事:96話:孔明の計略炸裂!馬超は劉備の軍門に下る

 

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この記事を書いた人:kawauso

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歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

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